ランプの光の下で馬鈴薯を食べている人たちは、いま皿に伸ばしているその手で土を掘ったのだ。ぼくはそれをはっきりさせようとした。だからこの絵は手とその労働を語っていて、百姓たちがどんなに正直に稼いで自分の賄いを手に入れたか語っているんだよ。
フィンセント・ファン・ゴッホ
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ゴッホの使命は、思想家として社会運動を起こし、社会の底辺にいて苦しんでいる人を救うことだった。
だが、馬鹿に妨害されて、人生を無理やり曲げられ、画家にされてしまったんだよ。
馬鹿の霊は大勢で固まって、彼の自己活動をことさらに妨害し、本霊がやりたいことは何もさせなかったのだ。
彼にできたことは、人生への情熱を表現した画業を残すことだけだった。それを見ると、人はゴッホの魂を感じることができる。そして社会のために働こうとする自分の情熱に、幾分かの油を注ぐことができる。
彼に、それだけのことしかさせることしかできなかったというのが、人類の愚なのだ。
彼が使命を果たしていれば、オランダはいいことになったんだよ。国が人類のために貢献したことになり、国徳が増えるからだ。王の魂が、よいことをしてくれれば、必ず国がよいことになるのだ。
ジョン・ダンカン
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この絵は生前のジャンヌに少し似ています。横顔のさわやかな女性でした。
男に負けずに勇ましいことをしていましたが、少年には見えなかった。
女性なのに、男のようにすごい。そういう人でした。
イワン・クラムスコイ
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かわいらしい少女だ。
幼い中にも聡明な女性の萌芽があります。
このような魂の真価を見てほしい。
クラムスコイは、ゾスマのお気に入りの画家です。
わたしたちにもそれぞれ、好みというものはあります。
それは悪いことではないのですよ。
自分が自然に好きになるものは、素直に好きだと言った方がいいのです。
そのほうがずっといいことになるのです。
ルネ・アントワーヌ・ウアス
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女性が愛を拒むのは、苦しいことです。だが、耐えられないから断るときがある。
そのとき男というものは、女性を憎んで大変なことをするのです。
男性の求愛を拒むのは、時に命がけです。
ダフネのように木になることができたらどんなにいいだろうと、思っている女性はたくさんいることでしょう。
人は兄弟姉妹として、共に生きていく術を学ばなければならない。
それが出来なければ、私たちは愚か者として共に滅びることになる。
マーティン・ルーサー・キング・ジュニア
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彼の名前がキングであったことは、象徴的だ。
彼はアメリカの王としてふさわしい魂だったが、黒人を救うために、黒人として生まれた。
民主主義の世界では、彼は為政者となることはできない。天使に選挙活動などさせてしまえば、それは人類の罪になるからだ。
だから少しでも国をよくするために、真の国王は、最も苦しんでいる国民を助けに来るんだよ。
それで国を助けようとする。それが王の愛だ。
この愛に、それにふさわしい姿を与えられない政治体制は、間違っていると言える。
真に国をよくしてくれる、よい魂を、政治に生かせない政治は、愚だ。