志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

「Withコロナ時代の交流」のタイトルの冊子が目についた。毎年送られてくるトヨタ財団の広報誌だ。

2021-03-17 03:33:26 | 日本の過去・現在・未来
整理が雑な中でパソコンの後ろの書類の中からはみ出してきた広報誌にまだ目を通していなかった。コロナの到来でオンライン授業にパニックを起こしたことがよみがえった。

以前トヨタ財団から1年間の助成を得て、研究に取り組んだ。生活費も使用可能な助成で当時沖縄の遊郭や遊郭の女性たち(ジュリ)について無知な状況でその世界に入る切っ掛けになった助成だった。その後10年間ほど首里王府時代から現代に至る遊郭や遊郭を中心とする芸能と芸能者について取り組むことになり、博論にまとめることができた。トヨタ財団の助成はその研究を後押ししてくれたゆえ感謝している。時代はどんどん変わっていって、送られてくる広報誌を読むと時代の変遷が手にとるように見えてくる。

今年は「Withコロナ」である。「オンラインでのスキルアップや深化をめざす」、「オンラインとリアルのハイブリッドを期待して」、「コロナ禍における組織運営とソーシャルアクション」などの特集を見ると、まさに今向き合っている課題だ。オンラインのスキルアップは、これで終わりはなく、持続的に取り組むべきだろうけれど、昨今はオンライン疲れで当初のパニクった中で必死にパソコンの前で実践的な方法論を求めてネット逍遥をし、KindleでHow Toの書籍を買い求めたことが嘘のようだ。果たして技術はよくなったのだろうか。また手探りで、大学のFD(オンライン講習)もあるが、やらなければならない。対面授業とオンライン授業が併用される状況になっている。

オンラインのスキルが弱いと遠隔授業はスムーズに機能しない。その失敗も含めた経験知は重要だ。それにしてもトヨタ財団会長の小平信因さんの巻頭言にあるように、今後の課題としてあげられている「AI、ビッグデータの活用を含むデジタル化への取り組み」、「グローバル化の拡大」は必須な現状に違いない。日本のデジタル化の立ち遅れを指摘している。中国、韓国、台湾、香港、シンガポールに比べても劣っている現況だろうか。一方蓋を開けてみたら学生たちの多くがノートパソコンを持っていないという現実もあった。スマホでアクセスしていたのである。

トヨタ財団は一昨年から二つの特定課題助成①先端技術と共創する新たな人間社会と②外国人材の受け入れと日本社会に取り組んでいる。

いきなり他の書類といっしょに目の前に現れた広報誌はオンラインスキルを磨けというメッセージに思える。


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