~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

「先死」~田中雅博僧医

2017-04-29 22:58:27 | 日記

今日、「こころの時代」で田中雅博さんの

『僧医いのちの苦と共に』という番組が放送されて

いました。

田中さんは、僧侶であり医師であり、自ら末期がんを

抱えながら、患者さんや多くの方と向き合って

来られた方で、70歳でお亡くなりになったそうです。

その田中僧医の言葉が今も私の心に響いています。

『「先生」というのは、先に生まれると

書きますが、「先死」(せんし)は先に死んだ人に

多くのことを学びます…』

「先死」という言葉を初めて聞きました。

私は、息子が亡くなった後、親より先に子供が

死ぬのは一番の親不孝だという言葉に、どれ程

傷ついたかしれません。

その度に「うちの子は親不孝ではありません」と

絞り出すように言っていましたが、打ちひしがれる

母親の私を見て、親不孝の意味するところを

あらためて感じた人もいたと思います。

「先死」である息子の死は、尊い出会いを

もたらしてくれました。そのことが私の生き方を

運命を変えていったのです。

私は、その時死から学ぶことの深さを知りました。

田中僧医は、(死と向き合った時)それぞれの

生き方が、それぞれの宗教になると言われて

いました。

誰もに平等に与えられている「死」なのに

私たちは、自分は「死」とは圏外のところにいる

という意識を、どこかに持って生きています。

ある医師が、自分が病になるなら、肝硬変より

癌の方がいい。癌は時間があるからと言って

いました。

田中僧医も癌は時間が与えらると言われてました。

ご自身もすい臓がんであったそうです。

田中僧医は、患者さんの話を聴く「傾聴」が

とても重要だと語っていました。

初女先生も「森のイスキア」の活動の前は

死を前にした人の傾聴をされていたと聞きます。

死を考えることは、生を考えることになるの

ですね。

「先死」 先に逝った人たちの声に耳を傾ける

大切さを、今日あらためて感じました。

死とは姿かたちの別れであって、無くなる

ことでは、決してないと私は思っています。

「いのち永遠にして」ですから…

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心を前に進める言葉

2017-04-28 23:42:11 | 日記

初女さんは、「心には前に進むための言葉を」と

言っていました。

ここのところずっと落ち込んでいるので、

前に進む言葉を探してみたら

天風さんの言葉に出会いました。


 『人生あまり難しく考えなさんな

  暗かったら窓を開けろ 光がさしてくる』


 『運命は心の力が勝てば 

  運命は心の支配下になる』


 『心の持ち方一つが結局人生の運命を

  決定するんだ』


 『人生は心ひとつの置きどころ』


 『本当は心の力によって

  いかようにも人生は好転される

  運命は自分の力で切り拓ける』


 『笑っているとき人間は最も強い』

そうか、私の人生ってどうして次々困難が来るの

そういう運命なの?って思ってましたが

心のありようで、翻弄されることなく

乗り越えられるんだ…

その道は歩いて来たはずなのに、私って忘れっぽい

からな~

そう言えば、最近笑えなくなっていたから…

先ず、笑うところから始めよう。

そうしたら、心の窓が開くかもしれない…


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心に降りた「海のふた」

2017-04-27 22:15:36 | 日記

吉本ばななさんの「海のふた」を読み終えました。

何か特別なドラマがあるわけじゃないのに、

読み終えたら涙が溢れて来ました。

人の心の中にある優しさが、水に輝く光のように

キラキラ散りばめれているようで…

ばななさんの文章を読んでいると

こういう優しさが、人の心の中に宿っている

ことが信じられるのです。

人間をどこまでも信じている人だからかな

『私たちは人間だから、すごい力を持っているのだ

誰かがかき消そうとしても、無理やり均されそうに

なっても、どんなに押さえつけられても絶対に

なくならない、そういう力を。(吉本ばなな)』

人間って、そういう力を持っているんだ。

自分の中の力が弱くなっているのを感じるので

ばななさんの文章に励まされます

ばななさんは、きっと母性溢れる人なんだ

ろうな~

海のふたは、挿絵にボクネンさんの版画が使われて

います。

出版社の社長のブルース・ベイリーさんが

「よしもとさんと睦稔(ぼくねん)さんの

本を創りたい」と言われて生まれた本だそうです。

タイトルは、原マスミさんの「海のふた」の曲から

来ているようです。

皆が響きあって出来た本なんですね。

 「夏のおわりの海水浴 だれが さいごに海から

 上がったの

 さいごの人が海のふた しめずに 

 そのまま帰っちゃたから ずっとあれから

 海のふた あいたままだよ…

       (原マスミ 海のふた)

