世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ポーラースター・システム・48

2017-09-03 04:12:51 | ポーラースター・システム

わたしはもう、考えるのをやめた。わたしは、わたし自身を救うために、行く。おまえはいつまで、そこで、考えてばかりいるのだ。


青城澄「月の世の物語・仏」


  ☆


これはかのじょのなした月の世の物語の中でも秀逸な一編の中からとった言葉である。

五十六億七千万年後に衆生を救うという弥勒が言ったというセリフだ。かのじょの思想がここに集約されていると言ってよい。

弥勒は衆生を救うのではなく、自分自身を救いに行くのである。それによって、永遠の救いを世に記そうというのだ。

五十六億七千万人が弥勒になる。

これが、真の弥勒の救いなのである。すべての人類が、自分自身の真実に目覚め、あらゆるものを救うための活動を始めるのだ。

真実の天使の救いのテーマはこれだったのだという言葉である。

愛らしい女性が考えていたことは、一筋の道をゆく人間の、自分自身こそが、すべてを救う弥勒だということなのである。

美しいだろう。

北辰制とは、この自己存在の全く正しい在り方を、国というものに表現するものだ。

国の中心にいるもの、北辰は、国の、自分という者を表すものなのである。あらゆるものがここから始まる。あらゆるものが、ここからなっていく。すべては、自分というものが、やるものだからだ。

自分を守るために他者を攻撃することのみの活動をするエゴは、自分とは言えない。それは自分を守るために、何かに動かされている仮定の自己なのだ。馬鹿というものは、この仮定の自己を自分と信じて、あらゆるものを破壊し続けるというものなのである。

しかし、この自己存在に、愛の光に目覚めた、自己活動の中心たる、自分というものが立つと、瞬時に美しい秩序が自分の中に出来上がり、美しい自分の意志によって、すべての創造がなっていくのである。

北辰制とは、国を、偉大なる自己存在にする政治体制なのだ。その体制がなるとき、いかなる国も、神にも匹敵するほど、美しい自己となるだろう。そして、あらゆる美しいことをなしていくだろう。

君たちは絶望することはできない。進化の扉をくぐった感覚で見る世界は、今までとは違うだろう。愛が見える。心が見える。美しいものと、そうではないものの違いがわかる。

その心が導く、本当の自分というものを見出すとき、君たちは自然に、国を美しい自己にするべく活動を始めるだろう。馬鹿は次第に制御されていく。

体制の中で管理され、指導されるべき存在となっていく。そうなれば、馬鹿もまた、発展していくことができるのである。

この体制がこの世界に打ち立てられるのも、そう遠い夢ではあるまい。自分というものをかけらでもつかんだ自己存在は、どんなことにでも挑戦していくからだ。

われわれは君たちに期待している。そして信じている。必ず、本当の自分を旗印にあげ、戦い始めるだろうことを。

一体何と闘うのか。それは馬鹿に迷いはててこの世界に君たちが作り続けてきた、永遠の幻の世界なのである。

君たちはそれにこれから挑み、倒していかねばならない。

できると信じて、やりたまえ。心配することはない。われわれもともにいる。愛ですべてをやろうとするものを、見捨てるものは馬鹿だけだ。

美しい自己存在よ。今こそ、やり始めるのだ。



ポーラースター・システム。

ここにて終わる。






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ポーラースター・システム・47

2017-08-27 04:13:07 | ポーラースター・システム

ブレグジットは、ブレグジットだ。

テリーザ・メイ


  ☆


ご承知の通り、2016年の国民投票で、イギリス国民は自国のEU離脱を決めた。しかし、先の下院総選挙では、離脱を進めている与党が過半数の議席を獲得できずに敗北した。

これを見ても、人民は何も考えていないことがわかる。愚民は単に、エゴのみに動かされて票を入れたのである。
国の未来のことなど何も考えてはいない。

総選挙の後で起こったロンドンの火災は、そういう人民に対するてきめんの天罰なのである。不遇をかこちさせてはいけない政権に、不遇を押し付けたのだ。その動機はただ、嫉妬である。メイ首相がかなりの美しい女性であるということに、馬鹿が嫉妬したのだ。

目が眩みそうだと思うやつもいるだろうがね、これが真実だから仕方がない。かつて、美しいからという理由だけで、自国のプリンセスをいじめぬき、離婚に追い込み、命を奪った国なのである。

