志情(しなさき)の海へ

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学生たちに学術論文を読んでPPTで二回発表させた後は”Convenience Store Woman”を読みReviewの発表!

2019-07-06 22:49:33 | 英語教育・語学一般
(ユウナの樹木でゆったりしていた猫!かつては家猫だったのだろうか!最近会えないので気になっている!)

専門の英文論文は、彼らは簡単にGOOGLEで翻訳できる時代だから、ある程度はそれも参照していることがわかるが、それも良しとする。論文の様式になれてほしい。日本の小説の英語翻訳文を取り上げるのははじめてだ。
村田沙耶香折の小説は今、人手不足で問題になっているコンビニに焦点を当てている。
 すでに日本語での批評も英文の批評、Critical Reviewもネットで読める。
 「コンビニ人間」の前に長編の「地球星人」を読んで、世界=人間工場の長編小説の最後がグロテスクで気に入らなかったのだが、短編の「コンビニ人間」は面白かった。
 最近YouTubeで人気のあるYuval Noah HarariのHomo Deus: A Brief History of Tomorrow examines what might happen to the world when old myths are coupled with new godlike technologies, such as artificial intelligence and genetic engineering.
 そのHomo Deusに変更しょうと学生たちに持ちかけたのだが、当初のConvenient Store Womanがいいと女子学生が主張したので、それに決めた。
   
 「コンビニ人間」に関しては批評はいろいろ出ていて、ネットで読める『コンビニ人間』は「”脱”被害者文学」となりうるか?が興味深かった。学生たちはネットでおそらくこの批評を読むだろう。
https://school.genron.co.jp/works/critics/2018/students/suzuki0308tomoko/3704/『コンビニ人間』は「”脱”被害者文学」となりうるか?
 その中でハーマン・メルヴィル「バートルビー」の言及があるのが興味深かった。「バートルビー」は映像でも見れる。
 この翻訳された日本の小説を学生たちがどう読んでいくのかー。学生の頃ShakespeareのAs you like it やMacbethなどを授業で取り組んでいたことが思い出される。あの時、翻訳を参照していた。古語の英文と比べたら現代小説の翻訳はわかりいい。異文化接触の事例として、どう共感されているのか、関心があるが、文化の違いと類似性がどう登場してくるのだろうか。それともー。日本の小説を英語で読むのにワクワク感は起こっている。
例えば沖縄の芥川賞受賞作品の英語版を英文で読むことも可能だ。


他のクラスでは多和田葉子氏が米国において最も権威のある文学賞の一つとされる「全米図書賞」の第69回翻訳書部門(National Book Award/Translated Literature)を受賞した作品:

受賞作品は2011年3月11日に起きた東日本大震災の福島原発事故後を描いたディストピア(ユートピアの対義語)小説とコメントされる『献灯使』(講談社、2014年10月)、英語翻訳本”Emissary” (New Directions, 2018, April / Margaret Mitsutani訳)を取り上げる。
 こちらはちょっと難しいと感じる。ディストピア小説と言及されている。なぜこの小説の翻訳がアメリカで評価されたのか、が当初の動機である。
 多和田葉子のこの作品は近未来的な小説だが、村田沙耶香の小説も近未来小説、SFの雰囲気を持っている。
 感情が機械化されてアンドロイドのような、部品化していく人間に見えなくもない。機械的なルーティーンを日常として生きているのも事実だ。



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