よく「立場が人を育てる」と言われます。やんちゃ坊主が生徒会長になり、仲間をリードする立場になるとしっかりしてくるとか、平社員が管理的な立場になると経営的な視点でものが見えてくるとか、新米議員さんも経験を積み議長をつとめるようになると老練さも貫禄も付いてくる、というようなケースを言うのでしょう。たしかに、その立場になってはじめて接することができる情報もあれば、立場上、私的な感情を抑えて振る舞わねばならないことも多く、普段着の姿ばかりではない、フォーマルな受け答えや所作が板についてくるということもありましょう。
それにしても、です。人気番組が背景にあったとは言え、俳優からウクライナの大統領へという転身があり、さらにロシアが首都への攻撃を始めた時に「私はここにいる」というビデオ映像で国民の動揺を抑え鼓舞するという事態は、俳優としての演技力だけで説明できるものではなかろうと思います。マスコミの報道を通じて知ることしかできませんが、おそらく大統領という立場が、ぜレンスキーという個人を戦時の象徴として育てたのではなかろうか。もとはコメディの俳優が、笑顔を忘れたような表情で、苦しみや悲しみをぐっと呑み込んだような表情でカメラの前に立つのを見ると、氏の心が壊れませんように、忍耐と克己心に良い報いが早く訪れますようにと願わずにはいられません。
ぎっくり腰で安静にして寝ている時は、当面する仕事ではなく、漠然とさまざまなことを考えます。当ブログではふだん政治・時事ネタや仕事の話は封印しておりますが、今回は例外です。
それにしても、です。人気番組が背景にあったとは言え、俳優からウクライナの大統領へという転身があり、さらにロシアが首都への攻撃を始めた時に「私はここにいる」というビデオ映像で国民の動揺を抑え鼓舞するという事態は、俳優としての演技力だけで説明できるものではなかろうと思います。マスコミの報道を通じて知ることしかできませんが、おそらく大統領という立場が、ぜレンスキーという個人を戦時の象徴として育てたのではなかろうか。もとはコメディの俳優が、笑顔を忘れたような表情で、苦しみや悲しみをぐっと呑み込んだような表情でカメラの前に立つのを見ると、氏の心が壊れませんように、忍耐と克己心に良い報いが早く訪れますようにと願わずにはいられません。
ぎっくり腰で安静にして寝ている時は、当面する仕事ではなく、漠然とさまざまなことを考えます。当ブログではふだん政治・時事ネタや仕事の話は封印しておりますが、今回は例外です。
なんとなく、チャップリンの「独裁者」の映画を思い出してしまいました。状況はだいぶ違いますが、でも思わず連想してしまうものがあります。
本人もまさか、こんな非常時の元首を務めるとは夢にも思わなかったことでしょう。
多少は覚悟があったのかもしれませんが……。
もっとも非常時に誰もがゼレンスキー大統領のようになれるとは限りません。
真逆の反応を示しているのが、あの方かもしれませんね。