~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

このみち

2011-03-30 21:02:51 | 日記
3月11日から、悲しみが消えることがない…

日本中の誰もが、この悲しみを抱いているのかもしれない…

今朝、鎌田實さんのブログの冒頭に「たくさんの方が亡くなった

たくさんの方が傷ついた 大切な人や、大切なものを失った

僕たちはどこで間違ってしまったのだろう

悲しくて悲しくて立ちすくみそうだ

それでも立ち上がるしかない (一部省略)

太陽は沈んでも明日必ず昇ってくる」

とありました。

そうだ、被災地の人達のことを思ったら、立ちすくんでは

いられない。

私は、息子を突然亡くした時、こんな辛く悲しい思いは

誰にもさせたくないと、思いました。

でも、私の体験した悲しみより、はるかに大きな悲しみを

苦しみを背負った人達がたくさん、たくさんいるのです。

大人だけではない、親を失った子供達も…

私は、息子を亡くした時、自分がたくさんの人に支えられ

生きていたんだと、初めて気がつきました。

被災地の方々が、ああいう状況の中でも、感謝の言葉を

口にするのは、一人ではない、支えられ生かされている

いのちを実感しているからなのではないでしょうか…

核家族で、薄くなった人の繋がりを、この未曽有の

災害が、結びつけてくれているようです。

息子が、「お母さん、金子みすずの詩に、今にぴったりのが

あったよ」と言って一編の詩を見せてくれました。


        このみち

    このみちのさきには 大きな森があろうよ。、

    ひとりぼっちの榎(えのき)よ、

    このみちをゆこうよ。


    このみちのさきには、 大きな海があろうよ。

    はす池のかえろよ、

    このみちをゆこうよ。

    
    このみちのさきには、 大きな都があろうよ。

    さびしそうなかかしよ、

    このみちを行こうよ。

   
    このみちのさきには、 なにかなにかあろうよ。

    みんなでみんなで行こうよ、

    このみちをゆこうよ。
         
                 (金子みすず)  

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どうするか

2011-03-29 22:33:52 | 日記
今、私は頑張ろうという思いを持ちながら、ふと気がつくと、

立ちすくんでいる自分がいます。

恐らく、こういう思いを持っているのは私だけではないと思います。

作家の柳田邦夫さんは「明治以降、私たちは国家を揺るがすような

巨大な都市壊滅を2度経験した。関東大震災、第二次世界大戦での

本土空襲です。

この震災はそれらに匹敵する、日本の浮沈にかかわる巨大災害に

なってしまった」と書いていました。

柳田さんは「やるべきこと、学ぶべきことは山ほどある。

では、どうするか」と言われています。

本当に、「では、どうするか」で誰もが立ちすくんでいるのです。

 原発は、深刻な問題が次々起こり、ここもまた

立ちすくんで、打つ手を見失っているように思えます。

私たちは放射能の脅威にさらされ、原発の安全性がいかに、

危険と背中合わせなものだったかを知りました。

「オール電化」のCMが、いつの間にかテレビから消えていました。

でも、その言葉にのって、私たちは便利さを求めて

使いたい放題電気を使ってきました。

これから先、私たちはエネルギーを原子力に求めるかどうかを

一人ひとりが考え、声をあげなければいけないと思いました。

早くも、中国電力は山口県の上関原発計画を進めると言い

関西電力も計画通り進めるという考えを示しています。

柳田さんの「やるべきこと、学ぶべきことは山ほどある。

では、どうするか」

この言葉が、立ちすくむ私の心に消えない言葉となって、

こだまのように響いています。





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生きて行くってことは

2011-03-28 23:31:03 | 日記
4月の武道館での息子の入学式が、中止になりました。

学部だけの入学式があるから、スーツを買ってよと言われ、日曜に

息子と買い物に行きました。

お店の人に勧められたスーツには、ズボンが2本ついていたので

私は、その意味が分からず、サラリーマンでもないのになんで

ズボンが2本?と思っていると、店員さんが「お母さん、就活の時に

ズボンが2本あると、助かるんですよ」と説明してくれました。

私は、入学と同時にもう、就活を考えるんだとびっくりしました。

息子が選んだのは、ズボン2本のお得なスーツではなく、ちょっと

細めに見える、(太ったら着れないぞ!というものでした。)