女性に対する嫉妬というのは、馬鹿の宿業的病なのだ。女性というのはよいことをするだけで、時に崇高なまでに美しくなる。まだよいことなどほとんどできない馬鹿は、そういう高い女性に激しく嫉妬するのである。

万重に防衛して自分の本心を隠しながら、徹底的に宿敵たる美女をいじめるのだ。そのためには手段など択ばない。それが馬鹿というものである。

人間は、馬鹿というものにこういう現実があるということを、覚えておかねばならない。力高い女性が政権に上る時は、それなりの対策を考えたほうが良い。

馬鹿の全くいない国など考えられないからである。

国民主権、主権在民というのはこういう穴がある。自分たちに主権があると思うから、国民がよい人間を敬うこともせず、下郎のエゴで国を席巻するのだ。こういう活動を全く防げない体制はよくない。

主権を民に設定してはならない。では何に設定するのか。神である。

主権在神だ。

神に主権を設定すれば、人は愛に流れてゆく。すべてをよき方向に導いてくれる神に主権を差し上げれば、神の子供である民にも、最もよい愛が流れていく。高低を繰り返しながらも、社会は上昇していくだろう。

海に主権を設定するような感じではあるがね、何かを試みてみなければ、このままでは危ない。主権に奢った愚民が何をするかわからないからだ。






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ポーラースター・システム・46

2017-08-20 04:13:02 | ポーラースター・システム

言っておくが、人は自分の話したつまらない言葉についてもすべて、裁きの日には責任を問われる。あなたは、自分の言葉によって義とされ、また、自分の言葉によって罪あるものとされる。

マタイによる福音書


  ☆


イエスの言葉である。この言葉が、実に2000年の後に現実となって現れてくると思ったものはいないであろう。まさにこの、究極の時代、人は自分の言った何気ない言葉によって裁かれている。

不用意に美人の悪口を言った言葉が、そのまま自分に返り、永遠の身分を付されることになった。もはや気付いても遅いが、イエスはそうなることを大幅に防ぐために来ていたのである。

また先の米国の大統領選挙でも、トランプに票を入れた人民に対し、逆風が吹いている。馬鹿な大統領を選んだことで、国に痛難を呼んだことの責任を問われたのだ。法則というのは実に厳しく、正確だ。

なぜ彼らはトランプに票を入れたのか。トランプに騙されたわけではない。彼の馬鹿さ加減はとっくにわかっていた。あんなものが大統領になどなればどんなことになるかわからないことは、わかっていたはずだ。それなのに票を入れたのは、実に対立候補であるヒラリー・クリントンへの嫉妬が理由なのである。

彼らはヒラリー・クリントンという女性をいいものにしたくなかったのである。彼女がかわいらしくとても魅力的な女性だったからだ。ただそれだけの低級な理由で、国を憂い国を運営していく力量をもつ政治家を落としてしまったのである。

おかげでアメリカに滅亡の風が吹いた。みなが何とかしているが、このことは後のアメリカに大きな影を落とすだろう。人民は、ただ、かわいい女性への嫉妬だけを理由に、国を誤ったのである。

ゆえに法則の復讐を受けねばならないのだ。

民主主義に奢り、権力を得て自分のエゴを実行できると錯覚した人民の失敗である。

このように、馬鹿というものは、美しい女性に激しく嫉妬する傾向がある。なぜそうなのかということは、別の項にゆずり、ここではそういう現実があるということを覚えていただこう。彼らは美しい女性が憎くてたまらないのだ。美しいがゆえにいやなことをしたくてたまらないのだ。

韓国での朴槿恵の失墜も、テリーザ・メイが指導する先の英国の選挙での与党の敗退も、実にこれを原因として起こったのである。

民主主義では、この馬鹿の嫉妬の影響を完全に絶ち切ることはできない。こういう低級な理由で国を過たないために、この馬鹿の嫉妬の暴力を頑丈に防ぐ体制が必要である。





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ポーラースター・システム・45

2017-08-13 04:13:13 | ポーラースター・システム

おまえはクビだ。

ドナルド・トランプ


  ☆


アメリカ史上、いや人類史上最低の大統領の言葉である。いや、実に、誰か彼にあれを言って欲しいと思う言葉だね。

アメリカの法律ではこれを言えるやつはいないが、権限はないまでも、言っていいことと悪いことがあるというレベルではなく、言えることができそうな雰囲気があるのがなんとなくおぞましい。誰かが言っても、ほめそやしはしないものの、じっくりとうなずくことだろう。

