このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
洋画の吹き替え版を語る時、避けて通られないのがジョン・ウエイン問題だ。
「仮面ライダー」のおやっさんこと小林昭二版で観るか、銭形警部こと納谷悟朗版で観るか。
ジョン・フォードの作品は小林がよく似合い、中年期以降の恰幅がよくなり(太り過ぎ)動きが緩慢になった時代のものは納谷が合う。
ただし遺作の「ラスト・シューティスト」は小林版がいい。がんを宣告する医師ジェームズ・スチュアートはもちろん、ポパイこと浦野光だし、宿屋の女主人ローレン・バコールは馬渕晴子が当てていた。
大ざっぱに言うと、小林はフジテレビの「ゴールデン洋画劇場」とTBSの「月曜ロードショー」、納谷は日本テレビの「日曜洋画劇場」で放映される際のキャスティングだ。
この二人以外のジョン・ウエインもある。
僕が印象に残っているのは、初めて観た「じゃない」版の「荒鷲の翼」だ。このフォード作品は少なくとも宮部昭夫(カーク・ダグラスの担当)と小林修(ユル・ブリンナー担当)の2バージョンがあり、子供心に驚いた。今でも思い出すと違和感がある。
60年代にウエインは計三本、カーク・ダグラスと共演しているが、それはどれもウエイン小林、ダグラス宮部で安心して?観ていられた。