月末お花特集です。フェイスブックの方で、ぼちぼちとお花の写真は紹介してますけども、なんか、自閉の癖というか、一回習慣となってしまうと、どうしてもそれをやらなければいけないような気がして、続けてしまいます。まあ今日は、夏のお花や虫でも楽しんでください。
冒頭はもちろん露草。二つ並んでかわいいです。澄んだきれいな青です。物語にも露草の村というのが出て来ましたけれど。露草色の空というのは、美しいでしょうね。
これはシュッコンバーベナ。ご近所の空き地に生えていました。やさしい花なので、いつもきれいな顔で写真に映ってくれます。アゲハなどのチョウチョもよく寄ってくる。虫も花の心を知っているのでしょうか。愛を知っているのかなあ。花は愛だから美しいんだよ。本当はね、愛と美しいは、いっしょのことなんだよ。
イヌホオズキ。家のすぐそばの道の隅に生えています。目立たない花だけれど、好きです。ちっとも目立たないのに、とても大事なことをしてくれるんだ。一番苦しい時に、大切なことをしてくれる。わたしはそれを知ってるから、花の心を知ってるから、花も少し横向き気味だけど、よい顔をしてくれる。ほんとは人間が辛いから、隠れていたいんだよね。
ヒオウギ。なぜか、家の近くの道の隅に、さっきのイヌホオズキの近くに、生えています。このあたりでは珍しい花だなあ。どこかのお庭から、種が転がってきたのかしら。調べてみると、よく短歌に使われる枕詞「ぬばたまの」(「闇」とか「夜」にかかる。)の「ぬばたま」は、この花の種がカラスの羽のように黒いことから「烏羽玉」と呼ばれ、それがなまって、「ぬばたま」と呼ばれるようになったことからきてるそうです。
ムクゲ。白い色が清らかできれいですね。赤い花もありますし、この季節、どこのお庭にもほんとにたくさん咲いてるのだけど、きれいな顔で写ってくれるのは、この、近所のお家に立っている白いムクゲだけです。ムクゲもイヌホオズキのように、人間が苦しいから、いつも厳しいことを言う。だからたいていのムクゲは気難しい顔をして写る。でもこの花だけはなんかちょっと心を見せてくれるんだ。同じムクゲでも、それぞれにちがうんだな。
キョウチクトウ。この花が咲き始めると、もう夏だなって思いますね。空気も燃え上がってくるように暑い。蝉も鳴いている。それにしてもきれいだなあ。美しいことをしたことがあるからですね。
ヘクソカズラ。また今年も会うことができました。この花も好きなんです。小さくて白くてかわいい花が。でも、なかなかきれいに撮れなくて。きれいだなあ。
スイレン。ご近所の菜園の隅に水連鉢があって、隠れるように咲いているのを見つけました。まだ出会ったばかりだけど、わたしのこと、きらいじゃないみたいだ。お友達になれるかな。
最後はお花じゃないけど、カマキリ。今年初めて出会ったカマキリの子どもです。うちの隣の家の小さな花壇の中にいました。毎年毎年、同じような写真ばっかり撮るけれど、君は絶対、去年のカマキリじゃないよね。誰かの子どもなんだ。季節は巡る。同じことを繰り返しているようで、毎年毎年、何かが確実に違う。
今年の7月の、お花でした。