志情(しなさき)の海へ

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アメリカの黒人の成功者たちの80%が白人系の妻を持つという事実が示すもの!

2015-11-25 08:56:03 | 表象文化/表象文化研究会

                   (夜の影)

(つぶやきですね)

話で面白かったのは例えば、日系アメリカ人でもパートナーに白人インテリ層なり中産階級以上の者との結婚によって社会的認知度が異なってくるということなどー。社会の主軸の人種や層とのつながりがその社会での安定とプライドの増長になるという指摘である。確かにそうかもしれない。

社会的ステイタスではアメリカなり欧米社会では圧倒的にキリスト教アングロサクソンが牛耳っている世界かもしれない?留学体験で白人層の学生たちなりパートナーとコーヒーショップに行ったときの店員の対応が同じ日系の学生同士で行ったときの対応と異なっているとの体験談や、沖縄における欧米系の教員たちがこの地でとても快適だという発言は、沖縄社会で白人系を無意識に上位においた関係性があるからで、彼らは快適なのである。との彼女の発言は興味深いというより、この世界が西欧アングロサクソンの論理に誘導されている、そのトップはアメリカだが、それは沖縄は戦後70年体験していることでもある。

個人的な体験としては大学時代、Kマートのすぐ後ろのアパートメントにコスタリカの女優と同居していた時、日曜日になると大きな残飯入れのコンテナの前に人だかりができたことが思いだされる。白人貧困層がやってきたのだ。中西部は黒人層は少ない地域なので、驚いた。大学内でも動物の住み分けのように人種間のグループができている。ZOOと呼ばれる寮があるのだった。

彼女の異文化クライシスは自らの顔から語られたから面白く、それをテーマに一冊でもまとめたらいいね、の話をした。一端異なる文化と接触すると、人はWho am I? What am I?に向き合わざるをえなくなる。自らのアイデンティティや文化基盤が試されるのである。だから短期でも留学はとても貴重な体験になる。足元を掘る契機にもなっている。多様性がもたらす世界を知悉することになる。

社会的ステイタスの人種間コンフリクトはまさに多人種が共生する場と空間でその差異なり社会の位相が明瞭になる。多様な人種・民族の共生が避けられなくなる時代の波があり、その中で個の尊厳をどれだけもてるかは、人類共通のコスモポリタニズムが根っこにあるべきなのだろう。多様性を受容する「寛容さ」が問われる。DNAの人種間差異は、「0.2%」だという。その差異は小さいようで大きいのかもしれない。それでも同じ人類として理解しあえる。

正、反、合の弁証法はこの異人種、異民族間婚姻にも適応できる。タイで「81歳の欧米人と18歳の少女が結婚することもあるよ」のタイの博士課程の学生の話は、それで、両方が「WIN WIN」だからいいのだとの論を展開した。彼は安らかな老後と死出の旅が迎えられ、貧困層の彼女には経済的メリットがあるとのことだ。異文化の人的接触の場、コンタクトの場にはあらゆる可能性が潜んでいることになる。タイの社会では子づれの無教養な女性は受け入れられないが、彼女が酒場で経済的な力のある欧米人と出逢い結婚して幸せになる率は高いともー。←そのパーセンテージが正確にはじけるかなんともいえないが、それはどの社会でもありえる要素である。沖縄で嘗て蔑まれた遊郭の女性が戦後ハンサムな白人兵と結婚してアメリカに渡った例は結構ありえることである。沖縄人男性よりも日本人男性よりも素敵なキリスト教徒のアメリカ兵との出逢いがあり、異郷の地に飛び立っていった勇気ある女性たちがいた。白人であることは世界の価値の核をまだ為している世界である???

おそらく20年以内にアメリカもヒスパーニックが増え、人口が逆転していく。すると社会の価値観や力学もまた変容していくのだろう。中軸は誰か?である。オバマは同じアフリカ系アメリカ人の有能なミッシェルさんと結婚しているが、有能なアフリカ系アメリカ人が白人の妻をもち、ハイブリッドな子供達が生まれていく。人種の混合は続いていく。より色が白い黒人層のヒエラルキーが高いという統計も出てくる。やれやれ、肌の色はステイタスの基準になるのだろうか?サイードのオリエンタリズムが念頭に浮かんでくる。しかしサイードは中東なりイスラム内部の、部族社会の内部は裂いて見せたのだろうか?

西欧的知識を身につけて敵の言語=英語で世界的知を知的思考の枠組みを切って見せた男は自らの足元をどう掘ったのだろうか?オリエンタリズム、オクシデンタリズム、世界はまだ西欧の知的フレームの中で動いている。そこにアジアの知性をどれだけ拓いていくかだね。アジア人、アジア系地球人であるわたしは残った生命時間の期間に何ができるのだろうか?



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