南紀へクマノザクラの探索に出かけたが、そこから足を伸ばして、紀州先端
の潮岬、樫野崎(紀伊大島)を散策し、本州最南端の海岸の風景や植物を観察
した。
勝浦港に隣接したホテル浦島(忘帰洞温泉)に宿泊したので、朝、再び勝浦港
へ渡り、駐車場に止めてあった車で一路南下して串本、そして潮岬を目指した。
潮岬燈台のある岬の先までは嘗て来たことがある。今回は時間もあるので、燈台を
見た後グルリを回って、鯨山見まで進んで鯨を見張った場所まで足を伸ばした。
鯨山見の手前には潮御崎神社が祀られていた。
本州南端にある植物も注意してみたが、伊良子岬などの黒潮に洗われる岬と
よく似た植生に思われた。南に飛び出している分、南方系の植物が多いように思
われた。
次いで、本州最南端の碑がある潮風の休憩所に立ち寄り、そこから紀伊大島へ
と向かった。紀伊大島へ渡る串本大橋と手前のループ橋は素晴らしい風景だ。串本
側からはループ橋は見えない。
紀伊大島の樫野崎では明治23年トルコ軍艦、エルトゥールル号が台風に遭って
沈没し、付近の住民が総出で救助に当たったが、580人が死亡し、79名を救う
ことができた。この樫野崎には慰霊碑やトルコ共和国と日本の絆となる記念館が
ある。
この周囲も南国の樹木が沢山生えている。ケマルアタチュルク像の向かいにある
巨木アコウの木は圧巻である。
南紀・先端の潮岬や紀伊大島に見る植物からは、いかにも南方の植物と感じられる
ものが多い。
以上です。
以下、植物の個別写真を掲載します。
以上。