「ウルビーノのヴィーナス」 ティツィアーノ・ヴェチェリオ
少し雰囲気を変えたいと思ってね、有名どころを狙ってみた。
美しい裸体画だ。あたたかな色調も快い。
ただわたしは、裸体の肩のあたりを横切っている髪が気になるんだ。
これは画家の、本当の自分を隠したいという意識がさせるものじゃないかと思う。
画家は生涯、本当の自分の正体を隠して生きた。
「オウムガイのカップのある静物」 ウィレム・クラース・ヘダ
命のない器物の中に、かつて命を包んでいたオウムガイの殻がある。
それだけで画面が一段となまめかしくなる。
半分むいたオレンジは、性的なものの隠喩のようだ。
命のない器物の中に、かつて命を包んでいたオウムガイの殻がある。
それだけで画面が一段となまめかしくなる。
半分むいたオレンジは、性的なものの隠喩のようだ。
「ガラス瓶と柑橘類のある静物」 フィンセント・ファン・ゴッホ
暗い色調の絵が続いたのでね、明るいのを選んでみた。
荒いタッチだが、ゴッホは質感をとらえる天才だよ。
デカンタが見事な重みをもって描かれている。
「バテシバ」 ウィレム・ドロスト
レンブラントの弟子だそうだ。
人物画だが、ある種静物画のようだね。
強い光が顔でなく乳房に当たっているのは、魂のある人間を、もののように見ている何かを意図したからだろうか。
手にはダヴィデからの手紙を持っている。
「果物のある静物」 ウィレム・ファン・アールスト
毎日同じようなことばかりで、ネタもなくなってきたので、新しいカテゴリを立ち上げてみた。
しばらくは、わたしの気に入った絵を紹介していこうと思う。
これは、バロックの画家の中を探していて見つけた。
きれいな絵だろう。あまり知られてない画家だけど、植物の魂が描けている。
それがちょっと珍しいと思ってあげてみた。
詩を書くのに、一苦労している。
馬鹿に活動を邪魔されて、ことばが何も思い浮かんでこないのだ。
一つひねり出すのに、もだえ苦しんでいるよ。
書きたいことはわかっているんだが、それを詩にするのが難しいんだ。
以前は考えなくてもすらすらかけていたんだけどね。今は考えてもなかなか書けない。
早くこんなトンネルは抜けてしまいたいね。