世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

花売りの少女

2017-07-31 04:14:10 | 幻の少女たち


アレクセイ・アレクセイエヴィチ・ハルラモフ

  *


ほかの女の子から顔を盗んだ女の子は、よくこんな感じになります。

かわいいけど、どこか何かが違う。

なぜなら、この顔の奥に、この顔とは全く違う女の子が住んでいるからです。

だから、かわいい姿が、全部嘘になってしまって、こんな人形みたいな姿になってしまうのです。







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ポーラースター・システム・43

2017-07-30 04:13:04 | ポーラースター・システム


妹が家も継ぎて見ましを大和なる大島の嶺に家もあらましを


天智天皇


  ☆


下世話な話題だが、天智天皇は非常に女性にもてていた。

当時のことであるがゆえに、妻もたくさんいたが、彼は後宮など作らなかった。みなを大事にし、生まれた子供も大切に育てて、身も立ててやった。

そういうことを誠実にやってくれる男だったので、女が次々によってきたのである。中には親に内緒で無理矢理嫁になった娘もいた。とにかくもてていたのだ。

顔はかなり不細工なおじさんだったのだが、心がやさしく、女性にいやなことはしなかった。人間の男性はまだ農耕を初めて間もなく、縄文の色を濃く残していたので、隙あらば女性を食おうとしていた。そういうことをしないというだけでも、彼は女性の心をつかんでいたのである。大勢の側室を持ちながらも、正室は深く彼を愛していた。

人類の馬鹿は、これがうらやましいのだ。そして単純に、王になれば多くの女とやれると考えるのである。それで裏の霊界から操作し、自分を無理矢理王家の血筋に生まれさせるのだ。そして性欲を満たすだけのために女あさりをし、人民から吸い取った税金で贅沢な後宮を作るのである。

馬鹿の極みである。

こういう王が国を苦しめたので、やがて当然のごとく市民革命が起こり、政権が人民に移った。民主主義の時代が来た。それでこういう問題が解決したかというと、とんでもなかった。

民主主義の時代になり、法の下に人民が女性も含めてまったく平等になると、男は自分の力だけで女性を得なくてはならなくなった。そこで馬鹿な男は、自分にはまだほとんど女性を惹きつけるような力がないということを知るのである。王制のあった昔は、それなりの権力があったので、女性をなんとかできていたのだが、それがなくなると、男は何もないまま丸裸になったのだ。

そこで起こったのが、この時代の、美女いじめの事件なのである。

民主主義の国で、自由を得た馬鹿男は、自分からは直接美女に近寄って行けないので、影から大勢で陰湿にいじめ、無理矢理思いをとげようとしたのだ。それも、あまりに大勢の人数で、たったひとりの美女を集中していじめるという、あまりにも馬鹿なことをしたのである。

