このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
多くの県民が被災しているというのに、民放のローカル番組はいつも通りの料理コーナーや買い物情報を垂れ流していて、醜くゴルフ焼けしたちょびヒゲの司会者に対して僕は殺意に近いものを覚えるほどイライラしていた。
やっと画面は被災地に切り替わり、レポーターが現状を伝え始めた。
え?僕は目を疑った。
テレビに顔を近づけた。
やはりそうだ。
体育館かどこかの駐車場だろうか、男性レポーターの後方で一心不乱に泥かきをしているのは、ざしき童子だった。
きみがいれば、その町は大丈夫だ。
でも、あまり頑張りすぎないで。
僕は画面に向かい、心の中で強く念じた。