ドナルド・トランプはまだ一応肉体存在は生きているが、霊的存在としてはもう死んでいる。馬鹿が大統領になったら、大変なことになったので、その人生の本霊がすぐに逃げたのだ。ゆえにあの存在は今、ほかの霊がほとんど無理矢理動かしているのである。

まさに傀儡だ。ケンタッキー・フライド・チキンの前に立っているあの爺さんの像とほとんど変わりない。いや、物を言わないだけケンタッキーじいさんの方がましだ。

あれが、この世界で最も進歩しているはずの、民主国家が選んだ大統領なのである。

繰り返し言っていることだがね、トランプの本霊は、片田舎で掃除夫をするくらいがちょうどいい霊魂なのだ。それが盛大に霊的盗みをやって、アメリカの大統領にまでのし上がったのである。あんなものがトップにきてはアメリカに何が起こるかわからないと、わたしは選挙中から危機を叫んでいたのだが、アメリカ国民は実際、彼を選んでしまったのだ。

いやなことがまだそれほどアメリカに起こっていないのは、ウラヌスが影で支えているからだ。外交などでも痛い発言を繰り返しているが、各国もかなり冷静になってくれている。だが、痛い影響はぬぐえまい。トランプの政権は、必ずアメリカの今後に影を投げかけるだろう。

早期の内に、なんとかせねばならない。

しかし民主主義の体制では、この難局を打開することが非常に難しい。これは要するに、人民に絶対権力があるからだ。

だれも、選挙結果には逆らえないからだ。

民主主義の最大の欠陥はこれなのである。人民が間違った選択をしても、覆すことができないのだ。

これを見過ごしておいては、またトランプのようなものができる。

新たな体制の構想をしなければならない。そのためにも、今から様々に考えておくべきである。

民衆を幸福に導くのは、民主主義ではない。愛の体制なのだ。自己存在の正しい発展を導く大空を知っている、高い愛の存在なのである。

それを国の中心にして、どういう体制を敷けばいいか。ある限りの知恵を結集して、考えねばならない。






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ポーラースター・システム・44

2017-08-06 04:13:25 | ポーラースター・システム


死が全てを解決する。人間が存在しなければ、問題も存在しないのだ。

ヨシフ・スターリン


  ☆


スターリンは人類史上最も恐ろしい独裁者である。ヒトラーよりもむごい影響を人類史に及ぼした。ロシアという国を、恐ろしいところにした。

彼は、馬鹿の論理で世界中を支配しようとしていた。いや、今もそのつもりでいるのだ。肉体は死んだが、霊魂はまだ存続している。悪の優位性を信じる彼は、恐ろしい鉄の夢で、自分のエゴを完璧にかなえることのできる世界を作ることを、未だに夢見ているのである。

類まれなる人生であったが、その生のほとんどは、ほかの霊魂がやっていた。本霊は、あまりの苦しさに途中で降りたのだ。そしてその人生の続きをやった霊魂が、ほとんどすべてをやったのである。

スターリンの、人間とは考えられないような粛清も、本霊がやったのではない。悪魔のように陣取った、暗いほかの霊が、すべてを思い通りにしてやろうと、むごいことをやりすぎたのだ。それは、自己存在が自らやったこととは言えない。本来の自分ならあそこまでむごいことはできないのだ。

他人の人生に入り込んだ別の霊魂が、無責任という鳥に支配され、悪夢を肯定する虚無の巨獣に自分を売り渡したのである。それが、永劫の未来に続く、エゴの帝国の幻影を、世界に描いたのだ。

スターリンの正体は、実に、虚無なのである。

鉄のように硬く暗い、人間ではない者の闇なのだ。

そういうものが国を支配するとき、どういうことが起こるかということを、ロシアという国は経験している。シベリアの冬よりも厳しい冬が、国を覆ったのである。

スターリンの幻影はまだロシアに生きている。圧政のたがは外れたが、未だに暗いところで、世界征服の夢を見る霊魂が活動しているのである。

しかしそれはいずれ、大きな反動の風をロシアに起こすだろう。ウラジーミル・プーチンはそれを知っておかねばならない。ロシアにいずれ来るであろう試練の風の中を、人々が生きていくために、必ず何かをしておかねばならない。





