波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

見出しのつけ方

2016年07月29日 | 新聞感想

 相模原市の知的障害者施設の惨劇。犯行の残忍な様子わかるにつれ、やり切れなさが募る。認知症のお年寄りを髙いところから投げ殺した事件、大阪の付属池田小、秋葉原の襲撃事件を思い出す。自己中心的で、意味不明な理由、全く関係のない弱者が狙われた。

 今回の加害者青年は、教育実習を経験し教員免許状を持っているという。親が教員という情報もある。
 人間について何を学んだのだろう。人間は誰もが助け合って生きている。障がいのある人はない人より、助けが多いだけだ。この施設で笑ったり感動したりした時もあったはずだ。 映画『あん』の、「人は見るために生まれてきた」という言葉が沁みる。※6/15ブログ 「映画『あん』を観る

 障がいのある人、その家族が、安心して過ごせる世の中には未だ遠い。「障害」か「障碍」か「障がい」かの表現が教育界でさえ一致していない。
 そんな中で起きた事件に、「障害者殺す」の言葉を
大見出しに使う新聞があった。ザワっとした。こういう言葉を家庭で読む新聞に使う編集感覚に違和感。障がいある方に恐怖感を与えたり、偏見の助長につながらないかと思う。今後の取り調べや調査で、「精神障障害者による犯行」などの大見出しが出ないことを祈る。

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