このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
がらんとなった施設の園庭でイベントの後片付けを行なっていると、頭の上から声がした。
「えらいわね、準備から後始末まで全部一人でして。」
ざしき童子だった。
屋根の上、一番高い棟(むね)に腰掛けている。
きみは風の又三郎か?
済んだ青空を背景にした彼女は一幅の絵画のように美しくまぶしかった。
「ううん、昔は、きみが来る前は会社が小さかったので、手配から何から、一人でやっていた。全然苦にならないよ。
それより、日焼けするからそろそろ降りた方がいいと思うな。」