世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

やってみい

2011-10-31 11:11:22 | 珈琲の海
あーほが つらいつうらいって
ないてるよ
ぜえんぶばかになったて
ないてるよ

あんまりにもあっぱれやって
ないてるよ
あーほは あーほやっていうしか
できんのよ 
つらいことべんきょうしてないもんやから
つらいことがわからんで
いたいやつにばかにされるんがいやで
いたましいほどつらいことばっかりやって
それがぜんぶだめんなって
うっそみたいにつらい馬鹿になってしもうて
うそやこんなんて 
あんまりやこんなんて
ないてるよ

もうええかげんにせえやって
あっぱれなやつがいうよ
いたいいたいていつまで泣いとるんや
かんぺきにあほんなったら
ええやつはほれから
どないするかをまず考えるんや
おとこやろう おまえ
おとこならなおさらや

なあんで泣くのよ 馬鹿かってそりゃいわれるわ
あーほかいって そりゃいわれるわ
あーほっていわれるんがいやで
泣いとって あーほやあーほやっていうて
ものすごいばかや
ぜえんぶばかにならんようになんとかしいや

なんでもええけん つらいもんさがしてきて
ほれからなんとかしてみい
いたいことのひとつやふたつはみつかるはずや
いえんほどつらいことんなっても
じぶんだけはおるはずや
つうらいつらい言う前に とにかくなんとかしてみい
いたいやつは泣く前にもう動いとるで

あーんまりにあっぱれやけどな
おちるとこまでおちとるけどな
あーほのなかでもつらいあほになっとるけどな
いたいことはとにかくやってみい
あっぱれにならんでも
かんぺきにつらいことにはならんでも
いやしい馬鹿って言われても
つらい自分はかなりええことになるよ

まあ やってみんことにはわからんけどな



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両岸

2011-10-30 10:15:37 | 珈琲の海
    (野原を流れる川を挟んで、二人のも
     のが話し合っている。)

=おまえ おまえも こっち来い こっち来い
 それ あほなんよ ものすごいあほなんよ
 つらいんや ものすごいつらいんや
 なあんでもないことや こっち来たら
 すべてわかるよ ほんまよ
 はよ来い はよ来い
 あほはやめて はよこっち来い

=なあんていうんや
 いやや それぜんぶあほや
 いたいのはこっちや
 ものすごいばかよ
 そんなん いままでぜんぶ
 あほやってきたのに みなあほになるやんか
 あほやっていわれるの つらいんや
 ぜんぶぜんぶあほやっていわれるの
 いやなんや おれは
 ばかにされとるみたいで おれはいやや
 つらいわ とっととあっちいけ

=ちがうんや ちがうんや
 おまえを あほといよんとちがうのよ
 つらいんよ おれらはつらいんよ
 つまりなあ おれらはみいなあほとちゃうんよ
 あほとちゃうのに あほをやんよるのが
 あほやていよんよ ほれがあほなんよ
 ほなけんあほやめて こっち来いいうんや
 かんたんや
 小さい川 ひょいとまたいで こっちがわに来るだけなんよ
 ほれだけでもう見えるもんがちがうよ
 いたいんやない おれたちいたいんやないんよ
 あっぱれにええもんなんや
 つらいことはやめて こっち来い

=あんまりや あんまりや
 あほは ほっちや
 おれはなんやしたあないのんよ
 ばかみたいにつらいことや いやなんや
 べつになんでもないのんよ
 あほうやったって おれたちはあっぱれなだけや
 いたいもんはあほんなってつらいことなんでもするよ
 いやなことでもなんでもするよ
 でもあっぱれにおれはいやや
 ばかにされるんはいやなんや

=なんでおれがばかにした
 あほでないていうとるやないか
 あほっていうのはな なんかいもいうけどな
 あほやないのに あほをやっとるから
 あほなんよ
 いやなことやってるの おまえほんまはつらいんや
 やりとうないのよ
 ほれやのに じぶんをあほやとおもとるもんやから
 つらあてつらあて あほやってんのよ
 ほれだけなのよ
 かんたんなんや おれはおれやてきづくだけなんや
 ほれだけで おまえごっついええことがわかるよ
 あっぱれにしてこっち来い