馬鹿な人民に権力を与えると、こうなるという一つの例である。結局馬鹿は、性欲を満たすことしか、ほとんど考えていないのだ。それだけのために、国をかき乱すのである。






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ヴィーナスとアドニス

2017-07-29 04:13:45 | 幻の少女たち


ジョゼフ・パーリンク

  *


ヴィーナスは夫以外の男性と恋をしたりはしません。

これは嘘です。

愛と美の女神に、男を好きになってもらわないと、自由にセックスができないから、男が無理やりこんな伝説をつくるのです。







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真珠の耳飾りの少女

2017-07-28 04:18:19 | 幻の少女たち


ヤン・フェルメール

  *


フェルメールは偽物のきわどい画家だが、これはよいものです。

モデルが、特筆すべき女性だからです。

この人は、あらゆる妨害をされて自分を消されてしまったのに、なにもかもいいと言って許したのです。

悲しそうな瞳でしょう。すべてを見抜いているのに、復讐など何もしないで、消えていったのです。

真珠が闇に溶けるように。






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醜女

2017-07-27 04:12:46 | 幻の少女たち


ユーディト・レイステル

  *


いわゆる、ぶすと言われて男に蔑まれる女性は、男のように痛いことやずるいことをして、自分の女性らしさを壊してしまった人です。

ですからどうしても、目がきつくなり、輪郭が太くなってきて、どこか男っぽい顔になってしまうのです。

一生懸命に自分を立てていますが、本人は本当はこれがつらくてしょうがないのです。

だから自分以外の美しい女性に対して、嫉妬の感情を抑えきれず、また痛いことをしてしまう。

本当に自分本来の女性らしい美しさに戻りたいのなら、美しいことを忍耐強くやっていかねばなりません。







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ドゥルガー

2017-07-26 04:14:43 | 幻の少女たち


アルン・サマッダー

  *

インド神話の女神です。シヴァ神の妃の一人で、神の敵アスラ(魔神)と戦ったと言います。

その時女神は水牛に変身したアスラの王マヒシャを、全身から光を放ちながら倒したという。

恐ろしく輝かしい女神ですね。

男性の女性に対する恐怖の極致かもしれません。






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トリスタンとイゾルデ

2017-07-25 04:14:43 | 幻の少女たち


モーリス・ラロー

  *


道ならぬ恋は、必ず悲劇に落ちます。

みんなを不幸にしてしまう。

欲しいからと言って追い求めてはなりません。

つらくとも、あきらめなさい。






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傾城

2017-07-24 04:13:23 | 幻の少女たち


画家不詳

  *


これは、インドの高級娼婦のミニアチュアらしい。

美しいが、悲しいですね。

序列をつけて、高級という冠をつけても、男のエゴは隠せない。

こんなことに騙されるほど、女性は馬鹿ではない。







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ポーラースター・システム・42

2017-07-23 04:13:01 | ポーラースター・システム


行こう 祖国の子らよ
栄光の日が来た!
我らに向かって 暴君の
血まみれの旗が 掲げられた
血まみれの旗が 掲げられた
聞こえるか 戦場の
残忍な敵兵の咆哮を?
奴らは我らの元に来て
我らの子と妻の 喉を掻き切る!

ラ・マルセイエーズ


  ☆

フランスの国歌である。国歌にしては随分と荒いね。元はフランス革命の時に流行った革命歌であるそうだ。

馬鹿にされた人民が、王に復讐するときの怨念に満ちていると言っていい。

民主主義が隆盛している今、フランス革命は高く美化されているが、実情は、市民の低級な復讐心から起こったと言ってよい。馬鹿な王様に支配されているのがほとほといやになったのだ。我慢の限界が来たのだが、それでも王制をひっくり返し、馬鹿が政権をとるよりは、まだ王様をあげて王制を保っていたほうがましなのだ。人民に統制がとれる。

フランスにとってあの難事を乗り超える最善の策は、ルイ16世を引退させ、適当な王を立ててそれを中心に周りを能臣で固め、フランスを立て直していくことだった。王制が倒れ、人民が政治を荒し始めれば、動物的なエゴが政治に影響することがもっと激しくみだらになる可能性があるからだ。

フランス人は、嫉妬に弱い。嫉妬というものに、ほかの国の人民より自分を抵抗させる力が弱い。ゆえに、人民は嫉妬の中に溶けるように集結し、馬鹿になったのだ。嫌なことなど考えなくていい。王様など馬鹿にしてしまえばいい。ほとんどそれだけだったのだ。国を何とかしていこうなどという美しい未来を考えている者はいなかった。

自由というものはまさに、この時代の人間の考え方からすれば、なんでも馬鹿にしていいのだという、動物的エゴの解放だったのだ。

それが時の利を得てついに国をとってしまった。それがフランス革命なのである。

革命が美しいものでなかったということは、そののちの恐怖政治からもわかる。嫌な奴は殺してしまえばいいという考えが、著しい血をそののちにも流した。ギロチンの露と化した人間たちを殺したのは一体誰なのか。ロベスピエールか。そうではない。馬鹿なのだ。何にもわからない、馬鹿なのだ。フランスはルイ16世を殺し、馬鹿に政治を渡したのである。

ナポレオンが出なければ、フランスは滅びていたのだ。

そして革命はアメリカにも渡り、そこで幻のように美しい自由の王国ができた。麗しい自由の女神は山のように巨大化した。しかしそれは幻影よりもむごい邪道の美化なのだ。

トランプは、まさに、フランス革命の直系の子孫なのである。





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女優

2017-07-22 04:13:30 | 幻の少女たち


ジュゼッペ・デ・ニッティス

  *


この人はかなり有名な女性です。

道化の姿をしているのは、こんな仕事をしていることが、本当は少し苦しいからです。







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