雨でいつものラッシュアワーは凄い沖縄だ!通訳の方があえて日本語に直さない点が興味深かった!
100万人の死者、10万人の女性の拉致、レイプ、強制結婚、売春へ!なぜかprostitutionについて語らなかったが気になった。分離独立の悲劇は著書に書かれていることの繰返しのお話だったが、さすが賢い彼女は辺野古やオスプレイ反対集会、その他高里さんの「うない」の女性たちが取り組んできた米兵によるレイプや殺人の戦後の歴史に言及した。国家と地域の関係ではインドの類似した州について語った。焦点は女性に対する米軍(軍属)の性的暴力へ集約されていくのだろう。高里さんの発言は著書を読んだ上で、データーとしての記録にそれぞれの物語りを追記していくことによる歴史の捉え返し、未来の平和な構築ということになる予測ができる。ラディカルフェミニストの沖縄のみなさんが1985年来、売買春問題に過剰に反応し、その流れで慰安婦問題やレイプや殺害にコミットしている沖縄である。その延長線上にジュリ馬祭り(旧二十日正月祭祀)を阻止に追い込んだことはまだ耳目に新しい。
モダニストのセンスが強烈だということになる。ジュリ馬に関してはポストモダンの視点を取り組めない沖縄の女性政治運動リーダーたちの欠陥を塩月亮子が論文ですでに指摘している。
『沈黙の向こう側』のブタリアさんの書は、宗教の色合いが大きい。しかしトークでは女性たちへの侵害が中心で、名誉を守るために自殺したり、殺された多くの女性たちの存在に少し触れていた。集団自決の戦時中の悪夢と類似するところがあるが、宗教対立と階層、ジェンダーギャップ・差別が大きい。財産権、所有権も異なる。顔ぶれをみると圧倒的に女性陣が多く、うないなどの方々、宮城晴美さんたちのグループだろうか。セクシュアリティと暴力の問題を多極的に物語りとして編集する作業が始まりそうだが、通史的にも掘り下げる取り組みを期待したい。作家精神を持ったブターリアさんに対して、沖縄フェミの皆さんに作家や詩人のもつ繊細な感性がどれだけ取り込めるか、杓子定規ではない物語を編み出したらいいね。
子高校二年生が流暢な英語で質問したのがほほえましかった。フェミニストとか?個人の、人間の尊厳の尊重だの答えも良かった。考えることー!
今個人的に戦後の女性の歴史をある局面から追いかけている。やはり70歳代や80歳以上の方々からお話を窺う作業が続く。