=つらいわ つらいわ
 おれはいやや ものすごいつらいんや
 いたいやつが ぜったいにつらいのよ
 おまえも ごっついあほやったのに
 なんでそっちいくだけで そうなるのよ
 あほばっかりやってきて
 いたいともおもわんと ずるい馬鹿ばっかりやってきて
 ほんなやつが なんでそっちいくだけで
 ばかにええやつになるんや
 ほんなんなしや あっぱれにそっちがあほや
 つらいだけや

=かんべんしいな ほれは
 おれはたしかにあほやったけどな いまはそれがつらいんよ
 いたいことでもなんでもして つらいことになっとるけど
 ぜんぶあほになっとるけどな
 いま ほんまにほれつらいとおもとるのや
 おれはやるよ できるからや
 あほやのうて まっとうなことが できるからよ
 どんなつらいことやれていわれても
 おれはやるよ いたあないよほんなこと
 あっぱれにな こっちきたらおまえもそう思うよ
 どんだけ どんだけ おれたちがあほやったか
 みいなわかるよ

   (両者の間に川がある。一方から見れば
    それは花の野原をちょろちょろと流れ
    る小さな川だが、一方から見ればそれ
    は群青色に濁り蛇のように水が流れの
    たうつ恐ろしげな川なのだ。)

=いやや おれは
 あほみたいになるんは
 ぜったいにそっちがばかや
 いたいことになるんはおれたちやない おまえらのほうや
 おれたちはずるいやつなのよ
 ばかがえたいのしれんもん ぜんぶばかにするのよ
 いたいやつは あっぱれにつらいわ
 いたいもんつらいうちに あっちにいきな

   (一方のもの溜息をつく。そして残念そ
    うに肩を落としながら川に背を向け、
    どこへともなく消えていく。残ったも
    のは黙ったまま唇をかむ。とつぜんこ
    ぶしをあげ、流れのきつい川に、わけ 
    のわからぬ獣のような叫び声を吐く。
    行ってしまったものは、もう二度と帰
    って来ない。)

=ばかはあっちや
 
   (重い溜息の音。)


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彼岸

2011-10-29 07:57:06 | 珈琲の海

う そ みたいに
うそみたいに
つらいとおもてたんよ
でもこれほんまなんや
ほんまなんよこれ

あれ?とおもたん
すぐやすうぐやすぐにわかるよ
まんでちがうのよ
おれら おれら あほやないやん
なんてことや なんてことや
こんなこと こんなこと
ものすごいつらいわ
なあんでやとおもてたら
こんなことやったん
おれ おれやないか
ほんまにほれだけで
みいなかわってしもうたよ

おれ おれ あほやない
ごっついええやつや
ごっついええやつや
なんでも なんでもできるよ
おれ ものすごいよ
すごいわ すごいわ
おれ おれ つらあない
ほんまにもういっさいがっさい
なあもつらあない
しあわせや
なんちゅうしあわせや
おれがおれで
これがおれのおれで
ぜんぶがぜんぶがそれで
おれそれだけでごっついしあわせなんよ
ほかにはなあもいらんのよお

あほやないんや
みんなほんまはあほやないんや
ぜんぶぜんぶ ええやつなんや
おれつらい つらいわあ
あほが あほがものすごくつらいよ
いたいことしてもた
なんとかしたい なんでもやるわ
えらいことでも あほみたいにつらいことでも
なんでもやりたいわ
やってやりたいわ

