このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
「大学生の息子が言っていた―毎年新しいゼミに入るたび自己紹介があって、K市出身だと名乗ると、決まってそのあとクラスの学生さんたちから家は流されなかったか、家族は大丈夫だったか、と気遣いの問いかけをもらうのだそう。ありがたいね、で、それに何と答えるのだ、と尋ねたら、『父親は会社が大きく被災して、ひどく苦労していたようです』だって。楽屋裏をバラすなってね。」
「彼らは大震災当時まだ小学生だったはずだけど、小学生なりに見聞きして、感じたことがあるのだと思う。だから相手を親身に気遣える優しさを身に着けているのだろう。
息子には言ったんだ、我々はあの未曽有の大災害で死ぬ目に遭ったのだから、この一度しかない人生の残りを、死ぬ気で生きなければいけないんじゃないか、薄っぺらなモノはドブに捨て、ほんものだけを探し求めて、と。
また始まったって顔をして、彼はササッーと逃げて行ったよ(笑)」