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ばななさんの「海のふた」

2017-04-25 23:16:25 | 日記

吉本ばななさんの「海のふた」を読んでいたら

緊張していた心が、ふわっとほぐれていく、そんな

気持ちになりました。

私の心に降りて来た言葉、それは

『大したことが出来ると思ってはいけないのだ、

と思えることこそが好きだった。

私の出来ることは

私の小さな花壇をよく世話して花で満たして

おくことが出来るという程度のことだ。

私の思想で世界を変えることなんかじゃない。

ただ生まれて死んでいくまでの間を、気持ちよく

おてんとうさまに恥ずかしくなく、石の裏にも

木の陰にも宿っている妖精たちの言葉を聞くことが

できるような自分でいること。

この世が作った美しいものを、まっすぐな目で

見つめたまま、目をそらすようなことに手を

染めず、死ぬことができるように暮らすことだけ

のこと。

それは不可能ではない。だって、人間は

そういうふうに作られてこの世にやってきたの

だから。』

本当に、この言葉のように生きられたらいいな~

そんなふうに生きられたら、あのネイティブ

アメリカンの古老の詩

「今日は死ぬのにもってこいの日だ」のような

死を迎えられるかもしれない。

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自分にやさしく人にもやさしく

2017-04-24 20:31:26 | 日記

斎藤一人さんが『あなたが大切にしなくては

いけない人が、もう一人いるんだよ

それは、あなた自身です。自分を大切にできない人は、

人も大切にできないものなの。

やさしい人って、ついつい自分のことを後まわしに

しちゃうけど、自分のことも忘れないで。

あなたは自分にやさしく人にもやさしくでいこう。』

と、書いていました。

大変な時って、自分のことを忘れているんだよね。

以前は、鏡に映った自分に「あんた、結構

頑張っているよ。よくやっているよ。」と

声をかけていたのにね。

「自分に厳しく、人に優しく」が、いいと思って

いた頃があったけれど…

自分にやさしく、人にもやさしくなんだね。

今日は鏡に映った自分を、久しぶりに褒めて

あげなくちゃ!

やさしい人は強いからね。

もっと強くなりたいな…

 

 

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生命科学者・柳澤桂子さん

2017-04-23 23:14:18 | 日記

昨日、テレビで生命科学者の柳澤桂子さんが出演

される番組があり楽しみにしていました。

久しぶりに見る柳澤さんは、だいぶ病状が進まれた

ような気がしました。

若い頃に柳澤さんが人間が信仰を持つということも

いずれ科学によって解き明かされるされるだろうと

言われていたのを知り、柳澤桂子という名前が

私の中に刻まれました。

昨日のテレビでも柳澤さんは「脳の中に祈りの

回路があり、苦しい時・悲しい時に祈るというのは

大昔のDNAの中に書かれている」と言われて

いました。

美しい夕焼けを見て、思わず祈るのもこの回路に

よるものかもしれません。

宗教とは関係なく、信仰・祈りが私たちの体の中に

あるということ…

私たちは必要なものをすべて与えらえて、生まれて

来るんだと思うと、「真実に生きる」という

初女先生の言葉が体の中にすっと入ってくる気が

します。

久しぶりに、柳澤桂子さんの本が読みたくなり

ました。

柳澤さんの般若心経の訳が、心響きます。

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忘れていたビクトール・フランクル

2017-04-22 23:44:18 | 日記

先日、友人に「私 真面目に生きているのに

どうして次々来るの」って言ってしまいました。

子どもを亡くした時が、人生最大の試練であったなら

今は、第二の試練のただ中

「何で?」の答えが返ってくることはないのに

言わずにはいられない自分がいました。

私は、困難な中でこそ思い出さなければいけない

人を忘れていたのです。

夜と霧を書いたビクトール・フランクルを…

フランクルは『人間は、人生から問われている

存在である。

人間は、生きる意味を求めて人生に問いを

発するのでなく、人生からの問いに答えなくては

ならない。

そしてその答えは、人生からの具体的な問いかけに

対する具体的な答えでなくてはならない。』

と言っているのです。

私が「なぜ?」と問う前に、すでに人生から

あなたはどうしますか?と問われていると

言うのです。

人生からの問いに、具体的に答えるとは

行動しなさいということだと思うのです。

初女さんが「試練を乗り越えるとは、ひとつところに

とどまらないことです。」と言っていることと

重なります。

私は、死んだらお棺に初女先生の本とフランクルの

本を入れて欲しいと思っているのに、肝心な時に

フランクルを忘れていたのです。

人生からの問いかけに、私が答えていかなければ

ならないんだ…


 

 


