電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

料理が楽しい理由

2019年05月16日 06時04分26秒 | 料理住居衣服
このところ、料理が楽しいです。新米シェフの例にもれず、覚えたてだからという理由もありますが、もう一つ、この楽しさには既視感があります。

中学生の頃、実験室に入り浸って毎日のように化学実験をしていたとき、いろいろな化学薬品の性質を試したり知ることが面白かった、あれと似ています。例えば同じ酸といっても一つ一つ特徴的な性質があり、使い方も適切な濃度や温度に保つ必要があるなど、個別の知識を知り、それを組み合わせていく楽しさ、面白さです。

今、料理をしているときに感じるのは、その時の気分に近いのかも。例えばオリーブオイルにニンニクを入れ、加熱するときは高温にしてはならない。むしろ低温でじっくり加熱するほうが良いのは、たぶん親油性の成分を抽出するためで、高温だとニンニクの表面が固くなり、成分が抽出されにくいからなのでしょう。また、タケノコを湯がくのは、単にえぐみ成分を流出させるだけではなくて、大量に含まれるチロシンからホモゲンチジン酸等のえぐみ成分を生じさせる酵素の働きを熱変性によって失活させるためなのでしょう。

うーむ。昔、生化学等の講義で習った知識が、立体的によみがえります。たぶん、こうするとうまく行くだろうと予想し、やってみると調理技術的にドンピシャだったりします。で、出来上がった料理が美味しいのですから、楽しくないはずがありません。家族が「化学実験のような料理」と評するのは、意外に本質をついているのかもしれません(^o^)/


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「鶏もも肉のソテー」を作る

2019年05月15日 06時01分06秒 | 料理住居衣服
豚もおだてりゃ木に登り、夫もおだてりゃ料理をします。妻に「おいしいワー!」と褒められていい気になって、パスタ以外にも手を伸ばしております。今回は「鶏もも肉のソテー」(*1)です。

まずは材料から。

鶏もも肉  2枚 約400g
卵     2個
マヨネーズ 50g
ベビーリーフ 適量 今回は五月菜を使いました。
塩、サラダ油 


タルタルソースの作り方です。

  1. 小さめの鍋に卵を入れ、かぶるくらいの水を注いで強火にかけます。煮立ったら弱めの中火にして約10分間ゆでた後、冷水にとって冷まし、殻をむいておきます。
  2. ボウルにゆで卵を入れ、ポリ袋をはめた手で細かくつぶし、マヨネーズを加えて混ぜます。


次に、鶏もも肉のソテーです。

  1. 鶏もも肉をペーパータオルではさんで水気を取り、両面に塩少々を振っておきます。
  2. フライパンにサラダ油大さじ2を引き、鶏肉を皮を下にして入れ、中火にかけます。
  3. ときどきフライ返しでぎゅっと押さえつけながら10分間ほどじっくり焼きます。

  4. 皮がカリカリになったら上下を返し、すぐに火を止めます。油がぐつぐつしなくなるまでそのまま2〜3分おき、余熱で火を通します。
  5. ベビーリーフを器に盛り、鶏もも肉のソテーにソースを添えるところですが、今回は五月菜をさっと茹でて、皿一枚にミニトマトや残り物のポテトサラダを添え、タルタルソースをかけて出してみました。


うん、これなら大丈夫でしょう。かなり美味しかった。家族にも好評でした。

(*1):『きょうの料理ビギナーズ』2019年3月号、p.68〜69を参考にしました。
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荒らしていた畑を復活させる

2019年05月14日 06時02分42秒 | 週末農業・定年農業
だいぶ前、亡父が元気な頃に、休耕田を野菜畑として使い始めました。毎日、管理・収穫する必要があるナスやキュウリなどは裏の畑で良いけれど、一定の面積を必要とするサトイモ、白菜、枝豆、カボチャ等は、少し離れたところにあるこの畑に植えていました。少々距離があるとはいえ、歩いて行ける距離ですので、もっぱら老母が楽しみに野菜を作っていました。ところが、先年の心臓手術以後、足腰が弱り、歩行が不自由になりましたので、裏の畑くらいならばともかく、こちらの畑までは手が回らず、昨年はとうとう何も植えずに放置したため、雑草の天下となり、だいぶ荒れてしまっていました。



