名峰登山と草花

春から秋にかけて、登山と草花探索等を掲載。植物観察、世界歴史遺産巡り、庭園観賞、素人農業にもチャレンジ中。

潮岬、樫野崎の散策  - 2019.3南紀 -

2019-03-21 22:16:30 | 自然観察_野山

  南紀へクマノザクラの探索に出かけたが、そこから足を伸ばして、紀州先端
の潮岬、樫野崎(紀伊大島)を散策し、本州最南端の海岸の風景や植物を観察
した。


 勝浦港に隣接したホテル浦島(忘帰洞温泉)に宿泊したので、朝、再び勝浦港
へ渡り、駐車場に止めてあった車で一路南下して串本、そして潮岬を目指した。
潮岬燈台のある岬の先までは嘗て来たことがある。今回は時間もあるので、燈台を
見た後グルリを回って、鯨山見まで進んで鯨を見張った場所まで足を伸ばした。
鯨山見の手前には潮御崎神社が祀られていた。


 本州南端にある植物も注意してみたが、伊良子岬などの黒潮に洗われる岬と
よく似た植生に思われた。南に飛び出している分、南方系の植物が多いように思
われた。
 次いで、本州最南端の碑がある潮風の休憩所に立ち寄り、そこから紀伊大島へ
と向かった。紀伊大島へ渡る串本大橋と手前のループ橋は素晴らしい風景だ。串本
側からはループ橋は見えない。


 紀伊大島の樫野崎では明治23年トルコ軍艦、エルトゥールル号が台風に遭って
沈没し、付近の住民が総出で救助に当たったが、580人が死亡し、79名を救う
ことができた。この樫野崎には慰霊碑やトルコ共和国と日本の絆となる記念館が
ある。


 この周囲も南国の樹木が沢山生えている。ケマルアタチュルク像の向かいにある
巨木アコウの木は圧巻である。

 

紀・先端の潮岬や紀伊大島に見る植物からは、いかにも南方の植物と感じられる
ものが多い。

以上です。

以下、植物の個別写真を掲載します。

    

     

     

   

以上。

 

 

 


摺古木山へ植物観察

2018-09-22 06:51:01 | 自然観察_野山

 初秋に入った平成30年9月17日(敬老の日)に中央アルプス南端にある
摺古木山(2169m)へ、相棒に付き合って植物観察に出かけた。
 この山へは30年位前に一度登った。南木曾から国道256号へ入り、途中で
大平街道へ入り、大平宿・跡から東沢林道を上り、終点に車を駐め、周辺を散策
しながら山頂を目指す予定であった。
 ところが、どっこい、大平宿から林道に入ると間もなく林道にロープが張られ
車両通行止めとなっている。仕方なく車を降り、登山届けを出した後、林道歩き
をする羽目になった。
 林道脇の東沢はなかなか水量があり、飯田市の水源になっているようだ。林道
終点には避難小屋と駐車場がある。・・・が、何と車が2台留まっているでは
ないか?これで一気に気分を害してしまった。片道2時間以上ロスってしまった。
ロープの外し方を知っている人は通れるというのは不公平だ。林道管理者に対して
文句を言いたい。林道歩きを往復4時間する羽目になったため、山頂まで到達せず
に引き返すことになった。林道終点から1時間ほど登り、目的の植物も見つかった
ので、まあ良しとして山頂を前に引き返した。
 今回の観察では、ヤマアジサイ・クレナイ、ナギソアザミ、ヤマトリカブト、
タカネトリカブトなどを見ることができた。アサギマダラがいないか注意したが、
ヨツバヒヨドリが咲き終わったためか、一羽も見ることはできなかった。

以上。


神坂峠・周辺を散策  -恵那山への登山ルート-

2018-08-05 18:29:47 | 自然観察_野山

神坂峠、神坂山を散策    神坂峠(1569m)、神坂山(1684m)、富士見台(1739m)
              神坂神社(約1000m)

