波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

『波風食堂』の半年(後)

2018年11月14日 | 日記・エッセイ・コラム

 

 
(前回から続く)
どんはモノ。そのモノを手段にした「波風食堂」という装置で、コトとヒトの新しい出会いを知った半年間だった。やってみて食堂の目的がわかってきた。『うどん』は事前連絡により「ではやるか」になるが、イベントは当日まで誰が来るかわからない。機会があれば声をかけるがほぼブログ頼み。9人満員御礼の小屋なのに、「誰も来ないかも」と不安になり「何て広いんだろう」と思うことが少なからずあった。波風君の道楽につきあうのも大変だよなと思い、ママヨさんだけはつきあって下さいね、なんて心の中で手を合わせていた。何て殊勝な(涙)。それが、「悪いけど席を少しつめてね」といつの間にか満席になり、相席の初顔合わせどうしが面白くて楽しい時間を作ってくれる不思議。これはいったい…なんなのだろう、と思う半年間。
 
                   
 
風氏は少しわかってきた。前からぼんやりとは考えていたが、くっきりしてきた。いわく、【嘘か本当かは頭で無く手や身体に聞く】、【人の話を聞き自分で決める、調子に乗らずに】、【ちゃんと遊ぶと飯が美味くて熟睡できる】、【お金を使わなくても機嫌良く暮らせる】。波風家のモットー『品のある貧乏』の細則みたいだが。定年前にブログに書いた『不良定年の原則50』(前編後編)よりもだいぶ大人になった(笑)。
出会ったヒトたちは人類全員がそうであるように闇を抱えているだろう。同時に灯火(ともしび)もだ。あんなに闇だらけの波風氏だって秘技「うどん」づくりを会得しつつある。闇だって他人からは灯火になるかもしれない。来年、そんなコトをもとにヒトとヒトの新しい繋がりができていければ嬉しい。           2018年11月14日   波風食堂 店主
 

 
画像は、知人からいただいたジャージー種とスイスブラウン種の生乳で作った杏仁豆腐。爽やかなのにコクのある美味しさ。もう市販品は食べられない 今年の冬は衣類を整理する。絶対、断固、必ず整理する。やるやると言って3年過ぎた。
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