今年は、私が退職して時間ができましたので、この畑の復活を計画。耕運機で耕耘した後、苦土石灰や肥料を散布し、数日おいて再び耕耘。こうすると、雑草が発芽成長する間がありませんので、畑がきれいになります。まずはマルチ栽培でサトイモを植えて、今秋の芋煮の材料を確保します(^o^)/



嬉しかったのは、アスパラガスが生き残っていたことです。たしかに、昨秋に部分的に草取りと追肥を行って、次の年に備えてはいたものの、一畝がぜんぶ生き残っているとは思いませんでした。草取りをした土の中からにょきにょきと顔を出しているアスパラガスを見ると、思わず嬉しくなります。根元を鍬で耕して追肥。もう一つ、ニラとギンボ(ギボウシ)、ウルイ、食用菊なども大丈夫でした。スギナがはびこっているのを草取りで地下茎を取り除き、こちらにも追肥をしておきます。




さて、この畑に何を植えましょうか。週末農家から定年農家へ。ただいま、野菜つくり見習いの修行中です。


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山形交響楽団第277回定期演奏会でメンデルスゾーン、シューマン、ブラームスを聴く(2)

2019年05月13日 20時04分23秒 | -オーケストラ
昨日の記事の続きです。
休憩の後は、ブラームスのピアノ協奏曲第1番です。例によって、楽器編成は 8-7-5-5-3 の弦楽五部に、Fl(2),Ob(2),Cl(2),Fg(2),Hrn(4),Tp(2),Timp. というものです。第1楽章:マエストーソ。ゆっくりめのテンポで、底流にしっかりリズムが刻まれますが、どちらかといえばレガートな美しさを重視したものでしょうか。それにしてもピアノが素晴らしい! 横山幸雄さんのピアノに触発されたのか、オーケストラも、例えばピアノソロから木管に移るところのオーボエの見事さは内心思わずブラボーでしたし、ピアノが休んでいる間のオーケストラの優しい響きは、山響の美質を感じました。第2楽章:アダージョも、ゆったりしたテンポでしみじみと聴かせます。沈潜するピアノが、荒れた気持ちを鎮めていくようです。そして第3楽章:ロンド、アレグロ・ノン・トロッポ。ん?もしかしたらトランペットはナチュラル・タイプを使用していたのでしょうか。音楽が再び決然と動き出します。ピアノが、ほんとに見事! これに応える山響も、堂々たるものです。青年ブラームスというよりは、自信に満ち、充実した大人のブラームスというべきでしょうか。



ところで、シューマンが生きた19世紀前半〜中頃、ロマン派の時代というのは、実は楽器の進歩が著しかった時代なのかもしれません。産業革命が進み、鋼鉄のフレームを持つピアノが誕生しますし、金管楽器のバルブシステムなども進歩します。山響が本演奏会で採用している楽器も、そうした楽器の時代的な変化を反映させているのかもしれません。今回の演奏会でいえば、ブラームスのピアノの低弦の響きが、モーツァルトやハイドンの時代のピアノとはかけ離れたものと感じますし、リストが登場するヴィルトゥオーゾの時代を象徴するかのような力強さ・迫力があります。溶鉱炉が高温の銑鉄を吐き出し、蒸気の力で鋼鉄の機関車が走る時代にふさわしく、ピアノもまた低弦の圧倒的な響きを聴かせるようになったのでしょう。

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山形交響楽団第277回定期演奏会でメンデルスゾーン、シューマン、ブラームスを聴く(1)

2019年05月12日 20時28分09秒 | -オーケストラ
日曜日に法事出席の予定があり、土曜に変更した山形交響楽団第277回定期は、阪哲朗さんの常任指揮者就任記念の演奏会でした。野菜の種まきや追肥などの畑仕事を終えた後、山形市のテルサホールに向かいました。開演前のロビー・コンサートはトロンボーン三重奏で、シュペールの「二つのソナタ」(*1)という珍しい曲目でした。太田涼平、篠崎唯、髙橋智広さんの出演で、しばし荘重な音の世界に浸りました。



プレコンサート・トークでは、阪哲朗さんがご挨拶とともに、今回のプログラムについて、西濱さんが口を挟む余地を与えないほどの熱弁(^o^)/
マネージメント力のあるメンデルスゾーンと、思い込んだらとことんやるシューマン、シューマン家を訪れた美青年ブラームスの関係、結びつきについてで、今回のプログラムの編成の特別さについても、音楽史上の順番を踏まえつつ、協奏曲が大曲なので休憩後に持ってきたことなどを話しました。



