世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

8月の終わり

2012-08-31 07:33:03 | 花や木
もう恒例になりましたというかしてしまった、月末のお花まつりです。
冒頭の花は、ハマボウ。近所のおうちのお庭に咲いていたのを、勝手に撮らせていただきました。なかなか本当の顔を見せてくれない花ですが、今回はとても美しい顔を見せてくれました。



ヘクソカズラ。これは近所の廃屋に残ったブロック塀に垂れ下っているのを、撮らせてもらいました。先月にもヘクソカズラの写真をあげましたけど、これはなんだか、小さな顔を並べているのがとてもかわいくて、あげてみました。きれいですね。

続いては、同じ廃屋のお庭に毎年咲いてくれる、フヨウ。美しいので、三枚連続でご覧下さい。








何かとてもきれいな、きよらかな愛の気配がする。愛は美しいな。これが、「真実の愛」というものなのだな。



これは、名前は知りません。調べる暇もなかったので、知っている方がいたら教えてください。ご近所のお家の門の前の鉢に植えられていました。きれいですね。だけど何か、ちょっと怒ってるみたいだ。



ヒマワリです。ちょっと小さいけれど、空の中に光る黄色がきれいだ。美しい心は、花に見習って、勉強するといいと思いますよ。花を大事にすると、きっと教えてくれる。



ハイビスカス。いつもいくスーパーの店先で売られていたのを、勝手に撮らせてもらいました。これこそ花泥棒ですね。お店のお花には、いくらかお金を払った方がいいのかなあ。でもきれいです。本当にやさしい心が見える。

愛は、花に習うといい。うん。これはいいことだと思うな。今思いついたことだけど。

とても美しい、本当の愛を、教えてくれますよ。


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美しい心

2012-08-30 07:11:55 | 有為のしらべ

もうすぐ、夏休みも終わりですね。

これは、末っ子四男坊の夏休みの宿題です。「美しい心」みごとなできなので、冷蔵庫に飾ってくれました。ああ、わたしはこれを見て、ほんとうにいいなあと思って、あ、いいねえ、と言いました。

え?一画足らない?やっぱりそう思うでしょうね。でもね、わたしは、この「美しい心」に、本当に美しい心を感じたので、そんなの、どうでもいいと思ったのです。だって、この「美しい心」は、ほんものの「美しい心」だったからです。本当にきれいなんです。「美しい心」が、真実のことばになって書かれていることのほうが、一画足らないことよりずっと大切だと感じたのです。この作品は、本当に、「美しい心」なんです。

でも人はやっぱり、一画足りないっていうだろうなあ、とも、思いました。きっと心が、見えないから。そしてやっぱり、思った通り、夫が末っ子に、一画足らないことを教えたらしく、冷蔵庫に飾られていた「美しい心」は、いつの間にかなくなり、四つに折られて、捨てられてしまいました。残念だな。仕方ないことだとは、思っていますけれどね。

でもこうして、写真に残しているから、いいでしょう。捨てられてしまった美しい心、ちゃんとここにあるから。大人になって末っ子がこれを見たら、どう思うかな。本当に、美しい心が見えたっていう、この母の気持ちを、わかってくれるかな。

きっと今は、誰にもわかってもらえない。いえ、もしかしたらわかる人、いるでしょうか。この字の中に住んでいる、ほんとうの美しい心。見える人、いるでしょうか。



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ナウシカを描いてみた

2012-08-29 07:39:17 | 画集・ウェヌスたちよ

ジュディエリのナウシカァではありません。ジブリのナウシカです。見たらわかると思うけど。

実は私、ジブリキャラ、描けないと感じていました。ナウシカもシータもキキもサツキも、真似して描こうと思えば描けると思うんだけど、なぜか、自分の心がいやだと言うのです。みなかわいいし美しいのに、なぜだろう? それは多分、ジブリ映画の奥に、何か、表面に出てはいけない矛盾が隠れているからだと思う。

わたしも昔からジブリの映画は好きで、ナウシカやラピュタなどはビデオで何度見たかわかりませんが、今、自分でナウシカを描こうとすると、描けない。その、ナウシカと言う人の心の中に入っていけない。それはシータもサツキもキキも同じでした。