 7月29日(日)、前夜の台風12号が東から西へ抜け、青空が戻って来たので、急遽
神坂峠周辺を散策に出かけた。何度も行ったことがあるが、この時期、山には初秋の花が
咲いているだろうとの想定である。
 神坂峠(恵那山登山口)から恵那山方面に向かいピークを超え、鳥越峠の手前の森に
入る前で折返した。初夏にはササユリが沢山咲くが、今回は見つからなかった。道端には
リンドウがつぼみを膨らませていた。
 次いで、神坂峠に戻り、萬岳荘前を通って神坂山を目指した。まだ、神坂山には登って
いないので、丁度良かった。森を抜けると広大な笹原となり、道端にはリンドウが沢山蕾を
つけていた。神坂山山頂からは富士見台高原や恵那山などが眼前に広がり、360度の展望
を楽しむことができた。ここからは笹の原を富士見台高原へと進み、萬岳荘へと下る分岐点
から萬岳荘と反対側にピークをトラバースして神坂峠(遺跡)へ戻った。
 神坂峠遺跡は奈良時代からの東山道(都らか東国への道)の峠として遺跡が出土している
ようだ。長野県側(阿智村)には神坂神社があり、東山道がこちらに抜けていたようだ。
近くには老大木「駒つなぎの桜」があり、義経が東国へ落ちのびる時に馬を繋いで休んだ
という桜(その「ひこばえ」のまた「ひこばえ」?)がある。
 今回の散策で少し気になったことがある。登山道脇や車道脇にはヨツバヒヨドリが沢山
咲いていたが、この花に群がるアサギマダラを一羽も見ることがなかった。台風の後だった
ので、どこか遠くに退避してしまったということだろうか?

以上です。

 


群馬県の山奥・野反湖へ

2018-04-30 00:08:50 | 自然観察_野山

 連休2日目(4/29)に群馬県の山奥、野反湖(ノゾリコ)を訪ねた。嘗て、まだ
ウィウィしい好青年だった25才頃、友人と連れたち(3人で)、野反湖にハイキング
に出かけた。東京を早朝に出て高崎、渋川、長野原を経て、最後はバスで野反湖に
降り立ったであろうと思う。(今や、殆ど記憶にない。)
 今回は、宿泊先だった四万温泉から牧水街道(若山牧水の歩いた道)を通り、約
1.5時間で野反湖・入口(富士見峠)に降り立った。残念ながら春霞がかかり、
富士山は見えなかったが、浅間山が大きく迫ってきた。ここから尾根筋を少し散策
した。少し登ると弁天山・山頂(1653m)に至った。丁度、雪解けが終わったところ
という感じだ。登山道を下っていくと、ショウジョウバカマ、アズマイチゲ?を見
つけた。イワカガミ、イワナシ、イワハゼなどが多数見受けられたが、まだ花は
つけていない。少し稜線を歩いて、次に湖畔の散策路に下り、湖畔沿いに富士見峠に
戻ったが湖畔の散策路にはまだ1m厚の残雪が所々、道を塞いでいた。富士見峠の
駐車場から車で奥に向かい、水をせき止めるロックフィルダムまで出かけた。この水
は尾瀬と同じように日本海に注いでいるようだ。
 嘗て、3人できた友人2人は共に鬼籍にあり、心の中で冥福を祈りつつ、ダム湖を
後にした。

以上です。


渥美半島・伊良湖岬へ  -冬の浜辺を彩る植物達-

2018-01-13 14:58:50 | 自然観察_野山

 正月3ヶ日が過ぎ、余裕ができたので天気も良さそうな4日に伊良湖岬へ
出かけた。
 伊良湖岬には何回か来たことはあるが、実家のある湖西市から太平洋側を
西進するルートが常であった。今回は蒲郡から23号線を南下し、大崎ICを
でて植田バイパス(内海側)を西進し、しばらく走ってから半島を横断して
赤羽根港付近(太平洋側)へでた。ここから先はこれまで使った道42号線を
西進した。
 途中、伊良湖ビューホテルに立ち寄り、この辺りから海岸線(砂浜)へ降り
立ち、所々で散策をしながら伊良湖岬へと進んだ。丘陵の斜面の原生林や岸壁
や洞穴、また海に浮かぶ神島や岸辺の岩などが見応えのある風景となっている。
また、青い空と紺碧の海、白い砂浜の色合いが我々の目を楽しませてくれた。
 浜辺には小さな黄色の花をつけたもの、黒紫の実をつけたシャリンバイ、
大きな葉のハマアザミ、砂浜の中にチョッコリ座ったようなネコノシタなどが
が生えており、目についた。

個別写真を掲載します。

    

   

       

      

     

    

 

 

以上です。

 