そのプログラムは、

  1. メンデルスゾーン/序曲「美しいメルジーネの物語」作品32
  2. シューマン/交響曲 第4番 ニ短調 作品120
  3. ブラームス/ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15 Pf:横山 幸雄
      阪 哲朗 指揮、山形交響楽団

というものです。まさにロマン派の王道、記念演奏会にふさわしい重厚かつ意欲的なプログラムと言って良いのではないでしょうか。

第1曲:メンデルスゾーン。楽器編成は、左から第1ヴァイオリン(8)、チェロ(5)、ヴィオラ(5)、第2ヴァイオリン(7)の対向配置、左奥にコントラバス(3)の 8-7-5-5-3 の弦楽五部に、正面奥にフルート(2)、オーボエ(2)、その後方にクラリネット(2)、ファゴット(2)の木管楽器、正面奥にトランペット(2)、右奥にホルン(2)の金管楽器、そして左最奥部にバロック・ティンパニとなっています。この曲、私にとっては実演では初めての体験というだけでなく、おそらくFM放送などでもあまり記憶にありませんので、実に新鮮な体験でした。いい曲ですね〜!

第2曲:シューマンの交響曲第4番、ニ短調。第1番「春」とほぼ同時期に書かれたのだそうですが、評判があまり良くなかったために、後に改訂したものだそうです。どちらかといえば明るい「春」に対して、時に暗鬱な面を見せるためか、あまり人気が出ないのはわかるような気がしますが、逆に好きな人にはとても好かれそうな(^o^;)音楽かもしれません。実はワタクシはこういうのがけっこう好きだったりします(^o^;)>poripori
楽器編成は、8-7-5-5-3 の弦楽セクションに、Fl(2),Ob(2),Cl(2),Fg(2),Hrn(4),Tp(2),Tb(3),Timp. と増強されています。ティンパニもバロック・ティンパニからモダンタイプに変更されていますし、ホルンもナチュラル・ホルンではないようです。このあたりは、第3番でも現代ホルンを採用していたように、改訂された年代・時期を考慮し楽器の変化の状況を反映させたものなのかもしれません。第1楽章から第4楽章まで、全曲が切れ目なく演奏されます。阪さんの指揮ぶりは、テンポもあまり速くなく、リズムを強調するというよりはレガートな面を感じさせるもので、とても心地よく音楽にひたることができました。

ここで、15分の休憩です。当方の記事も、いったん休憩とし、続きはまた明日に。
※実は、法事の後に文章を考えるのがちょいとしんどいので(^o^;)>poripori

(*1):YouTubeにありました。
Sonata in for 3 Trombones : Georg Daniel Speer(三本のトロンボーンのためのソナタ:ゲオルグ・ダニエル・シュペール)


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ひき肉と豆腐と残り野菜の梅煮

2019年05月11日 06時01分47秒 | 料理住居衣服
相変わらず、ときどき台所に立ち、料理をして楽しんでおります。ワンパターンでパスタを作るものだから、妻に「またパスタ?」と言われてしまい、がっくりしたりもしますが、パスタ以外も作れという意味だなと考えるようにしました(^o^)/

【材料と準備】
 ひき肉 200g
 豆腐  1丁
 ほうれんそう 根に十字の切れ目を入れて水につけて土を落とす。
 キャベツ 芯のところは薄切りに
 ネギ  3cmくらいに切る
 梅干し 2個
 赤唐辛子 1/2 ハサミで数mmくらいに切る
 混合調味料
  水 カップ3/4
  塩 小さじ1/2
  酒 大さじ1
  みりん 大さじ1

もし、酸っぱいのが好きな場合は、梅干しを多くします。私は自家製の「節田」という柔らかい品種の梅干しを使いましたので、煮るとすぐにほぐれて味が出ました。

作り方は、以下のとおりです。

  1. フライパンに混合調味料と梅干しを入れ、中火で煮立たせて梅干しをほぐします。
  2. ひき肉を加えて加熱し、食べやすい大きさに切った残り野菜を入れて煮ます。
  3. 豆腐を加え、フタをして煮ます。