ジブリの映画は美しいです。特に背景の絵などは好きだ。ジブリの世界は背景画家がとても重要な役割を担っていると思う。サツキがメイを探して走り回っている姿の後ろの、竹林を透く夕日の光の風景なんかは、今でも鮮明に覚えている。
でも、人物を真似して描こうとすると、これがなかなか描けない。

一応、無理やりに描いてみたナウシカですが、これ、ほんとはナウシカじゃありません。映画で、ナウシカを演じていた女優さんです。今のわたしにとっては、そういう感じです。撮影中は、監督に従って完璧にナウシカを演じ切ったけど、ほんとは心の中で、監督に「それはちがうんじゃないか」って、言いたかったことが何度もあった。でも、アニメ女優は監督に逆らえないから、何も言えなかった。

ナウシカ役の女優は、最後のカットを撮影し終わって、ほっと息をついている。ああ、やっと終わった。ほんとの自分に戻れる。

ジブリ映画を最後に見たのは、「ハウル」でしたね。それ以後、もうそんなに見たいと思わなくなった。もう、映画を見ながらかすかに自分の心の奥に感じていた矛盾を、黙らせておくことが、できなくなってきたからだと思う。

誰かが、女の子に、無理やり言うことを聞かせて演技させている。そういうことを、今のわたしは感じてしまう。

ジブリがジブリらしくあったのは、ラピュタまでじゃないでしょうか。それ以後は、何かの影が入ってきている。厚塗りして、見事に隠してはいるけれど。

時代にもてはやされるものには、魔が入りやすいのだ。多分それは…二十年くらいたったら、分かってくると思う。




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フローライト

2012-08-28 07:13:08 | 有為のしらべ

フローライト、蛍石(ほたるいし)です。「月の世の物語」では、日照界の若者や役人さんたちは、なぜか蛍石のカードを持っていることになっています。なぜ蛍石なのか。わかりません。書いているときに、一番先に頭の中に浮かんだのが、たまたま蛍石だったのです。物語の中では、蛍石の薄いカードをぴんと指ではじくと、それは薄いキーボードになって、様々な情報の記録や呼び出しや、不思議な魔法などにも使われることになっています。どういう構造になっているのかは、当然、わかりません。魔法ですから。

パワーストーンとして蛍石が持つ意味は、子どものように自在で純真な心の働きを高めてくれることだそうです。脳を活性化させ、記憶力を高めるので、受験生のお守りとしてもお勧めだとか。受験が一つの人生の岐路だとすれば、地球生命としての人類を導いている日照界の人が持っていても、不思議ではないですかな。

実は、サンストーン(日長石、にっちょうせき)というのもあるんですけど。なぜかそっちには頭が行かなかったのです。ムーンストーンにサンストーンだと、単純すぎるからかな。

写真は使えないので、絵に描いてみましたが、色は、透明なのから、緑、紫、絵のように縞模様をなすものなどいろいろあるそうです。硬度が弱いので、こんな風にアクセサリーに加工されるのは珍しいのだそうですが。

写真でフローライトの石を見ていると、それだけで、何かきれいなものがこちらの心に流れ込んでくるような気がしますよ。見たい人は、ぜひ検索して見てみてください。

モデルは、クランペルパピータ(ミモザ)です。まだ十四歳の娼婦。白い服を着て、明るい金髪に、青い澄んだ目をしている。まるで地上に難しい勉強をしにきた、天使みたいだ。彼女は、十四歳で、大人の仕事をしているけれど、心はまだ自在で純真な子どもなのだ。だから、遠いミモザの星に、いっぺんに飛んでいくこともできる。蛍石のブローチがよく似合う。

石の話はこれでおしまいです。パワーストーンの効果などが、どこまで本当なのか、わたしにはわからないけれど、一度だけ感じたことのある、あのアメジストの清らかな香りのことを思い出すと、確かに、石には見えない何かの力があるような気がします。

でも真実は、多分、まだ人間の力では捕まえられない、もっと高い所にあるように思います。

愛は、人間が考えているよりもずっと、清らかで美しいものです。



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ムーンストーン

2012-08-27 07:11:44 | 有為のしらべ

ムーンストーン(月長石、げっちょうせき)です。一応絵に描いてみたのですが、難しいな。本当はもっときれいに透き通った、かすかに灰味を帯びた、白い石です。本当にお月さまみたい。

