先週(3月24日)、鈴鹿の山々の稜線にはまだ雪が沢山残っていた。今日(
3月30日)は節分草を見たいという相棒の強い要望で、藤原岳に同行した。これ
までに何回か登ったことはあるが、どこから登ろうかと迷う山だ。いつもは聖宝寺
ルートだった。
今回は別ルートで、長い稜線歩きのルートだ。長く歩けば花にも巡りあえると
いうことか? 8:30登山開始の予定で現地入りしたが、登山口(駐車場)が
わかりにくく、30分以上ロスしてしまった。お墓の脇の空き地に車をおけると
いうので、お墓を探したが、別のお墓に着いてしまい、戻って地元の年配の方に
聞いて、やっとのことで登山口に着いた。
山頂は1144mで、登山口からの標高差は900m強だが、アップダウンを
入れると1100m位になると思う。登り切れるだろうか?
登山はいきなり急登で始まったが、少し登って稜線に出ると、いろいろな花が
出迎えてくれた。道のあちこちにタチツボスミレが咲き目を楽しませてくれる。
このあたりの山は石灰岩の山で、藤原岳の山裾は大規模な石灰岩の露天掘の鉱山
となってる。その内、山がなくなってしまうのではないかと心配になる。
最初のピークは丸山と呼ばれ、沢山のヒロハアマナが可憐な花を咲かせていた。
目指すセツブンソウは既に遅く、種になっていた。ここからアップダウンのある
稜線歩きとなった。途中、ミスミソウ、カタクリもところどころで見かけた。
藤原岳山頂へは200m位の急登だ。既に雪が溶け、ここのところの晴天続きで
斜面は乾燥して、ニョキニョキと伸びかけたコバイケイソウ?が「水がほしい」と
言っているようだ。ところが、100m位登ると当たり一面に福寿草が現れた。
どれも黄金色の花をつけてる。写真撮影に夢中になり、時間がたつのも忘れる。
さらに山頂付近に達するとセツブンソウに出会った。ここのセツブンソウは
標高があるだけに今がピークなようで、可憐な花をつけて、我々を歓迎してくれた。
老体にむち打って、山頂に立つことができたが、綺麗な花に巡り会えて、良い山旅
となった。
以上です。