波風立男氏の生活と意見

老人暮らしのトキドキ絵日記

悲しいオリンパス

2011年11月09日 | 日記・エッセイ・コラム

 先月、内視鏡開発のTVドラマを見た。昭和が少しでも映ると思わず見入ってしまうのだ。全編これ会社の宣伝、だが凄い技術だ、立派な会社だ。この内視鏡で…胃カメラで立男は助かったと再確認した。
     今日の1面見出しに「オリンパス 損失隠し」(11/9朝日)。「高貴な社名と、先陣の理想を裏切る失態…企業買収に絡む不自然な散財…問われるべきは、自浄能力のないサラリーマン役員の無責任と保身、気楽な稼業」と同天声人語。これまた別の意味で大宣伝だ。ウーム、暗部を照らし白日にさらすカメラ開発に社運をかけた歴史があるのに、真相究明の英国人社長を速攻で解任し必死に隠してたたかれる始末か。こっけいで悲しい話だ。ドラマは「光る壁」と言ったはず。

Photo_551  この会社のカメラを夏に買った。耐用年数を遙かに越えても大事に使っていた形見分けのルミックスが壊れたからだ。このブランド選びに躊躇は無かった。「オリンパスペン」は昔から庶民のブランドだ。高校の修学旅行で親戚から借りて持っていった。36枚撮りで倍の72枚撮れた。昭和魂をくすぐるコンセプトに惹かれたのは間違いないが。
    だがこんな経営陣では、技術者たちはたまらないだろうな。気の毒なことだ。情報化社会は怖い…何かの失敗で営々と築いてきたブランドを一夜で崩しかねない。あと一つ二つ変な話が出てくることがあればアウトだろう。天声人語も「上場廃止に値する不名誉」とあの大王製紙に重ねて怒っている。前会長の報酬、年1億円だって。

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