あいにくの雨降り、しかも年度初めも初っ端の4月1日に室内楽の演奏会なんて、もしかしてエイプリルフール?と思ってしまいましたが、お客が入るんだろうかという心配も吹き飛ばし、さすがは山響・山Qのお膝元ですね~。開演前の18時45分には、ぎっしり満席とまではいかないものの、ほぼ埋まっている状況です。
当方、新しい勤務先で仕事を終え、少々後片付けをしてゆっくりと出かけ、軽く腹ごしらえをしてもゆうゆうと間に合いました。その点では、ありがたい限りです。
パンフレットを見てびっくりしました。今回の演奏会は、なんと山響のヴァイオリン奏者の城香菜子さんが退団することになり、卒業を祝うために仲間が集まって開催することになったというのです。しかも、城さんのお父さん、仙台フィルハーモニーの首席コントラバス奏者である村上満志さんも出演というのです。うーん、アンサンブル・ピノでも何度か演奏に接してきただけに、喜ぶべきか悲しむべきか、複雑な心境ですが、ここはやっぱりご本人の門出を祝うべきでしょう。
さて、いつものステージには、4基のスタンド型照明が奏者を囲み、中央に4つの譜面台が並びます。両サイドには、大きな反射板が目を引きます。正面手前の中央に、三脚にセットされているのは、録音機のマイクロホンでしょうか。
左から第1ヴァイオリン:城香菜子さん、第2ヴァイオリン:中島光之さん、ヴィオラ:井戸健治さん、チェロ:渡邊研多郎さんというメンバーが並び、プログラム前半はベートーヴェンの弦楽四重奏曲第3番Op.18-3から。第1楽章:アレグロ、ニ長調。出だしはちょいとぎこちない感もありましたが、しだいに乗ってきます。第2楽章:アンダンテ・コン・モート、変ロ長調。若いベートーヴェンの緩徐楽章です。美しく魅力的な音楽です。第3楽章:アレグロ、ニ長調。やわらかいスケツルォ、とでも言ったら良いのでしょうか。第4楽章:プレスト、ニ長調。明るく活発な音楽です。
ここで、15分の休憩です。会場には、アンサンブル・ピノの黒瀬さんや山形弦楽四重奏団の茂木さん夫妻などのお顔も見えました。プログラム後半は、シューベルトの八重奏曲です。
ステージには、左から第1ヴァイオリン:城香菜子さん、第2ヴァイオリン:中島光之さん、ヴィオラ:井戸健治さん、チェロ:渡邊研多郎さん、コントラバス:村上満志さん、ファゴット:高橋あけみさん、ホルン:岡本和也さん、そして右端にクラリネットの郷津隆幸さんが並びます。男性はいつもの燕尾服に白い蝶ネクタイですが、城さんはパール色?のドレスに短上着を合わせ、高橋さんは深くあざやかな青色のドレスです。
第1楽章:アダージョ~アレグロ、ヘ長調、4分の4拍子。室内楽におけるコントラバスの存在感!クラリネットが実にいい音です!ファゴットとヴィオラが交わす旋律がチェロへ受け継がれるあたり、シューベルトらしい、すてきな響きの音楽です。
第2楽章:クラリネットと弦楽で始まるアダージョ。変ロ長調、8分の6拍子。管と弦のハーモニーです。弦のカルテットのあとに、強烈に入るコントラバスのピツィカート。このときのお父さん(村上さん)の表情が印象的。
第3楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェ、ヘ長調、4分の3拍子。軽快なリズムで、しかし重量感のあるサウンドのスケルツォです。トリオ部は穏やかに、再び軽快なリズムに戻ります。
第4楽章:アンダンテ、ハ長調、4分の2拍子。いかにもシューベルトらしい、歌謡性のある音楽です。シューベルティアーデって、きっとこんな雰囲気だったのでは、と思わせる親密感があります。渡邊さんのチェロがとってもよく歌い、クラリネットが応えます。
第5楽章:メヌエット:アレグレット、ヘ長調、4分の3拍子。弦と管が交互に。響きの色合いがやわらかく充実しているメヌエットです。そういえば、このメンバーは、クラリネットとコントラバスを除けば、みな若いなあ。いや、中島さんも含めて、「ように見えます」。多少の傷や困難も乗り越える、いい仲間なのでしょう。アンサンブルから、そんな感じが伝わってきます。
第6楽章:アンダンテ・モルト~アレグロ、ヘ長調。ロマン派のシンフォニーの始まりのような、激しいトレモロで開始。一転して主部は明るく喜びに満ちた旋律・リズムで奏されます。