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ポーラースター・システム・43

2017-07-30 04:13:04 | ポーラースター・システム


妹が家も継ぎて見ましを大和なる大島の嶺に家もあらましを


天智天皇


  ☆


下世話な話題だが、天智天皇は非常に女性にもてていた。

当時のことであるがゆえに、妻もたくさんいたが、彼は後宮など作らなかった。みなを大事にし、生まれた子供も大切に育てて、身も立ててやった。

そういうことを誠実にやってくれる男だったので、女が次々によってきたのである。中には親に内緒で無理矢理嫁になった娘もいた。とにかくもてていたのだ。

顔はかなり不細工なおじさんだったのだが、心がやさしく、女性にいやなことはしなかった。人間の男性はまだ農耕を初めて間もなく、縄文の色を濃く残していたので、隙あらば女性を食おうとしていた。そういうことをしないというだけでも、彼は女性の心をつかんでいたのである。大勢の側室を持ちながらも、正室は深く彼を愛していた。

人類の馬鹿は、これがうらやましいのだ。そして単純に、王になれば多くの女とやれると考えるのである。それで裏の霊界から操作し、自分を無理矢理王家の血筋に生まれさせるのだ。そして性欲を満たすだけのために女あさりをし、人民から吸い取った税金で贅沢な後宮を作るのである。

馬鹿の極みである。

こういう王が国を苦しめたので、やがて当然のごとく市民革命が起こり、政権が人民に移った。民主主義の時代が来た。それでこういう問題が解決したかというと、とんでもなかった。

民主主義の時代になり、法の下に人民が女性も含めてまったく平等になると、男は自分の力だけで女性を得なくてはならなくなった。そこで馬鹿な男は、自分にはまだほとんど女性を惹きつけるような力がないということを知るのである。王制のあった昔は、それなりの権力があったので、女性をなんとかできていたのだが、それがなくなると、男は何もないまま丸裸になったのだ。

そこで起こったのが、この時代の、美女いじめの事件なのである。

民主主義の国で、自由を得た馬鹿男は、自分からは直接美女に近寄って行けないので、影から大勢で陰湿にいじめ、無理矢理思いをとげようとしたのだ。それも、あまりに大勢の人数で、たったひとりの美女を集中していじめるという、あまりにも馬鹿なことをしたのである。

馬鹿な人民に権力を与えると、こうなるという一つの例である。結局馬鹿は、性欲を満たすことしか、ほとんど考えていないのだ。それだけのために、国をかき乱すのである。






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ポーラースター・システム・42

2017-07-23 04:13:01 | ポーラースター・システム


行こう 祖国の子らよ
栄光の日が来た!
我らに向かって 暴君の
血まみれの旗が 掲げられた
血まみれの旗が 掲げられた
聞こえるか 戦場の
残忍な敵兵の咆哮を?
奴らは我らの元に来て
我らの子と妻の 喉を掻き切る!

ラ・マルセイエーズ


  ☆

フランスの国歌である。国歌にしては随分と荒いね。元はフランス革命の時に流行った革命歌であるそうだ。

馬鹿にされた人民が、王に復讐するときの怨念に満ちていると言っていい。

民主主義が隆盛している今、フランス革命は高く美化されているが、実情は、市民の低級な復讐心から起こったと言ってよい。馬鹿な王様に支配されているのがほとほといやになったのだ。我慢の限界が来たのだが、それでも王制をひっくり返し、馬鹿が政権をとるよりは、まだ王様をあげて王制を保っていたほうがましなのだ。人民に統制がとれる。

フランスにとってあの難事を乗り超える最善の策は、ルイ16世を引退させ、適当な王を立ててそれを中心に周りを能臣で固め、フランスを立て直していくことだった。王制が倒れ、人民が政治を荒し始めれば、動物的なエゴが政治に影響することがもっと激しくみだらになる可能性があるからだ。

フランス人は、嫉妬に弱い。嫉妬というものに、ほかの国の人民より自分を抵抗させる力が弱い。ゆえに、人民は嫉妬の中に溶けるように集結し、馬鹿になったのだ。嫌なことなど考えなくていい。王様など馬鹿にしてしまえばいい。ほとんどそれだけだったのだ。国を何とかしていこうなどという美しい未来を考えている者はいなかった。

