【すっかり老木となった我が家の馬酔木。どうにか花が咲く。】
数年前、教育現場などを中心に大ブームとなった
「声に出す」読書。一過性の流行にとどまらず、
最近では介護医療の現場など、より多彩な場で
「声を出して読む」行為が取り入れられるようにもなって
きている。そこには一体どんな効果があるのだろう。
「声を出して読む」ことの効果について、脳科学の
観点から説き明かそうとしているのが東北大学のK教授。
「毎日5分ずつでも音読を続けることで、記憶力や
認知力を維持・向上させることができる」というのが
その主張である。
キーワードとなるのは「脳の活性化」。
画像診断装置を用いた研究で、人間の脳は、その時何を
しているかによって、活発に動く部分が異なるということが
わかってきている。
音楽を聴いているときには側頭葉の一部、考え事をしている
時には前頭葉の一部が顕著に動く、といった具合だ。
そして、中でもずば抜けて幅広い場所が動く。つまり
活性化されるのが「声を出して読む」行為なのだという。
そのメカニズムは、今でも完全には明らかになっていない。
ただK教授は、考えられる理由の一つとして
音読が文章を目で「読む」、口で「話す」、さらに自分の
声を「聞く」という三つの行為から成り立っていることを
挙げている。三つの行為で活性化する脳の部分は
それぞれ違うため、それが組み合わされることで、
脳のより広い部分が活発に動くことになるのではないか、
というわけだ。そして脳を「活性化」することで、
脳は鍛えられ、その機能を維持・成長させることになる。
子どもは勿論であるが、高齢者であれば認知症の予防や
治療にも効果が認められるという。
「脳の成長は20歳頃で止まると言われるが、これは誤解。」
「年をとっても、脳は使えば使うほど成長する。」のだそうだ。
では、具体的にはどんな文章をどんな風に読むのが効果的か。
*その人の好みや興味対象も含め、読むものの内容によって
脳の動きが大きく変わるということは無いらしい。
*挿絵や写真が入っている本だと効果が薄れるらしい。
*できれば文章だけの本が効果的らしい。
そうであれば、基本的には読む人が読みたいと思える、
読んで楽しいものを選ぶのが一番とも言えそうだ。
また、声の大きさや読み方などについても、それほど
こだわる必要はないが、「一つだけ、なぜか抑揚をつけて
読みすぎると脳の動きが弱まるという結果が出ている」
のだそうである。
読む楽しさ、面白さは別として、あくまで「脳の活性化」に
注目するのなら、あまり感情移入せず「読む」ことに
集中したほうがいいようだ。
私、まっちゃん。早速この記事を声に出して読んでみることに。
ところが眼鏡が合わないのか、本来の自分の眼の機能が
悪いのか、文字が二重に見えて音読するのが困難です。
脳は使えば、まだ成長すると聴けばとても嬉しいが
眼の機能が若返ることは無いわな。
ましてやPCの画面ばっかり見ている、まっちゃんですから。
【人は馬酔木のような存在。花言葉は「清純な心」。「犠牲」。】