事前に配布されたチラシでは、メンバーの数は七人でした。これでどうやって八重奏を?と不思議でしたが、お父さんの出演という奥の手があったのですね。なるほど、納得です。
当方、新しい勤務先で仕事を終え、少々後片付けをしてゆっくりと出かけ、軽く腹ごしらえをしてもゆうゆうと間に合いました。その点では、ありがたい限りです。
パンフレットを見てびっくりしました。今回の演奏会は、なんと山響のヴァイオリン奏者の城香菜子さんが退団することになり、卒業を祝うために仲間が集まって開催することになったというのです。しかも、城さんのお父さん、仙台フィルハーモニーの首席コントラバス奏者である村上満志さんも出演というのです。うーん、アンサンブル・ピノでも何度か演奏に接してきただけに、喜ぶべきか悲しむべきか、複雑な心境ですが、ここはやっぱりご本人の門出を祝うべきでしょう。
さて、いつものステージには、4基のスタンド型照明が奏者を囲み、中央に4つの譜面台が並びます。両サイドには、大きな反射板が目を引きます。正面手前の中央に、三脚にセットされているのは、録音機のマイクロホンでしょうか。
左から第1ヴァイオリン:城香菜子さん、第2ヴァイオリン:中島光之さん、ヴィオラ:井戸健治さん、チェロ:渡邊研多郎さんというメンバーが並び、プログラム前半はベートーヴェンの弦楽四重奏曲第3番Op.18-3から。第1楽章:アレグロ、ニ長調。出だしはちょいとぎこちない感もありましたが、しだいに乗ってきます。第2楽章:アンダンテ・コン・モート、変ロ長調。若いベートーヴェンの緩徐楽章です。美しく魅力的な音楽です。第3楽章:アレグロ、ニ長調。やわらかいスケツルォ、とでも言ったら良いのでしょうか。第4楽章:プレスト、ニ長調。明るく活発な音楽です。
ここで、15分の休憩です。会場には、アンサンブル・ピノの黒瀬さんや山形弦楽四重奏団の茂木さん夫妻などのお顔も見えました。プログラム後半は、シューベルトの八重奏曲です。
ステージには、左から第1ヴァイオリン:城香菜子さん、第2ヴァイオリン:中島光之さん、ヴィオラ:井戸健治さん、チェロ:渡邊研多郎さん、コントラバス:村上満志さん、ファゴット:高橋あけみさん、ホルン:岡本和也さん、そして右端にクラリネットの郷津隆幸さんが並びます。男性はいつもの燕尾服に白い蝶ネクタイですが、城さんはパール色?のドレスに短上着を合わせ、高橋さんは深くあざやかな青色のドレスです。
第1楽章:アダージョ~アレグロ、ヘ長調、4分の4拍子。室内楽におけるコントラバスの存在感!クラリネットが実にいい音です!ファゴットとヴィオラが交わす旋律がチェロへ受け継がれるあたり、シューベルトらしい、すてきな響きの音楽です。
第2楽章:クラリネットと弦楽で始まるアダージョ。変ロ長調、8分の6拍子。管と弦のハーモニーです。弦のカルテットのあとに、強烈に入るコントラバスのピツィカート。このときのお父さん(村上さん)の表情が印象的。
第3楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェ、ヘ長調、4分の3拍子。軽快なリズムで、しかし重量感のあるサウンドのスケルツォです。トリオ部は穏やかに、再び軽快なリズムに戻ります。
第4楽章:アンダンテ、ハ長調、4分の2拍子。いかにもシューベルトらしい、歌謡性のある音楽です。シューベルティアーデって、きっとこんな雰囲気だったのでは、と思わせる親密感があります。渡邊さんのチェロがとってもよく歌い、クラリネットが応えます。
第5楽章:メヌエット:アレグレット、ヘ長調、4分の3拍子。弦と管が交互に。響きの色合いがやわらかく充実しているメヌエットです。そういえば、このメンバーは、クラリネットとコントラバスを除けば、みな若いなあ。いや、中島さんも含めて、「ように見えます」。多少の傷や困難も乗り越える、いい仲間なのでしょう。アンサンブルから、そんな感じが伝わってきます。
第6楽章:アンダンテ・モルト~アレグロ、ヘ長調。ロマン派のシンフォニーの始まりのような、激しいトレモロで開始。一転して主部は明るく喜びに満ちた旋律・リズムで奏されます。
事前に配布されたチラシでは、メンバーの数は七人でした。これでどうやって八重奏を?と不思議でしたが、お父さんの出演という奥の手があったのですね。なるほど、納得です。