ほどよい酸味と塩味で、ぴりっと辛さもあり、美味しくいただきました。



明日は法事のため、山響定期の予定。19:00〜、山形テルサホール。

  • メンデルスゾーン/序曲「美しいメルジーネの物語」作品32
  • シューマン/交響曲 第4番 ニ短調 作品120
  • ブラームス/ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15 Pf:横山 幸雄
      阪 哲朗 指揮、山形交響楽団

充実したプログラム。楽しみです。
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妻と買い物に行き、『きょうの料理ビギナーズ』5月号を購入する

2019年05月10日 06時02分50秒 | 散歩外出ドライブ
先の連休は、早朝からモモの落花期の防除をすませ、午前中はゆっくり休養、午後は昨年は手が出せなかったもう一つの野菜畑を耕運機で耕し、サトイモを植える準備をしました。夕方からは、妻と食料や猫エサ(^o^;)等の買い物に出かけ、ついでに行きつけの書店に立ち寄り、NHK『きょうの料理ビギナーズ」5月号を購入してきました。

雑誌不況とは言いながら、このシリーズは平積みで対応されているようで、扱いは別格のようです。たしかに、「ビギナーズ」の名のとおり、簡単で美味しいレシピが満載で、只今修行中のにわかシェフにはたいへんありがたいものとなっています。

今号の特集は、「よくばり鶏むね!〜節約もヘルシーも、もちろんおいしいも!」というもので、パサパサしてあまり得意ではない鶏むね肉を取り上げています。どうやら、観音開きにして厚さを一定にするとか、小さめに切って片栗粉を付けて炒めることでパサつきを減らすなどのコツがあるみたい。少しずつ、試してみましょう。

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万年筆の寿命〜祖父の記憶

2019年05月09日 06時02分41秒 | 手帳文具書斎
物には寿命があり、壊れないものはないと言って良いでしょうから、当然のことながら万年筆にも寿命があることになります。イリドスミンという高硬度合金でできたペンポイントが摩耗によって使えなくなるのは、ネットで調べた限りでは、距離にして60〜70km、文字数にして500〜600万字に相当するとのことです。もちろん、これは耐久試験機での連続筆記試験の結果でしょうから、摩擦熱のために局部的に高温になり、寿命が早く来る結果になっているでしょう。私たちの日常用途のように断続的に使用する場合、この何倍も書き続けることが可能となるはずです。仮に四倍とすると、単純計算で240〜300km、2000〜2400万字ということになります。1日あたり1,000字を書き続けたとすると2万〜2万4000字、1年は365日ですから、55年〜66年に相当します。適切に使っていればほぼ一生使い続けられるというのは、間違いないでしょう。

このような計算とは別に、私の手元に古い万年筆があります。祖父と父と二代にわたり使い続けた万年筆で、昭和20〜30年代に発売されたものらしい、セーラーの万年筆です。ペン先は一応14金で、当初はフィラー式だったのですが、ゴムの劣化で使えなくなったために外してしまい、たまたまちょうと適合したセーラーのカートリッジをつけて使っていたものらしい。祖父も父も膨大な日記・記録を残しましたので、昭和30年代から当方が亡父に万年筆をあげた平成のはじめ頃まで、ほぼ50年くらい使ったことになるでしょうか。ルーペで拡大してみると、ペンポイントが摩耗したか外れてしまったかしたらしく、姿が見えません。寿命まで使った万年筆ということになります。私が長く愛用するパイロット・カスタム・グランディは1979年からほぼ40年。ペンポイントを拡大鏡で眺めてみても、まだまだ大丈夫のようです。



このセーラーの万年筆は、都会に出て会社員となった祖父の弟(大叔父)だったか父の弟(叔父)が、全盲の妻を支えながら田畑を守る長兄(祖父)のために、土産に買ってきてくれたものらしい。おぼろげな記憶ながら、後に「まだ使っているのか。もっと良いやつを買ってこようか」という大叔父に、「いや、書きやすくなっているから、これで良い」と言っていたのを覚えています。私が中学生のころだったでしょうか。古き良き時代の、兄弟の会話です。
今、万年筆を何本も使い、あーだこーだと贅沢なことを言っている孫を見たら、祖父は何と言うのでしょうか(^o^;)>poripori

