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視点–海洋プラスチック汚染:便利だが気が散る真実? Ocean Plastic Pollution: a convenient but distracting truth?

2021-05-15 10:56:53 | 環境・Ecology・環境文学
学生たちがJapan focusやGoogle scholarなどから選択した論文を、こちらも眼を通さなければならない。昨今は翻訳機能も充実しているので、学生たちは手抜きもできる授業?ところが日本語翻訳を読んでも中身をしっかり理解できない学生たちがいる。ポイントは何のか。論文の中身と結論の提示に、個々の考察を要求している。どんな発見があったのか。批評的視点が必要ゆえに~。しかし、21世紀はじめの9・11以降、ネットのフリー論文を読んでパワーポイントで発表する授業に変えているが、学生たちが読んで発表する論文にいつも驚いている。新しい発見があるのだ。

ここで紹介する論文もちょっと驚いた。メディアもこぞって報道しているので、つまりプラスチックによる海洋汚染について。例えば大亀の胃袋から大量のプラスチックが見つかったとか、ニュースで流れている。やれたいへんだ。プラスチックをあまり生産しない、あるいは使用せず、個人用コーヒーカップを持参しょうとなっている。ショップではプラスチックバッグから携帯用買い物袋が日常風景になって久しい。どこのショップで何を購入するにしても持参の買い物袋が要求される時勢になっている。これはおかしいとする論文だったか、エッセイなども公開されていた。誰がこの仕組で得をしているのか、実際にプラスチックの排出量が減っているのだろうか。具体的な数値はおそらくネットで公表されていると推測できるが、プラスチックのレジ袋に紙袋が取って代わっている様子もあり、世界的には減少しているような装いである。

レジ袋を全く売っていないス-パーの登場もあるらしいドイツである。環境政策にはEUが飛び抜けているのだろうか。

https://r-tsushin.com/feature/movement/supermarket_shoppingbag.html ←世界のスーパーマーケット最前線

以下の学生が選択した論文は、海洋プラスチック汚染について書かれた論文だが、それは一部の現象であり、環境問題の根本を改革しないといけない視点を展開している。魚の乱獲や過剰消費も問題にしている。さてどのうように
Viewpoint – Ocean Plastic Pollution: a convenient but distracting truth?
Richard Stafford1* and Peter J.S. Jones2
1 Department of Life and Environmental Sciences, Bournemouth University, Fern Barrow, Poole, BH12
5BB, UK, rstafford@bournemouth.ac.uk, Telephone: +44 (0) 1202 966780 (
*
corresponding author)
2 Department of Geography, University College London, Gower Street, London, WC1E 6BT, UK,
P.J.Jones@ucl.ac.uk
https://doi.org/10.1016/j.marpol.2019.02.003
Published online 21 February 2019
Keywords: Plastic, Pollution, Climate Change, Fisheries, Biodiversity Loss, Marine Ecology
Highlights:
 Plastic is not as great a threat to oceans as climate change or overfishing;
 Corporations and governments focus on plastic to appear ‘green’;
 There is a focus on technology and personal choice to reduce plastic;
 Large-scale behavioural, economic and political changes are needed to tackle environmental issues.
Abstract: Ocean plastic is a contemporary focal point of concern for the marine environment. However,
we argue there are bigger issues to address, including climate change and overfishing. Plastic has
become a focus in the media and public domains partly through the draw of simple lifestyle changes,
such as reusable water bottles, and partly through the potential to provide ‘quick fix’ technological
solutions to plastic pollution, such as large scale marine clean-up operations and new ‘biodegradable’
plastic substitutes. As such, ocean plastic can provide a convenient truth that distracts us from the need
for more radical changes to our behavioural, political and economic systems, addressing which will help
address larger marine environmental issues, as well as the cause of plastic pollution, i.e. overconsumption.
This is the authors’ version of the final accepted Marine Policy manuscript. Elsevier© 2019. This
manuscript version is made available under the CC-BY-NC-ND 4.0 license.
DOI:10.1016/j.marpol.2019.02.003
Stafford R and Jones PJS (2019) Viewpoint - Ocean plastic pollution: A convenient but distracting truth?
Marine Policy 103, 187-191. https://doi.org/10.1016/j.marpol.2019.02.003. This manuscript version is
made available under the CC-BY-NC-ND 4.0 license
視点–海洋プラスチック汚染:便利だが気が散る真実?
リチャードスタッフォード1 *とピーターJ.S.ジョーンズ2
1ボーンマス大学生命環境科学部、ファーンバロウ、プール、BH12
5BB、英国、rstafford @ bournemouth.ac.uk、電話:+44(0)1202 966780(
*
対応する著者)
2地理学部、ユニバーシティカレッジロンドン、ガワーストリート、ロンドン、WC1E 6BT、英国、
P.J.Jones@ucl.ac.uk
https://doi.org/10.1016/j.marpol.2019.02.003
2019年2月21日にオンラインで公開
キーワード:プラスチック、汚染、気候変動、漁業、生物多様性の損失、海洋生態系

ハイライト:
プラスチックは、気候変動や乱獲ほど海洋への脅威ではありません。
企業や政府は、プラスチックを「グリーン」に見せることに重点を置いています。
プラスチックを削減するための技術と個人的な選択に焦点が当てられています。
環境問題に取り組むには、大規模な行動、経済、政治の変化が必要です。


要約:海洋プラスチックは、海洋環境にとって現代の関心事です。しかしながら、
気候変動や乱獲など、取り組むべきより大きな問題があると私たちは主張します。プラスチックは持っています。
単純なライフスタイルの変化を引き出すことによって、メディアとパブリックドメインの焦点になります。
再利用可能なウォーターボトルなど、一部は「クイックフィックス」技術を提供する可能性があります。
大規模な海洋浄化作業や新しい「生分解性」などのプラスチック汚染の解決策

プラスチック代替品。このように、海洋プラスチックは私たちを必要性からそらす便利な真実を提供することができます。
私たちの行動、政治、経済システムへのより根本的な変化のために、
より大きな海洋環境問題、およびプラスチック汚染の原因、つまり過剰消費に対処します。

これは、最終的に承認された海洋政策原稿の著者版です。エルゼビア©2019。この
原稿版はCC-BY-NC-ND4.0ライセンスの下で利用可能になります。←論文の要点だけUPします。

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