当初から玉三郎の舞台のイメージがあり、脇役が薄くなる舞台だろうと予測した。写真を見ただけで浮き出た歌舞伎調の白塗りの顔の印象や衣装はあでやかで恋人役の川満香多が全然美男に見えないことが不思議に思えた。ミスキャスティングだとの印象。舞台を見ながら玉三郎の美に匹敵する美を象徴できる舞踊家や役者は誰がいるのだろうかと考えていた。佐辺良和か、小渡和道しかいなと思っていた。おそらく小渡さんの舞台映えする美形 . . . 本文を読む
若い逸材が芸術監督に就任の新聞記事を読んで、嬉しくて、嘉数さんにすぐ電話した。いつもの柔軟な穏やかさで「みなさまのおかげです」と答える嘉数さんの若さの中に秘められた風格は、小さいころからお祖母さんといっしょに沖縄芝居を見てきたゆえの「ウチナーグチ」の言葉の力にも支えられている、とわたしは考えている。大城立裕先生や彼を5年間しっかり鍛え育ててきた幸喜現芸術監督よりも「語るウチナーグチ」に長けた嘉数さ . . . 本文を読む