
今日のジャケ画は、XTC 「Skylarking」
ポップの達人「トッド・ラングレン」をプロデューサーに迎えて
制作された、XTC通算8枚目となる86年の作品です。
虫の鳴き声と鳥のさえずりから幻想的に始まる1曲目、
「Summer's Cauldron」からして
彼らの卓越したポップなセンスにひきこまれます。
ホント「ビートルズっぽい」という言葉しか浮かばない
ボキャブラリーの少ない自分に何気に苛立ちを感じてしまいますが(汗)、
アンディ・パートリッジを始めとするXTCとトッドの
「ビートルズ好き」の彼らならではの見事なセンスが融合した
名曲揃いの名盤だと思います。
ビートルズ的なサイケっぽさを感じる「Summer's Cauldron」、
それに続く少々アジアン・テイストな「Grass」の曲の流れは
いつ聴いても素晴らしいと思います。
間髪入れずに3曲目にはまたもやビートルズっぽい「Meeting Place」が。
ポップなんだけどなごやかな曲です。
「That's Really Super, Supergirl」では彼らならではの
ヒネたセンスが出まくってます。
「Ballet for a Rainy Day」~「1000 Umbrellas」の連曲では
オーケストラを入れて情景的となってます。
この辺りはトッドならではの感覚だと思います。
この盤では「これでもか!」というくらいに
ビートルズっぽいナンバーが繰り広げられてます。。。
しかしどの曲もただビートルズっぽくやったという感じでは決してありません。
XTC独特のヒネたセンスと
トッドのポップなセンスが見事に融合しています。
ライナーノーツによると、この制作の最中、
XTCのアンディとトッドは互いに対立してしまうことが多々あったようですが
こうしてこれほどまでにビートルズを彷彿としまくりながらも
お互いのセンスが見事に融合された大名盤を出したということは
とても素晴らしいことだと思います。
最初から最後までひきこまれて聴いてしまう1枚です。