月の世の月は、信じられないけど、表層はほとんど月長石でできています。と言っても、地球上の月長石とは少々違いますけどね。

で、一応某HPで、月長石の効果などを調べてみるのですが、まあ、心に受けた深い傷を癒してくれたり、名前の通り、月のエネルギーを受容したりするそうです。また月は女性と深く関係があり、女性性を高めてくれたり、女性を助けてくれたりするそうですよ。

月長石に触れたことは一度もないので、その感触はわからないけど、もし持つことができたら、昨日の紫水晶のように、不思議な香りがするかもしれません。きっと紫水晶とは違う、きれいな愛の香りなのだろうな。見ていると、澄んだきれいな気持ちになってきます。

写真もリンクも貼れないので、見たいと思う人は検索してみてください。

モデルはマダム・ヴィオラです。きっとこんな人は、この世には絶対いないだろうな、という女性です。彼女も昔は、ミラやミモザたちと同じ仕事をしていましたが、頭がよくて、お金をためるのが上手だったので、自分の店を持つことができたのです。女の子たちに、仕事はきちんとやらせるけれど、大切なところで、女の子たちの気持ちのために、大切なことはやってくれる。

女性たちを助けてくれると言うのが本当なら、本当に悲しい女性たちの元に、たくさん月長石が届くといいと思う。

ところで、わたしもいろいろなパワーストーンのHP見てみたのですけど、中には胡散臭そうなところもあったので、皆さんも気をつけてくださいね。



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アイオライト

2012-08-26 06:47:41 | 有為のしらべ

アイオライトは和名を菫青石、きんせいせき、と読みます。「月の世の物語」によく出て来ますが、色と名前が好きなので、何となくお話に使ってしまうのです。

パワーストーンとか、よく言いますけれど。石にはよく、ヒーリング効果とか、いろいろ、人の人生を導く効果とかあると、言われます。中には鉱物霊というものがいて、それが人によいことをしてくれるという人もいます。

パワーストーンを扱うHPなど見てみると、いろんな石があって、それぞれの効果が書いてあります。それって一体、どうしてわかるのか、出典はどこにあるのか、まるでわからないのですが、どのHPにも自信たっぷりに石の効用を書いてある。どこまで信じていいのかはわかりませんが、わたしも石に関しては、少し不思議な経験をしたことがあります。

以前、三男坊の誕生日プレゼントに、紫水晶の原石をプレゼントしたことがあるのですが、それからしばらくすると、三男坊の体から、何か、紫水晶の香り?みたいなものを感じたことがあるのです。それは清浄で、とても気持ちのいい香りです。ほんとなんですよ。その香りのせいで、三男坊は本当にきれいな感じがするのです。きれいといっても、姿が美しいとかハンサムだという感じじゃなくて、本当に清らかだという感じなのです。だから、へえ、パワーストーンって、ほんとなのかな?とその時思ったのですが。

ちなみにあるパワーストーンのHPによると、アメジスト(紫水晶)は「真実の愛を守る石」だそうです。そうだなあ。よくわからないけれど、あのとき感じた、紫水晶の香りは、もっときれいな意味を持っているような気がします。真実の愛という言葉はよいけれど、人間がかるがると口でいうだけの「真実の愛」じゃない。

で、表題のアイオライト(菫青石)ですが、そのHPによると、自分を本当の自分へと導く石なのだそうです。なんとまあ。物語のテーマにぴったりだ。こんな魔法みたいな偶然もあるのだな。

写真を借用するわけにはいかなかったので、一応絵で、アイオライトのペンダントを描いてみました。モデルは、美しい黒髪のミラさんです。きれいな人だな。ほんとうによく似合う。

どんな石か知りたい人は、各自で検索してください。



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マルス

2012-08-25 06:27:54 | 詩集・貝の琴

はてもない灰の荒野に
人間が虹の色で描いた
幻の町を
少しずつ 神様が描き直しています

汚れてしまった額縁を
布で拭いて きれいにしています
偽物の貝殻の飾りを
こっそり 本物と入れ替えています

人間は 幻の町を見て
人間はすごいなあ なんでもできる
と 思っていますが
知らないところで 神様が
どんな苦労をなさっているか
まるで知りません

虹は美しいけれど
すぐに 消えてしまうものだから
神様が 描き直さないと
町は すぐに消えてしまう

でも どんなに苦労して描き直しても
やはり 人間がまた描いてしまうものだから
どうしても、絵のところどころが崩れて
遠いはるかな 星の砂漠の
真実が漏れ見えてしまう