帰ってきて、大学のホームページを見たら、学部の入学式もないとか、

何だか、散々なスタートと、私が思っていたら息子が「地震が

起きたのが3月11日だから、帰省していた大学生もいたと思うよ。

学校があるときだったら、こっちにいて助かっていたかも

しれないのに…」と言うのです。

そうか、そういうこともあるかのと思っていたら、新聞に

帰省していた大学生の兄と祖母を失い、両親の安否は不明という

うちの子と同じ歳の青年のことが載ってました。その青年は、

「4月から、大学に行く予定だった。でも無理なら仕事を探さないと、

悲しむのはいつでもできる。今はその時じゃない。

一刻も早く両親を探したい」と言ってました。

5人家族を津波で亡くしたという老人は、遠い目をして

「こんなこともあるんだね。」と言ってました。

過酷な人生の再スタートをきらなければならない

被災地の人達に、何ができるだろうか…

私たちはみんな繋がっているんだという思いを届けたい…

 



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被災地からの言葉

2011-03-27 13:16:00 | 日記
昨日のブログで、ドイツのことに触れましたが、26日ドイツでは

国内の原発の早期閉鎖を訴える、反原発デモが一斉に行われ、

ベルリンでは5万人以上の人が、「福島は警告する。すべての原発は

停止せよ。」という横断幕を掲げデモをしたそうです。

福島の事故は、世界中の人に原発の問題を投げかけています。

原発は地球の問題だからです。

 今日の新聞の被災地からの投稿に、大切な気づきと温かい心を

頂いた気がしました。


        避難所の星空   
 
                仙台青葉区 阿部 美奈子

  大地震から4日間、家族5人で避難所にお世話になった。

  避難所となった体育館は寒くて、慣れなくて、この状況を

  信じられなくて、夜になっても私は平常心を取り戻すことが

  できなかった。

  寒空の下で凍えながら、外の簡易トイレの列に並んだ私の目は、

  暗い地面しか映らなかった。

  ところが、同じようにトイレに行った11歳の息子が、満面の

  笑みを浮かべて戻ってきた。

  「星がね、すごいんだよ。お母さんも一緒に見ようよ」

  何で今さら星なんて、と言う私を残して息子は、「星空散歩」と

  言いながらまた外へ。

  それならと、2回目にトイレに行った時、思い切って重い頭を

  上に向けてみた。

   すると、そこに広がっていたのは、電気の消えた漆黒の仙台の

  夜空から、こぼれ落ちてきそうな星、星、星。

  見たこともない美しい星空に、ためていた涙が一気に溢れだした。

  仙台はこんなに星が見える街だったんだ。

  子どもはこんな時でも、それに気づくことができるんだ。

  人間は一生懸命、生活の便利を追求し、夜の街を眩しいくらいに

  照らしてきたが、本当にそれは必要だったのか。

  心の底から考えさせられた。

   同時に、こんな悲惨な状況でも、美しいものや楽しいものを

  見つけられるすてきな子どもたちを、何としても守って

  いかなければと、弱気になっていた心に活を入れられた

  忘れられない夜だった。                
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大きな課題

