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思春期の少年の心理が痛いほど伝わってきたドラマだった。そしてお姉ちゃんと姉弟の絆、友人の暖かさなど、高校生の日常を面白くリズミカルに演じていた。何気ない日常に見える。日常を切り取って見せるのだが、夫々のキャラが写実の抽象(シンボリズム)のような流れで、それでいてリズムがはちゃめちゃで調和が取れていて、飽きさせず見せた。
おなり神を思った。姉が弟を守る。少年は守られる。女子生徒の笑いの中の毒矢がまたあるのだね。神経がこまやかになっていく少年たちと、ルサンチマンの女子生徒の犯す空気のようなものー。演劇はやはり虚構で面白く見せられる。それは現実で現実ではない。しかし現実の関係性なんだ。
仲原久典作、大分の高校!関係性のドラマなんだね。痛みと理解と日常の傷、傷、傷、サディスティックな人間の心情もあるね。精神は身体を壊す。ああ何と人間は観念的なんだろう。自己幻想と対幻想、妄想、幻想を生きる私たちでもあるね。人と人の優しさ、愛と勇気、そして孤独な闘い、最終的には己に突き当たる、いつでもー。さぁ君はどう生きる?どう生きている?といつでも問われているね。