このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
「ソーシャル・アントレプレナー(社会企業家)であるという意識はあまりないけれど、相手に言われてそうなのだろうな、と思うことはある。
NPO法人を設立して認知症高齢者グループホームを開設した方は、本市ではもちろん初めてだったものの、県内にはすでに何人かいらした。
その方々は確固たる志を持っていたと思う。手本にはしなかった。
僕がなぜNPO法人を(運営主体に)選んだかというと、単純に、難しそうだったから。
難しければ難しいほど、意地になる性格なのだ。
実際は、書類はさほど難しくなくて、時間(所要期間)だけかかったけどね。
三年後、この時のノウハウを使って友人のI理事長と高齢者専用賃貸住宅(今で言うサービス付き高齢者向け住宅)を運営するための株式会社を設立した。
書類はすべて僕一人で作成した。
事業スタート前にI理事長が病に倒れたため休眠状態になってしまい、僕が会社を買い取って形だけ代表取締役になっている。
さらにそのあと、東日本大震災と前後して社会福祉法人を二つ設立した。
千鈴会(せんれいかい)と千優会(せんゆうかい)。
こちらは、ベースは僕が書いたけれど、震災後のさまざまな対応に奔走している時期で、集中できなかったことから、S事務主任に任せてしまった。
この二法人に関しては、自分で描くより数段きれいに仕上がったと感じている。
四つ法人を作ってみて思うのは、どれ(法人)でやっても自分は自分だし、そこに集った方々を幸せにすることによって社会をよくして行きたい。
たまたま、少し規模が大きくなったので、納得の行く結果も、まだまだのところも、両方よく見えていて、僕はこれからも後者を泥臭く、愚直にやり続けて行くのだろうね。」