大久保博訳の角川文庫で、マーク・トウェイン著『アーサー王宮廷のヤンキー』の続きです。前回(1) はこちら。
第11章「冒険を求めるヤンキー」、第12章「じわじわとくる責苦」、第13章「自由民よ!」、第14章「殿さま、ご用心なさりませ!」、第15章「サンデーの話」。アーサー王の宮廷に、主人が怪物に捕われたという女がやってきます。アリサンド・ラ・カルトルワーズ姫と名乗る「顔立ちの整ったかなりの美人で、物腰もやわらかく、控え目」(p.111) な女性なのですが、いやはやこれがなんとも大変な結果を引き起こします。なんと、ザ・ボス自身が、騎士として捕われの王妃を救うべく、遍歴の旅にでることになるのです。騎士というからには、例の金属製の鎧を着なければなりません。これが実になんとも快適とは程遠い代物で、読んでいるこちらも、あちこち痒くなってきそうです(^o^)/
おまけに、例のアリサンド姫、面倒なのでサンデーと呼ぶことにした娘さんは、とにかくお喋りで、テープに記録したシーケンシャル・ファイルのごとく、一度話が始まったら、途中で一時停止したり巻き戻ししたりすることができません。もちろん、別の話題にランダムアクセスなどできないのですね(^o^)/
とにかく、遍歴の途中で出会う騎士の姿は馬鹿らしく、自由民の姿はまさに奴隷と変わりがないほど哀れなものです。19世紀人である「ザ・ボス」は、不幸な人々の中に人間らしい誇りと資質を見込んだ者を、「人間工場」に送りこみます。
第16章「モルガン・ル・フェイ」、第17章「宮中の宴会」、第18章「王妃の地下牢で」、第19章「商売としての武者修行」、第20章「鬼の城」。ル・フェイ夫人の城に到着すると、美人だが無慈悲で残酷なモルガン・ル・フェイによって土牢に入れられそうになりますが、サンデーの機知「この人は、ザ・ボスなのよ」により、形勢逆転(^o^)/
王妃の宮廷の貪食と殺戮は凄まじいもので、地下牢では無実の罪で拷問を受けている男を救います。そして、夫の苦しみを取り除こうとしたその妻も、ともに「人間工場」に送りこむのです。そもそも、王や貴族たちの圧政と悪徳は、まさに当時の教育の成果であるのです。でも、年齢を尋ねられたサンデーが、ぴたりとおしゃべりを止めるというのも、なんとなくおかしみがありますね。そして、ザ・ボスとサンデーの仲は、ずいぶんと親しみを増したようで(^o^)/
まあ、お年頃の独身の男女がともに遍歴を重ねれば、そこに「はあと」が生まれるのは自明の理でありまして(^o^)/
物語は、第21章に続きます。写真は、某所の古代蓮の花です。

第11章「冒険を求めるヤンキー」、第12章「じわじわとくる責苦」、第13章「自由民よ!」、第14章「殿さま、ご用心なさりませ!」、第15章「サンデーの話」。アーサー王の宮廷に、主人が怪物に捕われたという女がやってきます。アリサンド・ラ・カルトルワーズ姫と名乗る「顔立ちの整ったかなりの美人で、物腰もやわらかく、控え目」(p.111) な女性なのですが、いやはやこれがなんとも大変な結果を引き起こします。なんと、ザ・ボス自身が、騎士として捕われの王妃を救うべく、遍歴の旅にでることになるのです。騎士というからには、例の金属製の鎧を着なければなりません。これが実になんとも快適とは程遠い代物で、読んでいるこちらも、あちこち痒くなってきそうです(^o^)/
おまけに、例のアリサンド姫、面倒なのでサンデーと呼ぶことにした娘さんは、とにかくお喋りで、テープに記録したシーケンシャル・ファイルのごとく、一度話が始まったら、途中で一時停止したり巻き戻ししたりすることができません。もちろん、別の話題にランダムアクセスなどできないのですね(^o^)/
とにかく、遍歴の途中で出会う騎士の姿は馬鹿らしく、自由民の姿はまさに奴隷と変わりがないほど哀れなものです。19世紀人である「ザ・ボス」は、不幸な人々の中に人間らしい誇りと資質を見込んだ者を、「人間工場」に送りこみます。
第16章「モルガン・ル・フェイ」、第17章「宮中の宴会」、第18章「王妃の地下牢で」、第19章「商売としての武者修行」、第20章「鬼の城」。ル・フェイ夫人の城に到着すると、美人だが無慈悲で残酷なモルガン・ル・フェイによって土牢に入れられそうになりますが、サンデーの機知「この人は、ザ・ボスなのよ」により、形勢逆転(^o^)/
王妃の宮廷の貪食と殺戮は凄まじいもので、地下牢では無実の罪で拷問を受けている男を救います。そして、夫の苦しみを取り除こうとしたその妻も、ともに「人間工場」に送りこむのです。そもそも、王や貴族たちの圧政と悪徳は、まさに当時の教育の成果であるのです。でも、年齢を尋ねられたサンデーが、ぴたりとおしゃべりを止めるというのも、なんとなくおかしみがありますね。そして、ザ・ボスとサンデーの仲は、ずいぶんと親しみを増したようで(^o^)/
まあ、お年頃の独身の男女がともに遍歴を重ねれば、そこに「はあと」が生まれるのは自明の理でありまして(^o^)/
物語は、第21章に続きます。写真は、某所の古代蓮の花です。