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まな板の滑り止めに百均の「滑り止めマット」が便利だった

2019年05月08日 06時02分15秒 | 料理住居衣服
最近、のんびりと台所に立つ機会が増えましたので、単身赴任の時とはまた違った新鮮な目で道具を眺めるようになりました。そのため、便利な「発見」もあります。例えばまな板の滑り止め。今までは、濡れタオルをしぼって下にしいていましたが、たまたま購入していた百均の「滑り止めマット」がたいへん具合が良いことを妻が発見! 洗うのにも乾かすのにも便利ですし、まな板がピタッと吸い付いたように動かないということが、包丁を使う上では実に有り難い。




実はプロの中にもこのタイプを愛用している人を見たことがあり、どこで売っているのか探していたところでした。安上がりで効果は抜群です。良いものを見つけました。お試しあれ。



単身赴任の頃から、料理の本にあるようなご馳走を作るというよりは、ありあわせの材料で日常的なおかずを作るのが好きでした。例えばこんなふうな、何の変哲もないキャベツと豚こま肉をにんにく醤油で炒めたものとか、「ひき肉と豆腐と残り野菜の梅煮」など。




梅煮はわりに美味しかったので、後日記事にいたしましょう。

【追記】
使っているうちに色が黒ずんでくるので、できれば濃い色、例えば黒などのほうが良いようです。(2021/04/26)

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樋口満『体力の正体は筋肉』を読む

2019年05月07日 06時02分42秒 | -ノンフィクション
集英社新書で、樋口満著『体力の正体は筋肉』を読みました。この本は、たしか退職前の冬に購入した中の一冊(*1)で、そのうち読もうと思って積読していたものです。本書の構成は、次のとおり。

第1章 だれにも避けられない体力の衰え
第2章 体の動くところに筋肉あり
第3章 筋肉は使わないとすぐに衰える“怠け者"
第4章 トレーニングは裏切らない
第5章 下半身と体幹の筋肉をきたえなさい
第6章 筋肉にとっていい食事はなにか

うーむ。歩数が1日あたり3,000歩程度にとどまり、運動不足で体力をいかに維持するかを考えていた当時は、「ひざプッシュの方法」とか「チューブを使ったローイングの方法」とか、椅子に座ってもできる体幹トレーニング等に興味を持ったのでしたが、退職後、毎日のように畑仕事に出ている昨今は、歩数計が1日に少なくとも8,000歩、好天が続くと連日13,000歩という値を示す状況です。むしろ、どうやって適度に休養を入れるかを考えなくてはいけないくらい(^o^)/



デスクワーク中心で、体力の維持に関心がある人にとっては好著でしょうが、どうもワタクシの退職後の状況とは合わなかったみたいデス(^o^;)>poripori
いやいや、農閑期となる冬場に、もう一度手にするのが良いかもしれません。
写真は、今月初旬、満開期のサクランボ「佐藤錦」の花。

(*1):お出かけ時に書店に立ち寄る楽しみ〜「電網郊外散歩道」2019年1月
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ヤンネ舘野ヴァイオリン・リサイタルでR.コルサコフ、プロコフィエフ、チャイコフスキーを聴く

2019年05月06日 06時01分27秒 | -室内楽
ゴールデンウィークも終わりに近づいた5月5日の午後、文翔館議場ホールでヤンネ舘野ヴァイオリン・リサイタルを聴きました。今回は「ロシアより愛をこめて」と題して、ロシア音楽の特集です。プログラムは、

  1. リムスキー=コルサコフ ロシアの主題による幻想曲 Op.33 (編曲:クライスラー)
  2. プロコフィエフ ヴァイオリン・ソナタ第2番 Op.94bis
  3. チャイコフスキー なつかしい土地の思い出 Op.42
  4. チャイコフスキー バレエ組曲「白鳥の湖」Op.20より (編曲:マクダーモット他)
      Vn:ヤンネ舘野、Pf:白田佳子

というものです。



夏日のように日差しが熱い午後、駐車場の混雑を予想して早めにでかけたのが大正解。文翔館の無料駐車場は、ゴールデンウィークの観光客で大混雑でした。少し待って、帰るお客さんと入れ替わりに駐車することができました。すると、こんどはホールの開場前にも長い列。うーむ、皆さん、考えることは同じみたい(^o^)/





