まず21世紀初頭に暴露されて世界が驚愕したのが、アメリカで発覚したカトリック神父による青少年への性暴力だった。その流れは現在に続いている。
ジャーニーズ事務所(ジャニー喜多川)の性加害もその一連の流れにおいて考えると、日本は遅まきながら、内部の汚濁が表に出たという事だろうか。しかしネット記事を読む限り、ジャニーさんの性加害については1980年代から告発されていた。
一方で少女や成人女性に対する性暴力については、なぜ沈黙しているのだろうか。カトリックの修道院で多くの子供の遺骨が発見された報道もあった。子ども800人の遺骨か、修道会関連施設で発見 アイルランド「アイルランドで未婚の母やその子どもの「収容施設」のあった場所から約800人の子どもの遺骨が見つかったとされる問題で、市民や政治家から実態究明を求める声が高まっている。」
カトリックの国々の「きれいはきたないの世界」が暴かれている。聖なる存在、システムがより醜い悪に染まっているという実例にも見える。きれいはきたない、きたないはきれい。Fair is foul, and Foul is Fair.
ジャニー氏性加害問題の経緯 1960年代から指摘→80年代暴露続々→04年司法で認定…メディア沈黙で被害拡大
子どもへの性加害は「平均週2~3回」小児性犯罪者のすさまじい実態―
「小児性愛」という病 ―それは愛ではない 単行本(ソフトカバー) – 2019/11/20
斉藤 章佳 (著)