~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

梅ちゃんと私

2020-06-29 23:21:00 | 日記

梅仕事も大詰めを迎えています。

やっと、梅ちゃん(梅干し)の顔を見て

どうしたらいいかが、少しわかってきました。

でも、何しろ1年に1回しか梅干しは

漬けないので、毎年新たなる課題が来ます!

今年は、梅農家さんからとった梅が

思っていた以上のダメージがある梅だったので

毎日、毎日梅ちゃんに声をかけ、手をかけ

してきました。

すると、ある日梅ちゃんがふっくらして

いるのです。

小さかった梅ちゃんが、南高梅のような

大きさになっているのです。

梅ちゃんが私の声を聴いていたようです。

私には、初女さんのように梅の声が

聴こえるわけではないのですが、

梅ちゃんを見ると、重石が重いんだとか

お日様に当たりたいんだとか…

ちょこっとですが、感じるのです。

梅ちゃんだけじゃなくて、祭壇に飾った

あじさいにも毎日「ありがとう」って

声をかけていたら、枯れないのです。

庭から切って、花瓶にさして結構経つの

ですが、生き生きとしているのです。

この暑さなのに、びっくりです!

もしかしたら、みんな話を聞いているのかも…

酵素ジュースにも、毎朝「ありがとう」って

声をかけています。

ひとり言のオンパレードですが、

通じている気がするのです。

お茶にするヨモギやドクダミやビワを採る時

以前は黙って切っていたのですが、最近は

お茶にして頂くので、少し切らせてね!と

声をかけています。

初女さんは、こういうことが声に出さなくても

出来ていた方だったんだろな~

扱うときの手の優しさを、野菜もお魚も

みんな感じていたんだろな~

だから、あんなに優しい味のお料理が

つくれたんだろうなと、思いました。

初心者の私は、声掛けから初めています。

今年の梅ちゃんは、どんな梅干しになるか

楽しみです!

 

 

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コロナ禍で聴く星野道夫の言葉

2020-06-28 22:06:22 | 日記

今日もテレビで、シベリアの永久凍土が

凄い勢いでとけていることを放映して

いました。地球温暖化が進んでいるのです。

”温暖”という言葉が、どこか私たちの感覚を

鈍らせているのかもしれません。

シベリアで38度なんて…

コロナ禍の中で、星野道夫さんの文章を読むと

今までとは、別の響きで私の心を揺さぶります。

『進歩というものが内包する影に

 私たちはやっと今気づき始め、

 立ち尽くしている。

 なぜなら

 それは人間自身がもちあわせた影だったから

 種の始めがあれば

 その終わりもあるということだけの

 ことなのか。

 それとも私たち人間は何かの目的を

 背負わされている存在なのか。

 いつかその答えを知る時代が

 来るかもしれない。

       星野道夫』

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夕焼けの空

2020-06-27 22:41:19 | 日記

昨日、夕食を食べているとき、窓の向こうが

明かるいのに気づき、見ると茜色の空が…

慌てて箸を置いて、外に飛び出しました。

目に飛び込んできたのは、夕焼けの空

あまりの美しさに、手を合わせていました。

美術館でもない、映画館でもない

唯、空を見上げただけで

こんなにも美しい世界が広がっているなんて…

何という有難さ

美しい夕焼けを見ただけで、

宇宙に愛されていると感じる…

星野道夫さんの世界に包まれたようだ

 

人間の気持ちとは可笑しいものですね。

どうしようもなく些細な日常に左右される

一方で、風の感触や初夏の気配で、

こんなにも豊かになれるのですから。

人の心は、深くて、そして不思議なほど

浅いのだと思います。

きっと、その浅さで、

人は生きてゆけるのでしょう。

    星野 道夫

 

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夕焼けの空

2020-06-27 22:41:19 | 日記

昨日、夕食を食べているとき、窓の向こうが

明かるいのに気づき、見ると茜色の空が…

慌てて箸を置いて、外に飛び出しました。

目に飛び込んできたのは、夕焼けの空

あまりの美しさに、手を合わせていました。

美術館でもない、映画館でもない

唯、空を見上げただけで

こんなにも美しい世界が広がっているなんて…

何という有難さ

美しい夕焼けを見ただけで、

宇宙に愛されていると感じる…

星野道夫さんの世界に包まれたようだ

 

人間の気持ちとは可笑しいものですね。

どうしようもなく些細な日常に左右される

一方で、風の感触や初夏の気配で、

こんなにも豊かになれるのですから。

人の心は、深くて、そして不思議なほど

浅いのだと思います。

きっと、その浅さで、

人は生きてゆけるのでしょう。

    星野 道夫

 

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立ちどまる~長田弘

2020-06-25 21:01:45 | 日記

新型コロナウイルスで、私たち人類は

世界中で同時期に同じ体験をしたのです。

そして経済が止まり、私たちはいやおうなしに

立ち止まらされたのです。

このことの意味を考えずに先へ行こうと

したら、また同じ道を歩いてしまうかも

しれない…

しっかり立ち止まり、進むべき方向を

見定めなければ…

先へばかり目を向けて、立ち止まりことが

遅れることだと思ってないだろうか…

立ち止まることは、マイナスではない

大切なのは、進むべき方向

そんなことが、最近やっとわかってきました。

立ち止まらなければ見えない風景があるのです。

私たちは、東日本大震災で立ち止まりました。

でも、復旧・復興という言葉に押されて

がむしゃらに歩き出してしまいました。

このコロナで、2度目の立ち止まりを

経験しているのです。

立ち止まることに焦らないで…

世界中の人が体験したってことは

地球のことを考えるってことだから…

  立ちどまる

           長田 弘

 立ちどまる。

 足をとめると、

 聴こえてくる声がある。

 空の色のよう声がある

 「木のことば、水のことば、

  雲のことばがきこえますか?