入場すると、ホールを横長に使い、中央にステージと反射板をセットして、ピアノとソリスト用の譜面台が設置されています。幸いに、ほぼ中央の席を確保することができました。
最初のリムスキー=コルサコフの「幻想曲」は、オーケストラと独奏ヴァイオリンのための協奏曲スタイルの音楽だったのを、クライスラーがピアノとの二重奏用に編曲したものだそうで、始まりはピアノだけで、これにヴァイオリンが入るところなどは、まさしく協奏曲の始まりをイメージします。けっこう技巧的なところもあり、おもしろく聴きました。

続いて、ひそかに楽しみにしていたプロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第2番。ヤンネさん、演奏の前にマイクを手にして、ヘルシンキ音楽院時代の先生の思い出話をしました。ヤンネさんが師事した先生は、Olga Parhomenko さんといい、オイストラフの弟子で、厳しいけれど実力のある小柄な女性の先生(*1)だったそうです。あるとき、ベートーヴェンのソナタのレッスンの時に楽譜を忘れてしまい、図書館にあるクライスラー校訂の楽譜で演奏したら、先生は知らないはずなのに「クライスラーのにおいがする」と言われたとのこと。へ〜、わかるもんなのですね〜(^o^)/
で、プロコフィエフの第2番のソナタ。もとはフルートソナタだったのを、オイストラフが要望してFlのパートをVnに移し替えて、ヴァイオリンソナタに直してもらったらしい。第1楽章:田園風、叙情的なモデラート、第2楽章:軽快で楽しいプレスト、第3楽章:静かで優しい、瞑想的なアンダンテ、第4楽章:活発なアレグロ・コン・ブリオの4楽章構成です。ピアノがほんとにステキです。



15分の休憩後、こんどはチャイコフスキーです。
作品42の、「なつかしい土地の思い出」は、第1曲:瞑想曲。実は文翔館でピアノの音を聴く機会はあまりないのですが、ピアノがよく響きます。ヴァイオリンは憂愁の表情をたたえます。第2曲:スケルツォ。やはりピアノが活躍します。弦を速く動かして、運動性があり表情も豊かな、チャイコフスキーらしいスケルツォです。第3曲:メロディ。これは聴いたことがある音楽ですね〜。良かった。

プログラム最後は、バレエ組曲「白鳥の湖」からの5曲。ヤンネさんが演奏前にマイクを持ち、東京の某オーケストラでチャイコフスキーのバレエを上演した時の面白い発見を話してくれました。というのは、ダンサーがうまいと、曲のテンポが遅くなるのだそうです。というのは、うまいダンサーほど高く跳ぶ=滞空時間が長くなるので演奏のテンポを遅くしないといけない、ということだそうです。なるほど〜! ピアノ編曲はマクダーモット他となっていますが、第1曲:白鳥から第5曲:ロシアの踊りまで、編曲がいいなあと感じます。ピアノがオーケストラ部を担当しますが、これが勢いがあり、しかもロマンティックに表現していて、バレエ音楽らしい雰囲気が味わえました。

アンコールは、3曲。

  1. ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番、第2楽章から、クライスラー編曲
  2. プロコフィエフ 「三つのオレンジへの恋」より行進曲、ハイフェッツ編曲
  3. リムスキー=コルサコフ 「シェヘラザード」より「アラビアの歌」、クライスラー編曲

ヴァイオリンの流麗な旋律も見事だし、例えばラフマニノフで、ピアノに合わせてPizz.するところなども実に効果的、チャーミング。今年も良い演奏会を聴くことができて、良かった〜! ご苦労されたスタッフの皆様に、感謝を申し上げます。

(*1):Olga Parhomenko in memoriam 〜 YouTube より
Olga Parhomenko-In memoriam


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今年二冊目の備忘録ノートを準備する

2019年05月05日 06時04分21秒 | 手帳文具書斎
ほとんどブログのネタ帳と化している備忘録ノートですが、残りページがいつのまにか4枚8ページを残すだけになっていました。これは大変! 早速、新しい備忘録ノートを準備しました。昨年までは、A5判ツバメノートのA罫100枚のものを使っていましたが、今年は一転して、ストックしているノートの中から旧キャンパスノートの70枚のものに変更していますので、同じものを準備します。表紙には「2019 (2)」と書き、はじめの10ページ分は目次用に、11ページめから本文を書き始めます。コクヨのシステミックSystemicノートカバーを使っていますので、自作のポケットは作る必要はないでしょう。



