イカの胴体に聖母子を描くのは、イカがなものかと思うのですが。イカんせんイカが大好きなので、イカにもイカらしく描きたくて、イカんとは思いつつも描いてしまいました。
すみません、ちょっと悪乗りです。好きといっても、しょうゆとスダチをもって、どうかお皿にいらっしゃい♪という好きなんですが。イカはおいしいです。絵に描いてもかわいいので、とにかくイカを描いてみたくて描いたのですが、イカだけではイカにもかわいそうなので、マリアさまを描いてみたのです。
かわいいでしょう♪
カードの意味づけは、イカにもあとから付け足しました。要するに、「逃げたほうがいいときは逃げろ」です。
イカはやわらかい。貝のようによろいも持たない、ハリセンボンのような武器もない。とにかく、煙幕を吐いてロケットのように逃げるだけ。それで、やわらかで繊細な自分の魂を守る。
世の中には、人間の魂の、あるいは存在の、もっともやわらかで大切な部分を蹂躙して、それを恥じることさえできない人がいるもので、そういう人に出会ったときは、これはイカんと、とにかく逃げるしかないのです。ものすごく、苦しいことになるから。
戦えないもの、あるいは、戦ってもいいけど苦しくなりすぎるものへの対処法の、ひとつでしょう。こうするしかないときもある。
いイカげんやめろ、ということばかりしている人からは、逃げたほうがいいと思うんですが。イカがなもんでしょ?
さても、逃げ切れない場合は、戦うしかないのですが、その場合は、大変なことになることを覚悟しておいたほうが良いでしょう。愛を守るイカの武器は、イカなるものにも恥じない自分だからです。
イカん、最後までやっちゃった。