(つぶやき)
真実なり、事実は必ずしも記録された媒体の中だけにあるのではないと言える。口承による伝承も、継承もある。語り伝えられた物語なり事実が形を変えて残されていることもある。文字だけではなく、表象されたあらゆる媒体がありえる。祭祀芸能も民俗芸能もその重要な媒体である。民具も工芸もあらゆる人の手によって営まれてきた生活の痕跡は歴史の事実をあぶり出している。
記録されなかった事実は想像や推測で埋めるほかないのかもしれない。あくなく多様な史料を逍遥する研究者の姿がある。古い文献を丁寧に読み解いていくのは忍耐力とそれもパトスそのもの~。
You shall know the truth, and the truth shall make you free. (真実はあなたを解放してくれる。)それはそうなのかもしれない。しかし、What is the truth?
を追い続けざるをえないのも人間の属性なのだろう。
人類史の現在に至る。そして大きな嘘で覆われているこの地球惑星の中で繰り返されてきたであろう様々なフィクション(物語)を、信じて生きている。慣習として信じ込まされてきたのかもしれないが、どの物語を信じるか、信頼するか、それは個々、国によっても民族によっても異なっているに違いない。何が真実か?絶対的な真実とは何か?すべては相対的なものなのか?
事実というものは存在しない。
存在するのは解釈だけである。
ーーーニーチェの有名な言葉だが、真実はどうなのだろう?
存在するのは解釈だけである。
ーーーニーチェの有名な言葉だが、真実はどうなのだろう?
What is the truth?
気候変動も地球温暖化も嘘だという論調がツイターなどではClimate change scam(気候変動詐欺)としてハッシュタッグ(#)がついてリツーイトされている。気候変動を是とした論調や書籍も多く見られる昨今だが、どうも裏があるのらしい。地震にも自然災害と人工災害があることも明らかになっている。
絶対的な真理なり真実がありえるのか?具体的な物質的な成果としての建造物や人為的に生み出されてきたもの、都会や公園や整備されていく道路網や生活に必要なダムや発電所、車や列車や飛行機、船、そして大量破壊兵器など軍需産業が赤の女王の論理にそって絶えず新しい新兵器を生み出していく唯物論的進化論。科学技術は止まることはない。チョムスキーは人間の本質とは創造力(creativity)だと語った。
若者たちの自殺が増えているという日本。ディストピアを感じている子供たちが多い現実なのかもしれない。子供のアニメを見ると、そこには希望ではない近未来の不幸なイメージが多いような気もしたが、先取りさせられた未来のイメージに夢が持てなければ、生きる意味を見失ってしまうことは、ありえる。
ツイターを見ると、日本はもう絶望的だの論調が多くなったきらいがある。日米合同委員会がある限り植民地的属国から解放されないと、主張する人々も出てきた。2万5千人が憲法改正断固反対の集会を持った憲法記念日についてメインメディアは報じないらしい。これが日本という国、報道の自由ランキングが世界68位だという。G7の中で最下位。
「国際NGO「国境なき記者団」(本部・パリ)は3日、2023年の「報道の自由度ランキング」を発表した。調査対象の180カ国・地域のうち日本は68位(昨年71位)で、昨年よりは順位を上げたものの、主要7カ国(G7)の中で依然、最下位だった。
日本の状況について、「メディアの自由と多元主義の原則を支持している」としたものの、政治的圧力やジェンダー不平等などにより、「ジャーナリストは政府に説明責任を負わせるという役割を十分に発揮できていない」と批判した。
1位は7年連続ノルウェーで、2位にはアイルランド(昨年6位)が入った。ブラジルはボルソナーロ前大統領の退陣に伴い92位(同110位)に上昇。ミャンマーは173位、ウクライナへの侵攻が続くロシアは昨年より九つ順位を落として164位、中国は四つ順位を落として179位、最下位の180位は北朝鮮だった。(植松佳香)」「報道の自由度」日本は68位、G7で最下位 中国がワースト2位に:朝日新聞デジタル
経済と金融、エネルギー資源、軍需産業によって左右されるこの世界?「1%の富裕層が99%を支配する世界」というフレーズ(言い回し)も21世紀に入って何度も目にする。「30年間賃金があがらない日本」というフレーズもよく目にする。絶望国家日本?!
さてこの国にどれだけの希望が残されているのだろうか?国の消滅は次のミルク世をもたらすのだろうか?WW3はもう始まっているのフレーズも目にする。
問いはそれらの情報も含めてWhat is the truth?である。メインテレビや新聞は嘘やプロパガンダに満ちている。では真実なり事実はどのようにアクセスするか?それぞれの判断によるのだろうけれど、まだSNSや、書籍は信頼できる。
(ゆりとアリアケカズラ)