 「石のことば、雨のことば、

  草のことばを話せますか?

 立ちどまらなければ

 ゆけない場所がある。

 何もないところにしか

 見つかけられないものがある。・

 

 

 

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「世界の最初の日」長田弘

2020-06-24 21:58:15 | 日記

昨日は沖縄「慰霊の日」でした。

デニー知事は「沖縄のこころ・チムグクル」を

世界に発信し共有することを呼びかけ

”この自然豊かな海や森を次の世代、

また次の世代に残していくために、

今を生きるわれわれ世代が未来を見据え、

責任をもって考えることが重要です。”と

語っていました。

辺野古埋め立ては、地盤問題がさらに深刻に

なっているのに、政府からは見直そうという

動きが全く出てきません。

この世界的なコロナ感染で、私たちは

地球のことを考えなくてはいけないと

感じたはずです。

シベリアの永久凍土が解け、火力発電所の

燃料タンクが倒壊し、2万1000トンの油が

川に流出したそうです。

シベリアで38度が記録されたそうです。

永久凍土が解けると、新たなるウイルスが

出てくる可能性もあるそうです。

地球環境のことを真剣に考えなければ!

辺野古の海に基地をつくることより、

辺野古の海を守ることを!

コロナで経済活動が止まったら、

自然が回復したのですから、瀕死の地球も

回復力がまだあるってことだから…

自分たちのこととして、地球のことを

考えなくては!

   世界の最初の日

            長田 弘

 水があった。

 大いなる水の上に、空のひろがりがあった

 空の下、水の上で、

 日の光がわらっていた。

 子どもたちのような

 わらい声が、漣のように

 きらめきながら、水の上を渡ってゆく。

 遠ざかってゆくわらい声を、

 風がおいかけていった。

 樹があった。

 樹の下には蔭が、

 蔭のなかには静けさがあった。

 (世界がつくられた)

 最初の一日の光景は

 きっとこんなふうだったのだ。

 人ひとりいない風景は、

 息をのむようにうつくしい。

 どうして、わたしたちは

 騒々しくしか生きられないか?

 世界のうつくしさは

 たぶん悲哀でできている。

 

 

 

 