奥遠州、初秋の花

2017-09-16 22:18:01 | 自然観察_野山

 昨年、9月11日に奥遠州、井伊谷、即ち直虎の古里(現在の浜松市、北区、引佐町渋川)
にでかけ、蛇紋岩地に咲く初秋の花を観察した。今年も9月10日、時間が取れたので、現地
に出かけた。
 里山の散策路は少し荒れてきていた。この地に独特のシブカワシロギクは健在だったが、
シブカワニンジンは見当たらなかった。昨年も見たホソバシュロソウ、ナガバノコウヤボウキ、
ガンピ、シマジタムラソウ、マツカゼソウの花を観察できた。その他、カキノハグサ、リンドウ
シブカワツツジを確認できた。また、道路脇にはオトコエシ(白花オミナエシ)を見ることが
できた。

以下、個別の写真を掲載します。

    

     

      

     

     

     

以上です。


甑島の風景と植物

2017-08-19 15:37:43 | 自然観察_野山

 平成29年7月23日~25日と甑島(コシキジマ、鹿児島県川内市里町/上甑島)へ
へ出かけた。名前も聞いたことがない島だ。ここには、日本でここにしかないカノコユリ
が咲いているというので、お正月明けにホテルの予約をしておいてあった。。
 いざ、出かける段になって分からないことが多く躊躇したが、なんとか行ける段取りが
ついたので、相棒と出かけた。島の中は、レンタカーをホテル前で早朝に借りて、上甑島、
、中甑島をグルグルと回った。カノコユリは中甑島に多く見られた。
 カノコユリの報告は既に行ったので、ここでは場所の紹介、風景、南国の島の植物などを
報告する。黒潮に洗われる東シナ海に面した島だけに暖かく、南に来たなーと感じた。植物
も南国を思わせるものが多く見られた。
 現在は上甑島、中甑島を結ぶ大橋があり、中甑島と下甑島を結ぶ大橋を建設中である。
 (花の名前は追って記載予定である)

以上。


木曽路に春の草花を探索  - スミレ、他 -

2017-05-07 12:23:56 | 自然観察_野山

木曽路の野山、川に草花を求めて  -スミレ、他-

 4月30日、連休で天気も良さそうな中、相棒の希望もあって木曽路に草花観察に出か
けた。以前に行ったことのある木曽福島の山城跡への散策路を上り、スミレ等の写真を
撮った。
 里山にはソメイヨシノが満開に咲き、桜と雪の中央アルプス(三ノ沢岳、木曽駒ヶ岳、等)
のセット写真を取ることができた。
 下山後は、ケイリュウタチツボスミレを撮りに南木曾町まで戻り、木曽川の岩場にスミレ
を探した。以前出かけた時ほどは咲いていなかった(時期が10日位遅かった?)が、数株の
開花を確認できた。
 意外にいろいろな草花を見ることができ、景色をも堪能し、満足して家路に着くことが
できた。

以上。

<個別の写真>

     

      

       

        

       

      

      

    

      

<個別写真・終了>

 

 

 

 

 

 

 

 


野山に咲く春の花  -湖西連峰と葦毛湿原-

2016-04-06 20:48:56 | 自然観察_野山

 静岡県と愛知県の境に湖西連峰がある。静岡県・湖西市と愛知県・豊橋市の
境あたりである。赤石山脈の南に連なる山塊が南西側に伸びて湖西連峰となり、
その先が渥美半島に続き、そして伊勢湾に沈む。(地図を見るとそんな風に見える)
 この湖西連峰の西側(豊橋市)に葦毛湿原(イモウシツゲン)がある。春の花を楽しめる
湿原である。
 4月3日、この稜線(湖西連峰・豊橋自然歩道)と湿原を歩いたが、稜線には
キスミレの群落があり、カタクリも群がって咲いていた。陽だまりの登山道には
スミレ達がひっそりと咲き、また、湿原にはハルリンドウやショウジョウバカマが
咲いて見ごろであった。

 

     

        

        

     

以上です。

 

 

 

 


春の森に咲く花  - 昭和の森 -

2016-03-27 08:41:15 | 自然観察_野山

 3月25日、豊田市の奥にある昭和の森に出かけた。
 木々が芽吹き始めた森だが、落葉樹はまだ骸骨のような肌を剥き出しに
している。それでも春らしく早咲きのツツジやシデコブシ、アセビなどが
彩を添え始めた。
 乾燥した尾根沿いにはツツジやアセビ、湿地やその周辺にはシデコブシ、
コブシ、ハナノキの花が咲き、地面にはショウジョウバカマやハルリンドウが
咲いていた。また、日当たりのよい坂道にはスミレがそっと咲いていた。

以下、個別の写真を掲載します。

      

      

      

     

以上です。