見たかった映画がサブスクに。吹き溜まりを1時間強かけて片付け、主演役所広司、監督が小津安二郎を尊敬、トイレ掃除のオジサンの暮らしを淡々と描いているらしい、それぐらいの情報で見始める。外国の映画祭で賞もらっていた。
主人公が、朝起きて布団をたたみ、枕元の電気スタンドで古本の文庫本を寝ながら読んで寝入る每日変わらないルーティン。最初は何が始まるのかと思ったがずーっと何も起きない。一生懸命な公共トイレ掃除の仕事、昼飯後の木立と空の写真撮影、仕事終わりに地下街飲み屋の一杯、古本屋の100円均一本、毎朝布団を片付ける畳み部屋の壁際にきちんと並び置かれている文庫本とカセットテープと毎朝水やる植物。清潔で簡潔な暮らし。絵に描いたような立派な一人暮らし。ここに他者が関わって一波乱起きそうで起きず、日々のルーティンが繰り返される。観ているうち、他者を認めつつ自分の意思で淡々と行動し、それが実に気持ち良さそう。なるほど、『PERFECT DAYS』だ。
Perfect Days - Perfect Day, Feeling Good
波風氏が気持ち良く過ごせた日の気分、こんな感じだなあ。映画=ドラマ必要というわけではないな。爽やかなプチワクワクとプチドキドキ、悪くない。渋谷のモダンなトイレ、姪の役の女優さん、初対面の癌にかかった男(三浦友和)との影踏み、印象に残った。
このブログ記事(「PERFECT DAYS」)はやはり表ブログで、今朝まであった記事(『たこウインナーの朝』)は裏ブログだろうとそれぞれ場所を移動した。気分がすっきりした。ブログ脳にはこんな生理作用もあるようだこの映画で触発されたことを考えていた。過去と今とこれからのこと。LIFEでなくDAY、DAYでなくDAYSの違い。浮かんでくる言葉がもう少し確かになれば、「『PERFECT DAYS』考えた。」なんて記事を書いてみよう。