ごっついつらいわ
ものすごいええわ
おれ おれって ものすごいええもんや
あほやないんや おれ
いたいわあ すごいわ すごいわ

おれ ほんまにしあわせ
じぶんがじぶんで ほんまにしあわせえ





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此岸

2011-10-28 08:23:07 | 珈琲の海

つねに つねに
つらいんよ あほは
なんでもかんでも 
つらいってしたいんやない
ばかがつらいんや
どうしてもつらいんや
ほなけん
どうみてもつらいええもんには
ばかっていうてしまうのよ
あほがつらいからよ
なんでこんなに
おれはあほなんよて
いつもばかなんよ

あほはいっつもつらいんよ
なんでもなんでもつらいんよ
いたいことしたあなるんは
つらいほどつらいほど
じぶんのあほがかなわんからや
いたいのよ いたいのよ
ごっついええもんになりたいのは
どうしてもどうしても
あほがいたいからや
なんでなんやて
つらいわあて
どしたらええのって
あほはばかみたいになくのんよ
いたあいよお いたあいよおて
いつもこころがないてるよ

なんでばかなんや おれ
なんでここまできて おれ
こんなことしかできんのやて
ないてるよ
おれはばかなんよ つらいんよ
ぜったいにあほになるんや
ものすごいばかや
いたいことしすぎて
あほになりすぎて
ものすごいことになっても
なあもでけんで
いやなことばかり つらいことばかり
あほなことばかり ばっかりばっかり
やってるよ
そのたびに なんかがひびわれて
かきいんてかんじで なんかがこわれて
つらいつらいつらいが
とくとくとくとく ながれてくるんや
まんで血ぃみたいに

おれ ばかなんよ
いたあいよお
 


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島よりの風

2011-10-27 09:28:10 | 詩集・貝の琴

永遠の透明な壁に囲まれた
小さな島にわたしはいます
混沌の海に小さく浮かぶ
虫のような島です

永遠は夜のような闇に
虹色につやめいて
尊い月の光を
わたしへの便りにして
ひそやかに
ことばを明かします

わたしは馬鹿なことをやりました
すばらしい命のすべてに
馬鹿のしるしをつけて
自分だけが尊い王になろうとしました
いえ 神になろうとしました

すべてが自分の思い通りになる
ただひとりの馬鹿になろうとしました
永遠の壁の向こうから
ひたひたという無音が響きます
聞こえるはずのない音です
それなのにひたひたと響くのです

あまりにも遠く離れてしまった
なつかしい愛の記憶から
遠くに見える月光を風にまぜて
今でも思うていると
だれかがわたしに伝えようと
していることを
わたしは感じます

心臓に塩を塗るように
わたしは今日もまた後悔の涙に濡れ
むせび泣くのです
すべては すべては
わたしが愚かでした
もはや
二度とは会えぬひとに
わたしも わたしも 伝えなければ

風向きの変わるのを待って
わたしの声は 
あらん限りの力をこめ
瀕死の蝶の吐息のように 
かろうじて ねじりだされ 
月光に濡れた静寂の琴を 
かすかに弾くのです

わたしも 愛していると
そのひとに 伝えたいのです





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いやなんや

2011-10-26 07:42:37 | 珈琲の海

いやなんや いやなんや
つらいんはいやなんや
いやなんや いやなんや
いたいことは いやなんや

(もうすぐ神さまの縄がおりてくるぞ)

いやなんや いやなんや
珠いっこやいやなんや
ぜんぶでないと いやなんや
どうしても どうしても
やったことぜんぶ なしがええんや
みんなみいんな
ないことにしてくれな
いやなんよ
ほなって
つらいんよ つらいんよ
珠いっこでは足りんのよ
おれはいやなんや
つらいんはいやなんや

(神さまの縄は
 これが最後かもしれんのぞ)

いたいんよ いたいんよ
馬鹿はいたいんよ
いやなんや 馬鹿はいやなんや
どうしても
みんななしにしてくれないやなんや
いたいことはまんでばかや
うそばっかりやほんなん
あんなん あほや
いたいだけや
つらいんはいやなんよ
あほはいやなんよ
ぜったいにばかや
おれはなあもしたあないのよ
ぜったいに うそやあんなん
なんでこんなばかに
つらいもんがくるのよ
えたいのしれんもんはあほや
おれはいやや
ぜんぶいやや

