~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

食育って…

2010-09-30 17:40:32 | 日記
新聞に、「食育の講演会」というのが載っていました。

食育ということでは、初女先生もそのことでよばれて講演したことが

あると言っていたので、どんな講演会かしらと、よくよく新聞を

読んでみたら、なんとサプリメントに関する「食育」とあり、

驚いてしまいました。

食育の意味が分からなくなってしまいました。

 私は、新聞をひらくとどうしても子どもの死が目に飛び込んで来て

しまいます。

最近、虐待による死のあまりの多さに辛くて、新聞を閉じてしまうことが

あります。

この国が、貧しかった頃は、親は自分は食べなくても子どもに

食べさせたいと思ったし、そうしてきました。

子どもに何かあった時、親は自分の命に替えても子どもを守りたいと

思うものです。

でも、豊かになったこの国では、虐待が増え続け養護施設はどこも

満杯状態だそうです。

虐待の実態をみると、虐待している親もまた、子どもの時に虐待されて

いた、ということが多いそうです。

虐待している親も、それがいいことだとは思ってなのに、なぜ止められ

ないのでしょう。そして、なぜ虐待は増え続けるのでしょう…

初女先生は、「おなかを痛めて産んだわが子を、どうして虐待したり

食べ物を与えなかったり、ということが出来るのでしょう。

子どもが言う事をきかないから、というのを聞くと、なお更「食」の

大切さを感じます。

食というのは、ストレートに心に伝わるものですから、食べて、

「おいしい」と感じたときに、脳細胞が働くのです。

ですから、言葉でいくら話しても、きちんとした食事を与えなければ、

魂には響かないのです。

親はたった一品でもいいから、食材を「いのち」として捉え、美味しく

食べられるように作ることが大切なのです。

おいしいと思うことで、生きる力が出てきます。

こんな日常の簡単なことに気づけば、辛いニュースも少なく

なるのではないでしょうか。」と言われています。

でも、管理栄養士さんによるサプリメントの食育の講演会が開かれる

という事は、「食はいのち」が分かってない人達がたくさん

いるということですね。

野菜やお魚お豆さん、みんなが喜んで自分のいのちを差し出し、

そのいのちを、いのち一杯生かす、初女先生のお料理を、その調理の

心をどうやって伝えていったらいいのだろう…

食育という言葉が生まれ、食の大切さが言われるようになってきたが

どこかが違っているような気がしているのは、私だけだろうか…
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すべてをゆだねて

