12月が目の前になり、喪中の葉書が届くように
なりました。
今日、家に戻ると喪中はがきがポストに入って
いました。
『義姉 佐藤初女が二月一日に九十四歳で永眠
いたしました。』
葉書に目を落とし、初女先生がいないことが
改めて突き付けられた気がしました。
私は、初女先生に年賀状として毎年、お茶の入った
お手紙を送っていました。
それに書く言葉は、毎年「新しき年が光の
うちにあるように」と書いていました。
今、初女先生のいらっしゃらない新年を
迎えることに少し狼狽えている自分がいます。
喪中はがきを手にしながら、心から敬愛する方を
失い、私も喪中を出したいよ。なんて思って
しまいました。
新しき年、困難はあっても初女先生が天に
いらっしゃるなら、光は今まで以上に
輝かしいものになるかもしれません。
淋しいけれど、前を向いて歩いていかなければ
初女先生の言葉を自分の体に落として、一歩一歩
光の中に初女先生がいることを信じて…