当地は、果樹地帯であると同時に水田稲作地帯でもあります。八月初旬は稲の開花期ですので、この時期にはカメムシやイモチ病対策のために、毎年、早朝からヘリコプターによる空中防除が行われています。
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実は、サクランボやリンゴなどの花粉を媒介する訪花昆虫、特にミツバチの群れが崩壊する現象が、ネオニコチノイド系農薬の影響が疑われながら、水田のカメムシ対策等のためにネオニコチノイド系農薬が散布されるという矛盾(*1,2)がありました。ミツバチやマルハナバチなど訪花昆虫がいなければ、他家受粉を基本とする果樹農業はそもそも成り立ちません。訪花昆虫の減少を嘆き、なんとか生息数を確保しようと努力しながら、水田のほうには訪花昆虫減少への深刻な影響が懸念されているまさにその農薬を散布しているという、自縄自縛的矛盾です。
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ところが、このたび各戸に配布されたヘリコプターによる水田の共同防除のチラシを見ると、使用予定農薬は
となっています。たしか、以前はダントツなどのネオニコチノイド系農薬を使っていたはず。最近は、水田と果樹とを兼業する農家が、自縄自縛的矛盾を嫌い、「ネオニコ系は避けたほうが」という意見を出すようになったためではないかと思います。もう一つ、それを農協や航空防除協議会などの組織も無視できなくなってきている、ということでしょうか。いずれにしろ、週末農業とはいえ果樹農家の一人としてはたいへん喜ばしくありがたい方向性です。
(*1):風邪で休んだ分、週末農業は~「電網郊外散歩道」2015年月
(*2):生産者が感じる矛盾~「電網郊外散歩道」2015年6月
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実は、サクランボやリンゴなどの花粉を媒介する訪花昆虫、特にミツバチの群れが崩壊する現象が、ネオニコチノイド系農薬の影響が疑われながら、水田のカメムシ対策等のためにネオニコチノイド系農薬が散布されるという矛盾(*1,2)がありました。ミツバチやマルハナバチなど訪花昆虫がいなければ、他家受粉を基本とする果樹農業はそもそも成り立ちません。訪花昆虫の減少を嘆き、なんとか生息数を確保しようと努力しながら、水田のほうには訪花昆虫減少への深刻な影響が懸念されているまさにその農薬を散布しているという、自縄自縛的矛盾です。
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ところが、このたび各戸に配布されたヘリコプターによる水田の共同防除のチラシを見ると、使用予定農薬は
1回目 アミスター・トレボンSE 30倍
2回目 スタークル液剤10 30倍
及び ラブサイドフロアブル 30倍
となっています。たしか、以前はダントツなどのネオニコチノイド系農薬を使っていたはず。最近は、水田と果樹とを兼業する農家が、自縄自縛的矛盾を嫌い、「ネオニコ系は避けたほうが」という意見を出すようになったためではないかと思います。もう一つ、それを農協や航空防除協議会などの組織も無視できなくなってきている、ということでしょうか。いずれにしろ、週末農業とはいえ果樹農家の一人としてはたいへん喜ばしくありがたい方向性です。
(*1):風邪で休んだ分、週末農業は~「電網郊外散歩道」2015年月
(*2):生産者が感じる矛盾~「電網郊外散歩道」2015年6月