自由というものはまさに、この時代の人間の考え方からすれば、なんでも馬鹿にしていいのだという、動物的エゴの解放だったのだ。

それが時の利を得てついに国をとってしまった。それがフランス革命なのである。

革命が美しいものでなかったということは、そののちの恐怖政治からもわかる。嫌な奴は殺してしまえばいいという考えが、著しい血をそののちにも流した。ギロチンの露と化した人間たちを殺したのは一体誰なのか。ロベスピエールか。そうではない。馬鹿なのだ。何にもわからない、馬鹿なのだ。フランスはルイ16世を殺し、馬鹿に政治を渡したのである。

ナポレオンが出なければ、フランスは滅びていたのだ。

そして革命はアメリカにも渡り、そこで幻のように美しい自由の王国ができた。麗しい自由の女神は山のように巨大化した。しかしそれは幻影よりもむごい邪道の美化なのだ。

トランプは、まさに、フランス革命の直系の子孫なのである。





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ポーラースター・システム・41

2017-07-16 04:13:39 | ポーラースター・システム

さのみやは春の深山の花をみむ早すみのぼれ雲の上の月    

後醍醐天皇


  ☆


後醍醐天皇は悲劇の天皇である。人生をかけて日本のために働いたのに、人間の裏切りにあい、都を追われたあげく、怨霊のような存在に落とされた。建武の新政は失政ではない。後世の謀略によってだいぶゆがめられているのだ。

彼は武家政権を倒し、君主の徳による政治体制を打ち立てようとしていたのである。北辰制の原型といっていいだろう。だがそのような彼の高い理想など理解されるはずがない。彼は霊界的にも現世的にも妨害されまくった。それでも根性で幕府を倒したが、それまでだった。

いたずらに馬鹿をやる馬鹿が、なりきりの馬鹿でやった反逆が、後醍醐天皇の大きな夢を崩したのである。

後醍醐天皇の霊は今も吉野にあり、天皇家の霊廟には加えられていない。だが今の天皇家の隆盛は、決して後醍醐天皇の徳と無関係ではない。あの天使と血筋が同じだということに、表向きなっていることが、人民の霊に影響するからだ。ゆえに、天皇家は、いつまでも後醍醐を無視していては、痛いことになるのである。

昭和天皇は徳高い人間であったが、今上天皇はそうではない。小さな芸をするようなことがせいぜいの小さな人間の霊魂だ。それが激しい霊的ずるをして、昭和天皇の長男として生まれてきたのである。こんなことは馬鹿というものではない。

昭和陛下には長男は生まれるはずではなかったのだ。彼の使命は、皇室を閉めることだったからである。ゆえに今上天皇はもう天皇ではない。彼を、この日本の国運と関連付けてはならない。そんなことをすれば国が危うくなる。

後醍醐天皇を廃した天皇家は、廃されねばならない。実にこれは、業というより、最初からあるはずのないものを、元に戻すというものなのである。

ないはずの、あほうのような血筋が国の中心に流れていたから、日本の国はここまで間違ったのだ。

国の中心となり、国運を動かしていく、北辰の霊魂は、修行を高く積んだ大きな徳をもつ人格でなくてはならない。豊かで贅沢で安楽な暮らしが欲しいだけの馬鹿になってもらっては迷惑なのである。

これからも、このような古い血筋を大事にしていては、馬鹿がずるをやってそこに生まれてくる可能性がある。ゆえに血筋に頼る北辰制はやらないほうがよい。

霊魂を見る目が必要だ。愛の深さを見抜く感性が必要だ。

人格の段階が進んだ人類は、かなり容易に、後醍醐天皇の再来を見抜くことができるだろう。






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ポーラースター・システム・40

2017-07-09 04:12:49 | ポーラースター・システム

慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において。
万有の主、アッラーにこそ凡ての称讃あれ、
慈悲あまねく慈愛深き御方、
最後の審きの日の主宰者に。

クルアーン・開端章


  ☆


残念ながら、クルアーンにムハンマドの言葉はかけらも残ってはいない。これはムハンマドではなく、彼の後にいきた王たちがなしたものである。

故にその語句の中には、人間を思うままに支配したい馬鹿のエゴの隠喩にあふれている。

アクエンアテンの唱えたアテン神は、愛の隠喩だったが、クルアーンにあるアッラーの神は、実に、エゴの隠喩なのだ。人間を馬鹿にして、永遠に自分だけに隷属し奉仕するものにしたいという、馬鹿の永遠の願望が凝結したものなのである。