2010-09-29 23:40:43 | 日記
10月で初女先生が89歳になられます。

去年、米寿を迎えた時に、これからは先生にもっとゆっくりして

ほしいと心から思いました。

12月に体調を崩された時には、もう何もしなくても先生がいて下されば

それだけでいい!と思いました。

けれども、先生は休むことなく働き続けています。

「初女先生は疲れないのかしら」と言った人がいましたが、

そんなことはありません。でも、先生の口から疲れたということを

聞いたことがありません。

初女先生は、「我」を捨て去りすべてをゆだねているように思います。

先生の「生きる上で小さいと思われることも大切に

    ひとりひとりの出会いも大切に

    小さいと思っているところに大きなものがあります」

というお言葉、そのものを生きられている先生の人生です。

でも、89歳になる先生のお体は十分のお休みを必要としています。

どうか、どうかゆっくりして下さい!と思っていたら、先生の講演会の

お知らせが届きました。

開演時間を見て溜息がでました。

18時30分開演

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楢山節考に想う

2010-09-28 21:59:40 | 日記
今日は語りの会のお手伝いに行ってきました。

古屋和子さんの「楢山節考」は、言葉を失うくらいすごいものが

ありました。

深沢七郎のこの作品は、別の人の語りで聴いたことがありますが

そのときは、悲しく悲惨な話しと思っていましたが、今日の

古屋さんの語りは、死に向かっていく「生」が諦めの「生」ではなく

実に逞しい「生」なのです。

今を生ききろうとする「おりん」の姿がくっきりと浮かび上がって

きました。

何十年前まで、姥捨て山は実際にあったといいます。

聴いていて涙が溢れてしまいましたが、不思議と悲しさよりも

生きる力をもらった気がしました。

どんな状況にあっても、今を生ききろうとするする「生」が

そこにはありました。

やっぱり、古屋さんの語りは凄い!とつくづく思いました。

別の方が語った、浅田次郎の「角筈にて」も心に残るものでした。

今日は、素晴らしい語りを聴いて、心が耕されたような気がします。

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人生三度目の絵本

2010-09-27 20:44:02 | 日記
柳田邦夫さんが、大人こそ絵本を!と言っています。

そして、絵本は人生に三度と…

最初は子どもの時親から読んでもらう絵本。

自分が親になって子どもに読んであげる絵本

人生の後半に自分自身に読む絵本

この人生後半の絵本は、深いものがあります。

柳田さんは「心が枯れ、感情が衰えがちな人生後半、

あらためて絵本を読むと、悲しかったこと 辛かったこと 

嬉しかったことなど、人生経験が 絵本の物語に重なってきて

なんともいえない深い味わいや感動や心のやさしさが蘇ってくる。

と言っています。そして、幼い日に絵本に親しむことは、

生涯の「心の故郷」づくりでもあると…

柳田さんは月に一冊自分の為に絵本を買おう!と呼びかけています。

私も、自分の為の絵本を買っていましたが、いつの間にか間が

空くようになっていました。

柳田さんの講演会で「あの路」と「でも、わたしは生きていくわ」

という二冊の絵本を買いました。

両方とも、親を失った子どもが主人公です。

深い悲しみを抱きながら、未来に向かって心をひらいていく子ども達

悲しみの中から、生きなおす力が芽生えていく子ども達

「でも、わたし生きていくわ」の絵本では両親を失った少女が最後に

「悲しみはきえないけれど、いま、わたしはしあわせ」というのです。

本当にそうです。悲しみは消えないし、無理に消すこともない

悲しみはあってもしあわせは感じられるし、しあわせになれる。

悲しみを持っているということは、深い本当のしあわせに出会える

ということかもしれません。

味わい深い絵本達に出会いました。

ちょっと照れるが、いつか息子に読んであげたい…
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ありがとう

2010-09-26 21:35:06 | 日記
今日は友達の命日でした。

友達のご主人に電話をすると、「3年経つけれどまだ片づけられないん

ですよ。涙がでちゃって…」と淋しそうな声で言われ言葉を失いました。

すべてが思い出に繋がるんだもの、簡単には片付けられないよなー

と思いながら、息子の学生服のカーディガンを探していたら、

長男が幼稚園の入園式に着たシャツが、出て来たのです。

何でまた…と思いながらひろげたら、まるでお人形の洋服のように

小さくて…

天然パーマでくるくるの髪の毛の、自分のことを「つッ君」

と言っていた4歳の息子が、その小さな服の向こうにはっきり

見えてきました。

次男のことは、あまり覚えてないのに、最初の子は何から

何まで初めてで、どんなに時がたっても覚えているのです。

子どもが亡くなった後、思い出が多過ぎることが悲しみを

深くしているようで、いっそう思い出がなかったら楽だろう

と思ったことがありますが、今は沢山の思い出を残して行ってくれた

あの子に有難う…です。

いっぱいいっぱい有難う

生きてる時には、沢山言ってあげられなかったけど…

有難う。貴方の思い出に…

有難う。貴方のくれた出会いに…

元気な貴方にもっともっと言ってあげたかった 有難う

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素敵な言葉

2010-09-25 23:46:31 | 日記
子供に伝えたいことは、
義務教育(中学まで)に
伝える。と言った人が
いましたが、確かに
高校生になると親の
出来ることが本当に
少なくなります。
受験を控えた息子に
私が出来ることは、
美味しいご飯を作ること
ぐらいです。

今は息子から
「お母さん、外から
帰ったら手洗いと
うがいをしろよ。
風邪うつされたら
大変なんだから!
などと逆に注意をされてます。
今日は、手洗い万全の
息子の方が風邪をひき、 
私は「うがいなんか
しなくても、風邪
ひかないものね!」と
威張っていたら、
親らしくないと、
又しても非難を浴びて 
しまいました。

つくづく子育ても後半に
きているんだなーと
感じます。
子供を育てる以上に、
自分が育てられた
子育てでした。
子育てって、そいういもの
なのでしょうね。
今日、本の中で素敵な 言葉と出会いました。

 子育ては「心に汗して」

 子育ては、汗水たらして
 土を耕す
 農家の人の営みに似ていて、
 手を汚すことなく
 土を耕すことができぬ
 ように、心に汗水すること
 なく子どもの心を
 耕すことはできない。

 (世界乳幼児精神保健学会
 副会長 渡辺久子)
   

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すべての事には…

2010-09-24 18:39:10 | 日記
汗ばむ中でのお月見が、一転して晩秋に…

こんなにも大急ぎで、季節が変わってしまうと心細ささえ感じて

しまいます。

来月は子供の命日が巡ってきます。

今日の夕方の空の暗さに、ふと息子が倒れた日の空が重なって

しまいました。

やっぱり命日は、何年たってもきついものがあります。

晴佐久(はれさく)神父様の日めくりカレンダーに

   「青空に浮かんでは 消える雲

     すべてのことに わけがある」

という言葉があります。

こんなに大変なことに、わけがない筈がありません。

そのわけを、その意味を探すのが私の人生…

天国の息子に見守られながら、私は人生の第二章を歩こう
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深い一日