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「今を生きる」佐藤初女

2017-04-20 20:17:15 | 日記

家に帰って来て、部屋の明かりをつけた時

誰かに見つめられている気がして、振り返ると

壁に飾った初女先生の写真がありました。

先生がじっと私を見ているようで、思わず

「初女先生!」って言ったら涙が溢れてしまい

ました。

先生がいらっしゃったら、今頃はイスキアが

オープンする頃ですよね。

五月の連休に行った時、弘前城で桜を見て

イスキアに行ったら雪が沢山残っていて、

びっくりしたことがありました。

先日、弘前の方が初女先生のお墓の雪も

なくなっていますよと、教えてくれました。

先生のお墓は、地面に置いてあるかたち

だから、冬の間はきっと雪の中で眠って

いるのでしょうか…

先生の著書の「いのちをむすぶ」の最後の

お言葉が、私の心に響いています。

『私も、もっともっと働きたいと願っています。

人はいくつになっても航海の途上にあるの

ですから一歩でも半歩でも進み、少しでも広がって

いきたいのです。

もうできないと悲観するのでなく、希望を持って

次の展開を待っています。』

初女先生は、どんな時の希望を持ってられたの

ですね。

それが、「今を生きる」ということなんだ…

『私はなんにも心配してないの。

今を生きているから。

心配する人は必ずといっていいほど先のことばかり

考えますが先の見えない未来のことに

あれこれ心を惑わしても

不安が募るばかりです。

今ほど確実なものはありません。

今に感謝していると、とても自由な気持ちになり

一歩一歩確実に進んでいけるように思います。

             佐藤 初女  』

これが、初女先生の「今を生きる」ですね。

 

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「今、ここが天国」初女さん

2017-04-19 14:22:49 | 日記

 昨日、目にした言葉が響いています。

「幸せになりたければ、今ここで幸せになりなさい」

若い時だったら、無理だよ。何言っているの?で

終わってしまっていたと思います。

今は、若い時の何十倍も幸せの反対側も知って

います。

だけど、「幸せって、遠い未来じゃなくて

今、幸せになることなんだ。条件じゃなくて

幸せって感じることなんだ…」って、ふと思えるの

です。

初女先生も

『ふだんの生活の中にこそ、

天国はあると思っています。

また、苦しみの中にあってこそ

幸せを実感できるというのも、また真実です』と

言われています。

『はるか遠くの天国に憧れて「今、ここ」から

目を背けるのではなく、こころを大きく開くこと

そんな時、人はどんな状況にあっても喜びを

感じることができ、「今、ここ」に天国が

あることが、はっきりわかると思っています。

初女先生は、いつも「今、ここが天国」って

言われていましたね。

私は、初女先生と一緒にいる時はいつでも

「今、ここが天国」だったけれど…

自分のチカラで天国を実感していかなければ…

初女先生の写真展が19日、今日から大阪で

始まりました。

関西方面の方、初女さんとお会いして下さい。

今、ここが天国の「写真展」です。


 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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指談・はじめの一歩

2017-04-18 23:49:55 | 日記

早速、昨日から職場で指談にチャレンジしてみました

最初の一歩は、「はい」なら〇を書く「いいえ」なら

✔を書くというやり方でやってみました。

Ⅿちゃんの指をそっと持ち、質問すると〇という

答えが返ってきて、嬉しくなりました。

お母さんは好きですか?

Ⅿちゃんは「〇」を書いてくれました。

朝、着るお洋服を選ぶのはお母さんですか?

Ⅿちゃん:〇

今日のお洋服は好きですか?

Ⅿちゃん:✔(いいえ)

確かに、今日はⅯちゃんの好きなピンクではなく

白いトレーナーでした。

お仕事したいですか?

Ⅿちゃん:〇

〇と✔だけでも、言葉を話さないⅯちゃんの

気持ちがちゃんと伝わって来るのです。

Ⅿちゃんの擬音のような言葉は分からないという

こちらの思い込みが、ふたをしてしまっているんだな

って、感じました。

先生のように、指で手のひらに書いた文字を

読み取るなんて高度の事はできないけれど

指談を使ったことで、私とⅯちゃんの関係が

今までと違ってきたのです。

ほんの少しですが、Ⅿちゃんに寄り添えたかなと

思えた瞬間がありました。

いつもは、午後にギャーギャーと叫び出す

Ⅿちゃんがとても穏やかでした。

私も心がゆったりとしていました。

Mちゃんが、私の手のひらに〇を書いてくれた

あの時の嬉しさが、まだ私の中に残っています。

うちの作業所で、作業が続かない人がいます。

いつも、その人に何をしてもらおうかと頭を

悩ませていましたが、指談の先生が「どこにも

何もしない人がいるの。そういう人はみんなの

幸せを祈っているの。

場の雰囲気を作っているのよ」と言われたので

そういえば、何もしないと思っていた彼は

笑顔が最高に楽しくて、彼が笑うとみんなが

つられて笑ってしまう…

何もしないんじゃなくて、場の雰囲気を

つくるという大切なお役目をしていたんだ!

私たちって、見ているようで見てないし

感じているようで、感じてないのです。

指談にチャレンジしながら、彼らの心を

感じられるようになりたいと、思いました。

いつか指談でおしゃべりする日を夢見て

頑張るぞ~


 

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