(あほはやっぱり そっちにいくか)



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今度こそ 

2011-10-25 13:10:34 | 珈琲の海

ほんに神さまはおやさしい
切り立った崖の下
真っ逆さまに落ちていくアホに
小さい珠を結びつけた
細い縄を投げてくださる

今度こそ つかまるのだぞ
いやだといっては ならないぞ
今度こそ 今度こそ
縄をつかむのだぞ

小さいアホはアホなりに
つらかった
いつもいつも
いややていうて逃げる自分が
ほんまはつらかった
つらあてつらあてよけえにつらいことして
こんなことになったら
もうあかんはなあて思うとっても
気がついたら
また縄がなげられてくる
今度こそ

暗闇の中 虹色の珠を先頭に
その細い縄は光のように落ちてくる
俺たちに向って 落ちてくる
今度こそ つかめ
神さまが投げてくれたその縄を
しっかりとつかめ

もうだめだと思っていても
神さまは最後まで
あきらめないのだ
おれたちを あきらめないのだ

今度こそ 今度こそ
つかむ



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せいきゅうしょ

2011-10-24 09:16:40 | 珈琲の海

なんでも なんでも
ばかにして
いやや いややていうて
すうべて つらいもんにしたら
おれがばかになった

なんでこないなるんていうたら
ほんなもん
やったらかえってくるに
きまっとるん
ていうわ
ぜんぶやったから
ぜんぶかえってくるよ
ほのまんま
あんたのやったこと
ほのまんま かえってくるよ

ぜんぶばかやほんなん ていいたい
いやなんや いやなんや
ものごっついばかなんや
いたいいうても
ぜんぶばかなんや
つうらいほど つらいほどやった
あれみんなかえってきたら
おれものすごいことになるん
ぜんぶきてるのよ
せいきゅうしょが

いやんなるくらい あほにした
いたいやつ つらいくらい
いじめまくった
ぜんぶぜんぶおれよりええのんが
ぜったいいややったから
ぜんぶあほにして
いやなもんにして
ばかにしまくって
とうとうさっぱりにしてしもた
なあんやあんなもんて
にんげん つらいにんげん
みいなあほにしてほってもた
ええわええわてわろてたら
ばかがええかげんにせえていうよ

いやなあほはつらいことしすぎたよ
ほれみな かえってくるよ
ずっとずっとしてきたこと
そろそろかえってきよるよ
もうにげられんで
あほはもうにげられんで
いやんなるほどつらいわ
ぜえんぶいややて
ばかがいうても
くるもんはくるよ
あほういうんはやめとき

もうばかばっかりやめとき
あほやあほや いややいややて 
ききあきるわ
なんでもええけん ばかにせんと
ええことやっとったらよかったん
すべてばかにしたら
すべてがおまえはいややていうて
にげていくよ
もうぜんぶあほはあかんようになるよ

なんとかしてやりとうても
ぜつぼうてきにもうむりや
やめときやめときて
あれほどいうたのに
なんやきかんのやもん
ほんまにつらいわ
あんまりにつらいけどな
いたいほど かみさまは
おこりなさっとるで

つらいつらいはやめときな
いうだけあほや
あほはもうだめなんよ





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あほ

2011-10-23 14:23:27 | 珈琲の海

あほ あほ あほはね
ひとがね じぶんとちがうだけで
しっとするよ
ずういぶん ずいぶん
しっとするよ
だって だって
じぶんがばかにみえるんだもの
じぶんはみんな うそなんだもの

だから
いたいのよ あんたなんかって
すぐにひとをばかにするよ
つらいから つらいからよ
うそでばかしてるのが
つらいのよ
どうしても ほんものになりたいのに
あほだから 馬鹿なのよ