2010-09-23 19:52:40 | 日記
朝、子供の本箱の下に、漫画本が崩れて落ちていたので、

片づけていたら白い紙が床にあり、捨てようと思い表を

見たら、何と子供の葬儀の時の式次第でした。

何で、今こんな処に…と思いながら「創、いつも貴方のことは

思っているのよ」と言ってました。

今日は、昨日までの暑さを微塵も感じさせないような、秋雨が

降っていました。

私は「生きるを支える」自殺対策シンポジウムを聴きに、大船に

行きました。

柳田邦男さんの「生きなおす力」という講演の中に、初女先生

のおむすびのお話が出て来て、何ともいえぬご縁を感じました。

柳田邦男さんは「悲惨な体験、悲しい体験をすることで人生を

深く見つめながら自分の人生を立て直すことが出来た時に、

本当の人生を生き直すことが出来る」と言われていました。

人は、辛い体験があればこそ、前向きに生きて行く。

人生を積極的に肯定的に捉えられると言われ、そのことを裏付ける

かのように、自死遺族支援ネットワークの代表のYさんが、ご自身の

体験を話されました。

母親が亡くなり、兄弟3人と父親だけの生活で、自分の父が自殺

するなんて在り得ないと思っていたそうです。

その父の死の第一発見者が自分だったそうです。

それだけ聴いても彼の過酷な人生が、垣間見られるようでした。

その彼が、あしなが育英基金で自分と同じように、親が自死した

仲間と出会い、自分一人でなかったんだ!と知ったそうです。

今、彼は自死の家族をサポートするネットワークを立ち上げています。

柳田さんが、若い時の負の体験が、プラスの思考になって行く。と

言われていたのを聴いて、何かほっとしました。

次男には9歳で大人でも耐えられないような、悲しみ苦しみを

体験させてしまったので…

作家の久田恵さんは、自分の人生を振り返り「人生とは困難が前提

だった。その困難を乗り越えていくことが人生だ」と言ってました。

本当に一つ一つが、実に深いお話でした。

これだけの人が、真剣に自死という死について考えたことは、何か

新しい一歩に繋がっていくのではないだろうかと、思えました。

年間3万人以上の人が、自死している。それが11年連続で続いて

いるなんて…

 インドネシアの島では、子供の夢をおじいさんが聴く、そういう

習慣があるそうです。その国では自殺者はいないそうです。

小さい頃に、心にあるものを聴いてもらえる文化があると、

違うのではないか。幼い頃から、自分の感情を素直に出せる

そういう環境が大切だと言われていました。

今日は本当に深いお話を聴くことができました。

新たなる課題を頂いたような気がします。

辛い体験が、生きる力になることは、真実です。

そのことは、私が示していけることかもしれないと、思いました。
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笑顔

2010-09-22 23:20:33 | 日記
テレビで、認知症の人が一番認識出来る顔は、笑顔だと言ってました。

認知症の人の感情の起伏を穏やかにするのは、笑顔で接することだ

そうです。

ご主人が笑顔で、認知症になられた奥さんの介護をするようになったら

奥さんの顔に笑顔が戻り、とても穏やかになったそうです。

テレビカメラの前で、ご主人の腕を組み「大好き!」と言っている

奥さんは、まるで少女のように可愛かったです。

人は生れて2~3か月で、お母さんを見て笑顔を浮かべるようになり

そして、認知症になっても最後まで残っているのが笑顔だそうです。

私は重度の肢体不自由の方達と接していますが、知的障害もある

方は、言葉を発することができませんが、でもどの方も

笑顔を持っています。

笑顔って不思議な力があるんですね。

何も話さなくても、その笑顔だけで周りの者を幸せにしてくれるし

優しい気持ちにもしてくれます。

母は笑顔を振りまかなければ、と思うのですが…

息子に、お母さんはいつもヘラヘラしている。と非難を浴びてます。

笑顔のつもりが、ヘラヘラとは…

心からの笑顔を、障害を持ったMちゃんから学ばねば!

笑顔は神様からの贈り物かもしれません。
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心に降りてくる言葉

2010-09-21 21:43:35 | 日記
地球交響曲第二番の中で、初女先生の「動の祈り」を知った時

涙が止まらなくなりました。

心響く言葉として、私の心に静かに降りてきました。

あれから、初女先生の「動の祈り」を身近に見てきましたが、

私の日常の中に「動の祈り」と言えるものが、果してどれ程

あるだろうか…

そんなことを思いながら初女先生の本を開くと、はっとする言葉が

目に飛び込んできました。

  「生活の中にこそ
          祈りがあります。」

「ふだんの生活の中にこそ 天国はあると思っています。

    また、苦しみの中にあってこそ、幸せを実感できるというのも

    また真実です。」 佐藤初女

日々の生活を、何となく過してしまうことが多くなっていました。

「動の祈り」に涙した自分を思い返してみなければ…


        
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