これははっきり言って、エホバ神よりひどいものなのだ。詐欺に等しい。

ユダヤの唯一神エホバは、人類の恐怖が生み出したものだった。だがアッラーは、強引にでも自分を一番偉いものにしたいという、ある人間の愚かな願いから発したものなのだ。馬鹿が、あふれるほど嘘をついている。なんでもしている。嫌なことなどとは考えてはいない。自分が偉くなるためには、どんなことをしても、何も呵責など感じない。

そういう人間が、一切をやったというものが、クルアーンというものなのだ。

故にこれを信じたものは、アッラーに絶対に支配されるのである。反逆することなど許されない。個人の思想や考えなど一切主張してはならない。絶対的な権力者の前には、ネズミのように小さくなり、馬鹿になり、芥子粒ほども価値のないものに成り下がり、なんでも言うことを聞かねばならないのだ。

テロリストというものは、実にこういう神の下に生まれた人種なのである。

人間といものを、完全に傀儡にできるからだ。

ムハンマドは、勇の天使だった。無学文盲だったが、高い愛と勇で人を導き、愛の理想を秘めた旗印として、唯一神アッラーを掲げた。だがそれを、のちの馬鹿な人間が、自分のエゴの欲望を保証する理屈として、大げさに偉いものにし、完全に意義をすり替えたのだ。

愛の下では、人は生き生きと自分らしく生きられるはずだ。だが、イスラームの世界では、それは実に難しい。常に、心を、アッラーに支配されるからだ。

誰もそれに逆らえない、永遠の独裁者だ。

このきつい誤謬は、必ず改められねばならない。





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ポーラースター・システム・39

2017-07-02 04:12:54 | ポーラースター・システム

子曰く、君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず。

孔丘


  ☆


馬鹿というものは、大勢というものに自己を埋没する。馬鹿なことをしても、大勢でやれば何とかなると、大勢の力をかさをきてあらゆる暴虐を働くのである。それは自己存在の真実を著しく剋することだ。

自主自立の永遠不二の存在として、美しい愛を実行する主体である自分というものを、大勢というエネルギーはあるが正体のわからない暗愚の塊の中に投げ捨てるのである。そしてその暗愚に支配されるまま、あらゆる破壊行為をしてしまい、社会を破滅に導くのだ。

民主主義をこの世界に湧き起こしたフランス革命というものも、実にその実態はこの大勢による暗愚の行動であったのだ。憎悪を燃やし、浅はかな啓蒙思想にまきついて、恐ろしい速さで葛のように世界に繁茂した。

暗君の支配する王制を倒し、身分制を破壊し、民衆が政権をとれば、民衆は自由になり、幸福になれると思ったのだ。だがそういう政治体制が実現してみれば、王政よりももっとひどい独裁が起こった。それを見破っている者は少ない。

同じて和せずとは、大勢の意見に自分を従わせて、自分としての美を発揮することはないということだ。自己存在とは社会のために毅然とした自分を実行せねばならないのだが、それをする勇気も知恵もない小人は、ただ恐怖ゆえに自分を守ろうと、実視で大きく強いものであるかに見える、大勢に味方するのである。だが大勢というものはいつも弱者の総体であるがゆえに、つねに動物的エゴを実行する。要するに、社会秩序を無視して、性欲の充足のために動くのだ。過言ではない。実質、人間はそればかりやっている。

民主主義が実現し、この世界に覇を遂げたとき、この暗愚というものが空気のように巨大になり、世界を支配したのである。この暗愚というものに逆らっては、この世界では生きていけないのだ。要するに、馬鹿でなければ、小人でなければ、生きていけないのである。

少しでも君子のようなそぶりを見せれば、大勢の馬鹿がつぶしにかかる。そして、小人を君子に見せるべく、あらゆる虚偽を実行し、社会は民主主義の太陽の下で、民衆の幸福を保証しているかに見えて、実質、どんどん腐っていくのである。

誰も愛を実行しない。だれも、自分をやらない。誰も、本当のことを言わない。

民主主義がもたらした世界は、そういう、永遠の、嘘の世界なのだ。小人が賢いのだ、小人が最も優れた王なのだという嘘を、永遠に保持していくために、あらゆる活動をしていく。そういう世界なのである。

そこでは、暗愚の支配のもと、人類の本当の自己は、窒息し続けている。





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