2011-03-26 23:54:09 | 日記
この大震災は、天災だけではなく深刻な人災を引き起こしています。

放射性物質汚染は海に大地にと、留まることを知りません。

政府は盛んに、直ちに健康に被害を及ぼすことはありません。と

言ってますが、直ちにとはどういう事?と思ってしまいます。

直ちに被害が出たら、それは大変なことでしょう。

直ちに出ないから安心なんていえないし、放射性物質の被害は

チェルノブイリの子ども達の甲状腺癌のように後になって出て

くるのに…

直ちにという言い方は、後でいくらでも逃げられる言い方の

ような気がします。

今、横須賀の米軍基地では、15日16日までに米軍で計測した

放射線量の値で、みんな母国やグアムに帰ってしまったそうです。

15日は風向きで、東京方面が危ないというので、某放送局では、

社員は夕方に帰宅命令がでたそうです。でもテレビでは

アナウンサーが心配はありませんと言ってました。

これだけの被害が出ているのに、テレビに出ている原子力の

専門家は、これでも原発は安全です。これからも必要ですと

言ってました。

ドイツではいち早く、原発の縮小を決めたそうです。

中国も新しく造るのをやめたとか…

私たちは今回のことで、大きな課題を与えらたのだと思います。

原子力発電をどうするかという課題を…

菅総理が、日本の原発は安全と、ベトナムに原発を売り込み

受注に成功した後で、こういうことが起きました。

何か、偶然とは思えない気がします。

世界で唯一の被爆国である日本が、原発をこんなに造り

そして、再び人々を放射能の下にさらしているのです。

この大震災によって与えられた大きな課題を、

一人ひとりがしっかりと考えてる時が、来たのだと

思えるのです。

これ以上人災が広がらない事を、福島原発の一刻も早い

終息を心から祈ります。

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心を合わせていきたい

2011-03-25 22:02:44 | 日記
昨日は、ブログをお休みしました。

原発で作業していた、東電の下請けの従業員が被曝したという

ニュースに愕然としました。

原発で危険と背中合わせで働いている人達の安全が命が、こんなにも

軽く考えられていたなんて…

この割り切れない気持ちは、言葉にすることも出来ずブログにも

書けませんでした。

今朝、原発の様子を知ろうと、テレビをつけると、

ファンキーモンキーベイビーが出ていました。

こんなに早くから歌うのかしら、声はでるのかしら…と観ていると

ボーカルの人の真剣な顔に、これはただの歌ではないと感じ

ました。

彼らの「一粒の涙」「希望の歌」を聴いていたら涙が止まらなく

なりました。

歌い終わった時、「僕らは、食べ物を届けることは出来ないけれど

僕らの歌で、心が少しでも温かくなってくれたら…

頑張ってとは言いません。一緒に頑張りましょう」と言っていました。

今、被災した人たちと心を合わせていくことが、大切なことだと

思いました。

初女先生は、人に起こることは自分に起こると言われます。

そういう思いで、心を合わせていきたい…

こんな悲惨な状況にあっても、感謝の言葉を口にする被災地の人達。

そんな被災地の方々を見ていると、どんなに自分に感謝の心が

足らなかったかと思います。

私たちの国が、直面しているこの困難を乗り越えるには、

感謝の心なのかもしれないと、被災地の人達を見ていて思いました。





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子ども達は未来

2011-03-23 23:37:19 | 日記
震災が起きてから、ずーと祈ってました。

でも、今日大切な事を祈ってなかったと、気が付きました。

それは、自然界にはない人間が作り出したもので、空を海を大地を

こんなに汚してしまったことに、一度も謝っていなかったという

ことです。

それは子ども達にも対しても、同じことが言えます。

私たち大人は、青い空や海を、命を育て育む大地を汚し、

こども達の未来を不安なものにしてしまったということ…

本当にごめんなさい。赦して下さい。

色々なことを思うと、なかなか元気が出てかなかった私ですが、

今日、希望の光を感じる言葉との出会いがありました。

それは、津波で襲われた宮城県の小学校の廊下に、子供達が

指に泥をつけて書いた言葉です。

   「いきる 命はすてき」

この小学校では児童7人が亡くなり、4人の安否が未だに分かってない

そうです。

そして、450人の被災者が教室で暮らしているそうです。

今まで、体験したこともない恐怖や悲しみ苦しみの中にあって、