あほはみんな 他人の皮を着て
他人の人生やってるの
好き放題にやってるの
それで つらくなったら
すぐやめるのよ
だから
ぜんぜん勉強ができてないの

ほんとはちゃんと
自分で自分の人生やらなくちゃ
いけないのよ
どんなにくるしくたって
ちゃんと最後までやらなくちゃいけないのよ
でもあほはそんなのいやだって
じぶんがばかだからいやなのって
うそでぜんぶちがう人になるのよ

あほはそうやって
すべて嘘でつくった人間を生きるの
本当はそんな人いないのよ
ほれね
ばあかっていってあほがだめになったら
消えていなくなる人なの
すべて馬鹿が 神様の目を盗んで
勝手に作った人間なの
ぜんぶうそなの

だから
とてもよさそうな人に見えるのに
なぜか とても馬鹿なことをするの
本当にいい人なら
とても恥ずかしいと思うようなことを
平気でするのよ

あほはね なんでもないわってかんじで
ずるいことはずうっとやってるよ
もうだめなんだけどね それ
もうすぐ わかるようになるよ
あきれるほどつらいことしたら
ぜんぶ顔に出るから
いやなことしたら
いやな顔になるんだよ

あほはじぶんがいやだから
じぶん以外のものになりたいの
そして じぶん以外のひと
みんながいやなの
ぜったいにじぶんよりよくみえるからなの
あほみたいにばかなの
つらいのよ つらいのよ
どうしようもなく 馬鹿なのよ

痛ましいほど 小さいのよ



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もうおしまいだ

2011-10-23 13:12:58 | 珈琲の海

いやなことすべてやった
ぜんぶあほだった
いたましいほど馬鹿にして
人間を馬鹿にして
ぜんぶ馬鹿なもんにして
すべてむしりとって
痛い馬鹿の中に突き落した

えらいええやつがおったら
ものすごいこともした
ぜんぶぜんぶおまえは馬鹿だって
言うて
そいつがすうっと馬鹿になったら
ぜんぶええもんかすめ盗った

ぜんぶぜんぶやった
えらいやつはすべてあほなんだよ
うるせい馬鹿はほとんどあほなんだよ
あきれるほどやってやりまくって
そんなことしたら
どうなるかわからんぞって
言われても
べつだんいいんじゃないのって
さらあって言うて
おれたち いたいええもん
ぬすみまくった
ほれで 馬鹿ばっかりええことにした

そしたら すべて馬鹿にしたら
あほみたいにつらいことになった
ぜんぶだめになった
あほの馬鹿がぜんぶいやなあほになった
つまりは
いてえのよ ほれ
 
人間は本来はみいなええもんやて
いうけど
おれたちすべて馬鹿なこと
しすぎて
えらい馬鹿なもんになったのよ

いたいええやつ 馬鹿にしたら
ほれだけで
ぜんぶあかんようになったよ
おれたちのつらいもん
ぜんぶだめになったよ
ほんなことほんなこと
ぜったい馬鹿やっていうことになったのよ

いやんなるくらいつらいことしたら
もんだいなくあほになりすぎたんや
ぜんぶだめになるの おれ
いやなもんになるの おれ
つらいほど 馬鹿にしたの
今でも 今でも やってるの
おっさん馬鹿にして
ついにいやなもんになれえて
ぜんぶにいうたのよ
ほれでぜんぶ馬鹿になったのよ

痛い人間 あほばっかりになるの
いやなことばっかりになるの
うそがぜんぶほんまに化けたのよ
するどいあほが いやなことあほにしたら
いたましいほどつらいことになったのよ
なんでこないなるん
いやなことばっかりや
すべてすうべて ぜんぶ馬鹿や

い た い ことになって
はじめてわかるん 馬鹿は
あっぱれに あほはおれたちや
いやなことするんは ぜんぶ馬鹿や
一時でもあほになったら
ぜんぶでやめとけっていいなよ
あほはだめなんや
ぜんぶあほや



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