このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
ブランディングは大切だよ。
なごやかにはユニフォームはないけれど、時々フリースジャケットやパーカ、カーディガンを揃えたりするじゃない、あのほどほど感が、逆にいいのさ。いつも全員同じ服だと軍隊だよね。
ホームは終の棲家だなんて言いながら、その家の中を揃いのジャージのひとたちがウロウロしてるって、ありえないでしょ。
もちろん、ネーミングも大切だ。
なごやかの事業所名はすべて、ひとりの詩人の作品に由来しているよね。
見る人が見れば、そこに強い意思や意味を読み取るだろう。
窓の外はもう暗くなっていた。
理事長は言った。
アメリカの西部にはこんな例えがあるそうだよ。
越えなければならない壁に遭遇した時、カウボーイは自分のテンガロンハットを壁の向こう側へ放り投げる。
そうすると、否応なく取りに行かなくちゃならなくなるからね。
そんなに迷っているのであれば、こうしてはどうだろう、きみがおかげさまデイサービスの中に放り投げた帽子を、どんなに苦しくても拾ってきて、それをこのNPO法人なごやかの中に投げ込むってのは。
かつてそうしたように、もう一度。
(おわり)