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初女さんの心を忘れてました

2020-06-23 23:17:30 | 日記

息子から熱がでたと、メールが来ました。

PCR検査を受けないと仕事に行けないから

検査を受けに行くとの連絡が入り、私も

もしものことがあるといけないので、

仕事を休みました。

息子の検査結果がでるまで、何だか自分が

保菌者で、私が触るところが汚染されて

行くような気がして、自分がとても

汚いものになった気持ちになりました。

息子の「陰性だった」の知らせを聞いた時

ホッとしましたが、同時に自分は今まで

コロナの感染者を数字でしか見てなかった

ことに気が付きました。

天気予報でも見るように、今日のコロナは、

昨日より少ないとか…

それが、今日のコロナの中に息子が入るかも

しれないとなったとき、家族である私は

一挙に、世の中から疎外されたような孤独感を

感じたのです。

初女さんは、よくその人の身に自分を

置き換えてと言ってました。

そうして見てみると、数字がひとり一人の

人として立ち上がってくるのです。

初女さんの心をすっかり忘れていた自分が

いました。

 『目の前にいるその人の身に

  自分を置き換え、

  苦しい時は苦しい思いで

  嬉しい時は嬉しい思いで、

  ともに悲しみ、ともに喜ぶという

  気持ちで聞いています。

         佐藤 初女』

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復活

2020-06-21 21:21:12 | 日記

本との出会いは、人との出会いと同じだなって

つくづく思いました。

先日、友人が「素晴らしい本があったよ」と

電話をくれました。

書名を聞いた時、あれ?持っているかもって

思ったら、やっぱりありました。

出版されて直ぐに買って読んだのに、

いい本だった!ぐらいの印象しか残って

いませんでした。

でも、今回読み返してみると、思わず涙が

溢れるページがいくつもあり、読み終わって

直ぐに赤鉛筆を持って、再び読みました。

こんな本は珍しいです。

数年前に読んだとき、まだ理解できなかった

自分だったんだと思いました。

その本は日野原重明先生の

「生きていくあなたへ」です

日野原先生と初女さんの対談を

森のイスキアでするという話があり、

楽しみにしていたのですが実現しません

でした。

今は新しい世界で、お二人とも大切な働きを

されていると思います。

この本のインタビューをされていた方が

日野原先生の最期を記した文章を

目にしたとき、初女さんと同じだ!と、

胸が熱くなりました。

『「この世で、これほど透明なものを

再び見ることがあるだろうか…」

まるで清らかな聖水を思わせるみずみずしい

お姿に、まだ息をしていらっしゃるような

錯覚を覚え、私は何度も先生のお顔に耳を

近づけ確認せずにはいられませんでした。』

と…

初女さんの訃報を受け、翌日飛んで

行ったとき、私は取り乱すくらい泣いて

しまうだろうと思っていたのですが

初女さんのお顔があまりにも美しく、

頬は桜貝のような透明な薄桃色で、

いのちが宿っている!と感じたので

私達から出た言葉は「よかったね~」と

「初女さん、(先生)きれい!」

しかありまでした。

初女さんの頬をさわったり、髪をなでたり

しながら「よかったね~」と「きれい!」

連発していたのです。

涙は出ないのです。

すごいエネルギーを感じて、真冬なのに

4人とも汗をかいていました。

そして、私たちは確信したのです。

初女さんは復活なさったと…

日野原先生も初女さんも復活のお姿を

見せていって下さったのだと思います。

これ以上、清らかなものはないと思える

お姿でした。

悲しいはずなのに、私たちは喜びに

包まれていたのです。

復活はキリストだけの御業では

なかったのです。

あれほど美しいものを、私は一生

見ることはないと思います。

どんなに言葉をつくしても、あの時の

初女さんの美しさを語ることは

できません…

「神のなさることは、

 すべて時にかなって美しい

 しかし人は、神が行われるみわざを

 初めから終わりまで

 見きわめることができない

     旧約聖書 コヘレトの言葉」

 

 

 

 

 

 

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日野原先生の「生きていくあなたへ」

2020-06-19 20:33:10 | 日記

姉と電話で話していると、「風邪ひいたの?

鼻声よ」と言われ、えっ!と思いました。

この自分が一番自分の声を聴いているのに

鼻声になっているのがわからなかったのです。

人間とは、どうもそういうもののようです。

105歳で亡くなった日野原重明先生が、

最後の著書となった「生きていくあなたへ」の

中で「長く生きるというのは素晴らしい、

そう思っています。というのも100歳を

こえたあたりから、自分がいかに

本当の自分を知らないでいたかということを

感じるからです。

世の中でいちばんわかってないのは

自分自身のことだ、ということに

気づくことができました。

これは、年をとってみないとわからない

発見でした。」と、書かれています。

私は、この文章に出合った時に、驚きと同時に

人間とはそういうものかもしれないと

思いました。

日野原先生は

「人間は弱いものだよ。

死ぬのは僕でもこわいんだよ。

自分のことはいちばんわからないから、

一生かけて発見していくものだよ。」

という言われています。

自分のことは自分が一番わかっている!と

思うのは、わかっていない証拠かも

しれませんね。

未知なる自分との出会い。

生きるとは何と味わい深いものでしょう…

 『人間は自分が死ぬということを

  あらかじめはっきりと知ってる

  生きものである。

         日野原重明 』

 

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手でむすんだおむすびの美味しさ

2020-06-17 23:16:26 | 日記

コロナが広がりを見せたときから、免疫力を

上げなければと、お惣菜つくりに力を入れて

おむすびをあまり作ってなかったのですが、

今日は夫が病院に行くので勝負飯!

と、おむすびを作りました。

毎日、お釜でご飯を炊いていますが、

おむすびだと思うと気合が違って来るのです。

久し振りに自分で作ったおむすびを食べたら

思わず、「美味しい!」と言ってしまいました。

毎日作っていた時は、この味が当たり前

みたいに思っていましたが…

今日は、「初女さんのおむすびって美味しい」

と、全身で思いました。

初女さんは、手で結ぶからいいのよと、

言ってました。

手からは”気”が出ていると…

だから、ラップなんかで結んだりは決して

しませんでした。

手って不思議です。

”手当て”という言葉も手を当てることから

生れたと聞いたことがあります。

酵素ジュースを教わった時、手からも

酵素が出ているから、手で混ぜてと

言われました。

でも、このコロナで手はすっかり汚いもの

というイメージになってしまいました。

素手で握るおむすびが、嫌われものに

なったらどうしましょう…

おむすびの発祥はいつか知らないけれど、

塩と海苔とご飯と梅干のこのシンプルな

おむすびが日本の食の中から消えることが

なかったのですから、そのことを信じて

行こうと思います。

おむすびは、日本の文化です。

初女さんの美味しいおむすびを伝えつづけて

いきたいと心から思いました。

『おむすびは私たち日本人にとって

心のふるさとではないでしょうか。

おむすびを見ただけで、亡くなったお母さんや

おばあちゃんを思い出して涙がこぼれる。

おむすびは言葉にできない深いものが

秘められている。そんなふうに思います…

おむすびを食べると、みなさん落ち着きます。

おむすびをおいしくにぎれるだけでも

人に慰めを与えることが出来ると思うと、

おむすびをにぎるというのは小さいことの

ようだけれど、大きいことなのだと感じます。

              佐藤 初女』

 

 

 

 

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