子ども達は、生きている事にもう希望を見つけているのです。

いつの時代にあっても、何があっても子ども達は私たちの、

この地球の(ガイア)の未来です。

この未来が輝く為に、私たち大人が出来ることは…

「いきる 命はすてき」

この言葉に希望の光を感じ、力が湧いてきました。





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おむすびが支えるもの

2011-03-22 23:54:00 | 日記
ご飯が炊け蓋を開ける時、毎日のことながらドキドキするのです。

ふっくらと炊きあがったご飯を見ると、被災地に持って行って

おむすびを作りたいと、心から思うのです。

被災地でおむすびをほお張る子ども達を見ると、胸が熱くなります。

そして、おむすびはいのちを支え、心を支え人と人を繋ぐ食べ物だ!

と思え、力が沸いてきます。

初女先生は「お米の一粒一粒も、生きている命です」と言われて

います。

命がいのちを支えているのですね。

今日、もくれんの美しさにハッとしました。

震災や原発のことで、頭も心も一杯になり、廻りの風景が一つも

見えてなかったのです。

何があっても季節は巡ってくる…

当たり前と思われる、このことにどんなに私たちは救われて

いることだろう…

初女先生の「すべてが今この一瞬に

         あると思うから 刻まれるこの時間を

                    大切にする」

というこの言葉が、深く心に響きます。





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いつも感謝の心を

2011-03-21 21:28:44 | 日記
朝から雨でした。

ゴミを出しに行く時、もしかしたら放射能が含まれているかもと、

カッパを着て傘をさしてしまいました。

でも、ゴミ収集車のおじさん達は、濡れながら作業をするのだし

被災地の人達は傘などないだろうし…

原発で放水した消防隊員や自衛隊の人は、自ら放射能の雨に打たれ

ての、決死の作業なんだと思った時、私は自分のことばかり

考えていたなーと恥ずかしくなりました。

そんなことを思っていたら、友達からメールがきて「この雨は

清めの雨かもしれません」と書いてありました。

放射能の雨と思っていたけれど、清めの雨かもしれない…

どうか、どうか全てが清められますように…

昨日、あの地震から10日も経って救助された方が二人いたという

朗報がありました。

16歳のお孫さんと、80歳の祖母と支え合って繋げた尊いいのち

被災地の方が、深い悲しみと苦しみの中にあっても感謝の心を

しっかりと持っていらっしゃることに、人間の素晴らしさを

改めて知った気がします。

初女先生の「いつも感謝の心を…」を被災者の方々から

教えて頂きました。

祈り続けます!
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祈りましょう

2011-03-20 17:49:49 | 日記
あの地震から10日が経ちました。

昨日は、原発に7時間の予定の放水を13時間したそうです。

ホースを繋ぐ作業は放射能の中での、手作業だそうです。

決死の作業をしてくれている人達がいるということに、感謝の言葉も

見つかりません。

ご家族はどんな思いでいるのでしょうか…

今、日本中のいや、世界中の人々が被災した人達に思いを寄せて

います。

今日、ホピ国からの手紙を翻訳したメールが届きました。

ホピは今、バランスを失ったこの私たちの世界で危機に直面した

日本の人々のために、そして世界の人々のために祈っている。

という文面で始まるホピの言葉には「我々がこの変化の時を

通り抜けていけるための道はあると。

それは、地球を敬いそのすべてのいのちを敬い、母なる地球の上を

優しく歩くことだと…」ありました。

この大災害は、日本という一国の問題ではなく、地球の問題

なのだと、気づいている人が祈りを捧げています。

私は、今朝もおむすびを作り「おむすびの祈り」を

捧げました。波立った心が静かになります。

祈りの輪が広がり響き合い、それが希望のエネルギーとなって

いくような気がします。

そして、地球が祈りの星となることを…

今日息子のメールに送られてきたyoutubeを見て胸が一杯に

なりました。

悲しみ、苦しみの中にあって、人の崇高さと深い愛を

感じました。

今は、何も出来ませんが、心からの祈りは、必ず届くと

信じて祈ります。 
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