マルスの星の砂漠は
まるで人間の胸に広がる
虚無の風の荒野のようだ

真実を見た人は 
本当の町を作るための
本当の絵の具を作るために
額縁を抜けて 額縁のない
本当の世界を 歩き出す



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うさぎ竜とパキラ

2012-08-24 07:37:34 | こものの部屋

鉛筆でうさぎ竜を描きました。人物の絵ではないので、ウェヌスではなく、こものの方に入れたのですが。

うさぎ竜、最近、描くにつれてだんだんと翼が大きくなってきています。以前描いたのを見ると、翼が異常に小さいのに、なんだかびっくりします。

うさぎのように弱く、竜のようにつよいうさぎ竜。これは私自身、自分のシンボルとしているようなもので、長い間、何回も描いてきましたが。

うさぎ竜が見下ろしているのは小さなパキラの木。星の形に葉を並べる緑の木で、よく観葉植物としていろんなところに鉢がおいてありますが、この木も、一種の自分のエンブレムみたいなものにしたいと考えています。

友達の木はたくさんいるのですけど、野っぱらの隅の楠の木や(あ、彼女はまだ無事に生きています。また写真を撮ったら紹介しましょう)、近くの公園のセンダンの木、ご近所の庭に咲くキョウチクトウ、今はもう死んでしまった、小さなビワの木など…。

知っている人は知っているでしょうが、「月の世」に出て来る林檎の木のモデルは、このビワの木です。あのビワの木が立っていたところには、今はもう何もありません。

みな、この世に生きるわたしの胸のさみしさを埋めてくれた。そして、たくさんのことを、助けてくれた。それで、生きて行くことができた。そして、ある日であった、一鉢のパキラ。彼女も、わたしが生きるために大切なことをしてくれました。

このうさぎ竜とパキラの図は、わたしの生きることを支えてくれたたくさんの植物たちへの感謝をこめた図でもあります。

今だから言う。苦しかった。本当に、ここで、この世界で、生きるのは。
でも50になって、ようやく、何かが変わってきたような気がする。

パキラの絵はまた描いたので、それもいずれ紹介してみたいです。

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チョウチョ

2012-08-23 07:18:27 | 薔薇のオルゴール

愛してるって気持ちを かくすために
どうして君は 石で
そんなに高い壁をつくるの?
好きだって気持ちを かくすために
どうして君は 影でつくった
難しい迷路の中をさまようの?

幸せになるのは 簡単なんだよ
ただ少し 舌を花びらのように動かして
ほんの少し 温かな風を吐けばいい
君の口から 小さなチョウチョが飛び出して
ほら 君の好きな人の髪にとまるよ
なんてかわいいんだろう

何もいらない ほんとの気持ちさえあれば
君はただ 愛してるっていえばいいんだ
それだけで みんなが幸せになるんだよ


(オリヴィエ・ダンジェリク詩集『空の独り言』より)



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古道の魔法使い

2012-08-22 07:13:11 | 画集・ウェヌスたちよ

「月の世の物語」から。

古道の魔法使いを、鉛筆と消しゴムだけで描いてみました。

彼女は、いやな男性をみんなやっつけてくれるので、わたしは、好きです。わたしが、できたらぜひやりたいってこともやってくれますしね。
もちろん、男性が悪い人ばかりだって言ってるわけじゃないけど、いろいろ、女性にとってつらいことをやってくれる人がたくさんいますから。

いや、物語の中でも少し言いましたが、男性のみなさん、女性をなめてはいけませんよ。

中には、すごい女性がいて、生きている間は、男性に意地悪をされても、女性はほとんど何もできないけど、死んだあとで、女性が男性に、ひどい復讐をするってことは、本当にあるらしいです。

いやほんと。

男性は、死んだ後で、はっと、思いだすそうです。

「あ、あのときのあいつ、あの女だったのか!」と言って蒼白になってると、その女性はすぐにその男性のもとに来て、「あなた、よくもやってくれたわね」と、相当にひどいことをやるそうです。

いや、ほんとにほんと。

その中でも、この古道の魔法使いを殺してしまった男は、馬鹿の中の馬鹿と言いますね。みんながみんな。誰も同情はしてくれません。人食い蟹の地獄はちょっとひどすぎるかもしれませんけれども。

男性の方、くれぐれも、お気を付けください。






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