3日目の午後は、Mybusの半日観光「旧アッピア街道と水道橋、カラカラ浴場の見学」の
ツアーだ。
Mybus事務所の前に共和国広場が有り、その向かいにディオクレティアヌス帝の浴場・跡と
S.M.デッリ・アンジェリ教会がある。浴場は古代ローマ時代のもので一度に3000人を収容
できたといわれる巨大なもので、その一部がルネッサンスの時代に教会として改修され、現在
に至っている。
共和国広場の中心には4人の妖精が水を噴くナディアの泉がある。ローマには随所にこの
ような泉が見られる。トレビの泉、ナボーナ広場、スペイン広場など歴史遺産は泉を中心に
展開されているように見受けられる。
さて、車に乗って(我々2人だけ)アッピア街道に向かった。古代ローマ市の城壁(ローマ
市へ)の出入口にはピラミッドがあった。エジプトのピラミッドを真似たものだろうが、左程
大きくは無い。城壁自体はなかなか頑丈そうで、10m位の高さがありそうだ。
ここから、旧アッピア街道を車で走った。石畳の道でイタリアの半島を縦断していたようだ。
2、30分程で石畳の街道は終点となった。(街道は修復されていないということだろう。)
石畳には馬車の轍の跡が残っていた。
次に水道橋・跡に案内された。水道橋は20Km程離れた山脈から引かれていた。この場所
では数mの高さがあり、水管の一辺は1mはある長方形だ。低いところはサイホンの原理で吸い
上げたというからよっぽど機密性があったと思われる。数十Km離れたローマ市まで水道橋を
通したのだからその規模の大きさが測られる。
ここからは再び、アッピア街道をとって返し、カラカラ浴場へ向かった。城壁の門をくぐり
古代ローマ市内に戻るとカラカラ浴場についた。今日の行程は少し距離があったので、個人で
回るのには無理があるかと思い、半日ツアーに参加したが、2人だけの専属ツアーとなり、
コスパは最高だった。実はガイドのS女氏は初日にローマ半日観光で案内していただいたガイド
さんと同じであり、お互いビックリした。
さて、カラカラ浴場だが世界で一番巨大な浴場だそうだ。カラカラ帝により217年に完成
された。建物の中央には3つの巨大なホールその両側にはアスレチック施設や汗を流す部屋、
更衣室が左右対称に置かれた。その周囲には図書館、スタジアム、商店、講義室、等が並び、
社交場としての役割を果たしていたそうだ。床面の復元されたタイル張りの文様が素晴らしく
往事を忍ばせてくれる。
以上。
<参考>ローマ近郊の歴史遺産を巡る_4
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