このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
「こうしてひと品ひと品、説明を受けながらお料理をいただくのは、一番贅沢ですね。」
「そうだね、食材や産地、料理法、食べ方などを聞くと、おいしさも格別かも。
それに、そのもてなしに対してうなずいたり、さらに尋ねたり、あるいは喜びを表わしたりする、もてなされる側のマナーも磨かれるし。
それで思い出したけど、ミス・エイスワンダー、きみのご家族様への重要事項の説明も、立派だったなあ。分かりやすく、分かりやすく、丁寧に、丁寧に、その心遣いが隣で聞いている僕にまでしっかり伝わってきた。
憶えているよ、初回はずいぶん前から準備して、既存の重要事項説明書データをよく読み込み、ここは削った方がいいのでは、とか、認知症の利用者様が我慢できる時間内に収めましょう、であったり、いろいろ打ち合わせたね。
回を重ねるごとにきみはどんどん上手くなり自信をつけ、そのうち僕は立ち会わなくなったけど。」
「そうでしたっけ?―さあさあ、理事長、せっかくのお料理が冷めてしまいますから。」