名峰登山と草花

春から秋にかけて、登山と草花探索等を掲載。植物観察、世界歴史遺産巡り、庭園観賞、素人農業にもチャレンジ中。

世界・歴史遺産を訪ねて   5.スペイン-3

2021-03-10 10:45:00 | 海外・歴史遺産 ー国別ー

 この日でスペインの旅も最後である。トレドと首都マドリードを見て回ることとなっている。宿泊
するパラドールにも興味がある。
 最初に、マドリードから80Kmほど離れている古都トレドに向かった。トレドは1085年にイスラム
勢力を破ったカスティーリア王国(スペイン)の首都となり、1561年に首都がマドリードに移される
まで、約480年間、首都であり続けた。
 トレドを囲むように流れるタホ川の対岸からトレドの旧市街を眺めると、素晴らしい古都の風景が
眺められた。多分、街全体が世界遺産に登録されていると思う。街の中央には王宮や大聖堂が
聳え立って見える。街には大きな大聖堂があり、首座・大司教がスペイン全体を管轄していた。
街中にはイスラム文化の名残を見ることできる。土産物屋に並ぶ金・銀細工の飾り物には緻密な
アラブの文様が彫刻されている。

 次に、マドリード市に移動し、マヨール広場で昼食を取り、目抜き通りを車窓見学し、ついで、
プラド美術館を見学した。その後、スペイン広場でドンキホーテ像を見ながら休憩し、最後の
見学地スペイン王宮へ出かけた。ここでは、外から王宮の佇まいを眺め、前面の庭を散策した。

 見学を終えると宿舎・パラドールのあるエナーレス(マドリード近郊)へ向かった。ここで、本屋さん
を探しに街へ歩いたが、昔の面影を残した中堅都市だと感じた。宿舎のパラドールは、修道院を
改装した高級な宿舎で、日本の国民宿舎(但し、ずっと高級)のような公営宿舎であった。最後と
いうことで、旅行社がディナーを予定しており、楽しい、思い出に残る夕食となった。


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年表  カスティーリア地方(トレド)とカスティーリア王国(スペイン)

 2,3世紀  ローマ帝国時代、ローマの属領
 5世紀初   フン族の圧迫により、ゴート族が西に移動、イベリア半島進出
        (418年   西ゴート王国建国(首都をトゥールーズ/南フランス))      
 476年   西ローマ帝国終焉。西ゴート王国がイベリア半島を支配
 561年    西ゴート王国、首都をトレドに置く  /ゴート族はゲルマン族の一派
 589年   第3回トレド教会会議にて、キリスト教アリウス派からカトリックに改宗/西ゴート王国
 711年   ウマイヤ朝(アラブ)に征服される
1031年   後ウマイヤ朝、崩壊する。(分裂国が多数となる)
1085年   カスティーリア王国がトレドを奪還(キリスト教国に戻る)
         (王:アルフォンソ6世)
1561年   カスティーリア王(フェリペ2世)が首都をマドリードに移す。

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その3  カスティーリア地方 ( トレド、マドリード ) 訪問 2013.4   (ブログ登録 2016.1)https://blog.goo.ne.jp/ms_blog_trecking120/e/cf7686f1452a7b5010cded3b300e0aee

以上で、スペインの歴史遺産を終わります。

<参考> 6.ロシア へ続く https://blog.goo.ne.jp/ms_blog_trecking120/e/f25b811015cba94418a94705b2b6b2c6