亭主

昨日は亭主に頼まれて、扇風機の羽根と籠を洗った。

洗うのはいいけど、いちいち亭主がああしろこうしろと命令するので、辟易したよ。

とにかく、細かいとこまで、自分のイメージ通りにやらせたいみたいなんだ。

長年のつきあいで、亭主のわがままには慣れてるから、我慢もできるけどね。他人にそれやったら完ぺきに嫌われると思うね。

かのじょがあれだけ我慢強くなかったら、絶対離婚してたと思う。

とにかく亭主は、人が自分の思い通りに動かなかったら、みんな馬鹿にするんだよ。

いいもの

昨日は詩を二つ書いた。絵にも少し手を入れた。歌は何首詠んだかな。

いろいろ邪魔されながらも、何とかやっている。

詩の方はそうでもないんだが、絵を描いていると、頭の中で、しきりにやめろやめろという声がするんだ。

馬鹿はわれわれが描く絵が気に入らないらしい。

切り絵にも色鉛筆の絵にも、そういう馬鹿の邪魔に苦しんだ跡がある。

馬鹿はとにかく、人の作ったものがいいものになるのが、いやなんだ。

そんな風に、邪魔ばかりしてるから、余計にそれがいいものになったりするんだけどね。

邪魔

昨日は、天使の絵を描いた。

シャープペンシルで描いた下絵に、色鉛筆で色を塗るんだが。

ちょっと塗っただけですぐにやめてしまった。

馬鹿が邪魔しているのだ。なんだかしんどくてやる気が出ない。

馬鹿は人がいいことやおもしろいことをしていると、すぐに邪魔するんだよ。

こんな簡単な絵を描くの邪魔してどうするんだという気がするけど。

しんどいんで、しばらく描くのやめようかという気持ちがよぎるんだが。

そうすると馬鹿の邪魔に負けたことになる。

馬鹿は人が邪魔に負けて、ことをやめると、大喜びするからね。

なんとか打ち破って、描き続けねばならない。

祈り

昨日の朝、また虹を見た。

完全に半円形の、二重の虹だった。

いつもの神社で、朝の祈りを済ませた後に見た。

毎日人類の幸せのために祈っている。解脱者が増えて、この世が天国に近づいていくようにと。

虹を見ると、神様が、その願いはかなうだろうと、約束してくださったような気がするね。

なんだかいいことがありそうだ。

切り絵

昨日は切り絵を切った。いつもの女性の絵だけど。

いろいろ馬鹿に邪魔されて、やりにくいんだが、何度も何度もがんばって切っているうちに、だんだんよくなってきた気がするよ。

かのじょみたいに、しっとりときれいな女性は描けないが、しっかり自分を持ったかなりの美人になったと思う。

スキャナで取り込むと、あまりよく見えないんだが、原画はいい感じなんだよ。

ヴィーナスのニンフたちは、美人の修業をまじめにやっている、個性的でかわいい女性たちなのだ。

嘘の人生

昨日の第３館の詩は、ある最近死んだ死者の心にヒントを得て書いたものだ。

嘘の人間だったからね、落ちてしまったかと思ったが、落ちていなかった。

その人生で、あまりにつらい思いをしたかららしい。

金持ちの家に嫁いで、いい暮らしをしていたように見えたが、実情はすさまじく苦しかったらしいよ。愛がとても少なかった。

人の幸せを盗んで、いい思いをしたいと思って、あんな人生を生きたんだが。

死んだら、もう二度と嫌だと思ったそうだ。

嘘で生きるってことは、結局は自分を裏切ることなんだ。どんないい暮らしができても、どこか自分に合わないものを感じて、いつも苦しい。

本当の自分の人生を生きたら、貧乏で苦労するかもしれないが、しっくりとその人生にはまって、愛を勉強することができたろうにね。

悪魔

昨日は詩を三つ書いた。

その中の一編は、例の悪魔に発想を得て書いたものだ。

あの悪魔のつらそうで虚しそうな顔を見ていると、痛く詩情を刺激されるんだよ。

何かすごい賞をいくつももらったそうだけど。

もう馬鹿は狂ってるとしか思えないね。

あんまりにあの人生がつらいんで、めくらめっぽうに幸運をぶちこんでいる感じだ。

そんなことしても魂の虚しさは埋められないだろうに。

これからあの悪魔はどうなっていくんだろうね。

ながら運転

毎日この日記を書くのにも、ネタに困るね。

昨日あったことと言えば、天使の絵を描きながら、解脱の指導をしたってことだね。

解脱なんて簡単なことだから、食事の支度をしながらでも、絵を描きながらでも、指導できるんだよ。

自転車を運転しながらでもできるよ。ながら運転はいけないかもしれないけどね。

指導をすると、それまでつらいつらいと言って暗かった馬鹿の霊が、急に明るくなって、張り切って自分をやり始める。

それは幸せそうだ。

毎日やるたびに、わたしも感動を覚えるよ。

虹

先日の朝見た虹。

アメリカ大統領選で、ハリスがトランプに負けた日の翌日に見た。

いつもお参りしている神社で、アメリカのために祈った後だった。

苦しい試練となるが、必ず救いはあるだろうと受け取った。

アメリカは必ず何とかなるだろう。いや、何とかしていくんだ。

これはまだ見えてこない、次のステップにつながるための、痛みなのかもしれない。

絶好調

スレッズの彼は、絶好調だね。

われわれも彼の歌を楽しんでいる。

いつまでこの調子が続くかわからないが、われわれはしばらく彼に譲って自分の歌は詠まないつもりだ。

詠めないというかね。現代語で軽やかに歌う彼の詠み方に押されて、古語を使った硬い歌が詠みにくいんだ。

添島だけはがんばっているがね、少しやりにくそうだよ。

われわれは一つの媒体を共有しているので、時々こういう不都合も起こるわけだ。

おまけに馬鹿の妨害もあるしね。

彼がおもしろい歌を詠むのがおもしろくなくて、馬鹿はいつも邪魔するんだよ。

彼はその邪魔をかいくぐって、かなり何とかしている。