ということで、二冊目の備忘録ノートの準備は完了。本日のヤンネ舘野さんの演奏会からデビューすることになりそうです。

その演奏会のプログラムは:

  • リムスキー=コルサコフ ロシアのテーマによる幻想曲
  • チャイコフスキー なつかしい土地の思い出〜瞑想曲、スケルツォ、メロディ
  • プロコフィエフ ヴァイオリン・ソナタ第2番
  • チャイコフスキー バレエ音楽「白鳥の湖」から
      Vn:ヤンネ舘野、Pf:白田佳子  文翔館議場ホール、15時開演

というものです。個人的にはプロコフィエフのヴァイオリン・ソナタ第2番が楽しみです。午後の演奏会を楽しみに、午前中は畑仕事に勤しみましょう。

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五月菜のパスタを作る

2019年05月04日 06時03分58秒 | 料理住居衣服
裏の畑で五月菜がどんどん採れるものですから、毎回おひたしでは能がないと、「五月菜のパスタ」にトライしてみました。材料は、いつものにんにくとタマネギ、それに五月菜とアスパラのみ。いたってシンプルです。

例によって低温のオリーブオイルににんにくを加えて香りを油に移し、スパゲッティを茹で始め、みじん切りのタマネギを色よく炒めて五月菜を加えたところにゆで汁を追加、アルデンテに茹でたスパゲッティを加えて、少々バージンオリーブ油をたらして混ぜ、よくなじませます。スパゲッティを茹でるついでにアスパラガスの根元を手持ちでゆでてから一緒に投入し、火が通ったら引き上げておき、二つ割りして飾っておしまい。

歯の弱い老母のために、同じソースで柔らかめに早ゆでペンネを作りましたら、一人分にはペンネが多すぎたみたいで、余りをいただきました。あいにく冷蔵庫に肉・魚を切らしておりましたので、いたってヴェジタリアンなパスタになりましたが、けっこう美味しかった。

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P.W.エイステン『シューマンの結婚〜語られなかった真実』を読む

2019年05月03日 06時01分20秒 | -ノンフィクション
音楽之友社の単行本で、ピート・ワッキー・エイステン著『シューマンの結婚〜語られなかった真実』を読みました。一般的な音楽書とは異なり、法律の専門家の立場から当時の訴訟資料などを読み解き、ローベルト・シューマンの素行や経済状態から、父ヴィークが反対したのも無理はないという推察をするなど、従来の見解とはだいぶ違う印象を受けます。学生時代には法律家になるべく学んでいたシューマンが選任した優秀な弁護士と、法律にはド素人のヴィークとの訴訟の経緯は、娘クララと婚約者シューマン側に有利な形で進行します。父と娘の裁判にのぞむローベルト・シューマンは、けっこうしたたかです。うーむ、シューマンの音楽は大好きだけれど、この裁判の様子だと、どちらかといえば父ヴィークに同情的になりますなあ(^o^)/

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ビジネス用ワイシャツの丈夫さ〜農作業ウェアに転用する

2019年05月02日 06時02分40秒 | 週末農業・定年農業
この三月末に退職して以来、ビジネス・スーツを着る機会が激減しました。調べてみると、古いワイシャツもだいぶあります。度重なる洗濯にも、あまり型くずれもせず、ビジネス・ワイシャツの作りの丁寧さ、丈夫さを感じます。せっかくなので、農作業ウェアに転用してはどうか?

農作業時、あるいは農協などで出会うとき、ご近所農家の皆さんの外見は、ほぼ例外なく作業着スタイルです。でも、その中に着るシャツ類はまちまちで、ワークマン等で調達してきたらしいカッターシャツの人がいれば、ポロシャツや薄手のトレーナーみたいなのを着ている人もいます。であれば、着古したワイシャツを転用してもよかろう(^o^)/

古いブルー無地のワイシャツを試してみたら、いかにもブルーカラーらしく見えます(^o^)/ いや、実際にブルーカラーなのですが(^o^)/ また、ストライプのシャツもあまり違和感がありません。さすがにネクタイはしませんので、畑に着て行っても大丈夫でしょう。日々の農作業では、汗はかくし汚れるしで日に何度も着替えることがあります。これで着替えの心配もなくざぶざぶと洗濯できるようになり、タンスの隙間も増えて、一石二鳥です(^o^)/

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