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Amazon primeで映画「無聲」The Silent Forestを観た。昨今大きな話題になっているジャーニー喜多川の性加害の実態を彷彿させた!

2023-10-07 05:11:57 | 映画
今までこの映画について書いていたのだが、ユーちゃんがやってきてキーボードの上に座りこんだせいで、すべての文章が消えてしまった。やれやれ!
 昨今ネット記事でもあふれているジャーニーズ事務所のジャーニー喜多川の性的虐待・性加害の一連の事件を彷彿させるような台湾のろう者の特別学校で起こった事件を映画化している。
 驚いたが、人類史の光と闇の闇の部分が昨今表に浮上してやまない。それにしても学校のいじめ問題は小説でも映画でもよく取り上げられてきたが、そのいじめや差別の陰湿さの中に性的虐待や加害が含まれた実態が具体的に取り上げられていて、ジャーニー喜多川の性加害の具体的な事実と重なってきた。
 少年少女たちが受ける性的虐待による傷やトラウマ、それが具体的に描かれているのだが、それさえも事実は小説よりも奇なりで、断片的なものになるのだろうか。
 この映画が2020年に放映されている。最近のことだ。
『無聲 The Silent Forest』(The Silent Forest)は、2020年の台湾映画。
台湾のろう学校である国立台南特別学校において、実際に起きた性的虐待事件を基にしている。監督は、世新大学で映画を学び、2014年に制作した『溺境』で第37回金穂奨優等賞を受賞したコー・チェンニエン(中国語版)。
2020年、第57回金馬奨で、最優秀新人俳優賞、最優秀音響賞を受賞した。
2021年、台北映画祭で最優秀新人俳優賞を受賞、第15回アジア・フィルム・アワードで最優秀助演男優賞を受賞した。
  と紹介されている。
映画のあらすじも丁寧に紹介されている。被害にあうベイベイという愛らしい少女もまた彼女を守ろうとする転校生のチャンも健聴者の社会では、差別を受け、生きにくいと感じている。ベイベイは性的暴力を受けながらも、加害者と
何でもなかったかのように学校生活を続けたりしている。閉ざされた空間は外の世界より、生きやすかったのだ。しかし、学校そもの、そして生徒を指導すべき教師もまた性的加害に加担していた。繰り返される性暴力が示唆されている。
 小4年から美術教師による性的虐待を受けていたボス格の少年ユングアンがいる。性的暴力を受けていた相手に愛憎を抱いている自らに嫌悪して自害をはかろうとする。少年少女が受ける傷やトラウマは映像を観る限り痛々しい。
 
  上記のサイトで上村真徹は「本作がよりセンセーショナルに映るのは、ろう学校という閉鎖的な“音のない世界”を舞台としているから。いくら「助けて!」と叫んでも誰にも聞こえない。また、この世界に生きる者たちは“外の世界”に居場所がないため、どれほど歪んでいようと今いる場所にとどまることを選択する。そうした状況で抑圧されている者たちの心の叫びは、音として世間に届くことがないぶん、圧倒的な強度で見る者の心に刺さる。救いのない絶望が全編にこれでもかと詰め込まれているが、こうした信じがたい事件を事実と認め「これではいけない」と立ち上がる人が一人でも増えることにこそ、本作の意義があるとも言える。そのためにも、本作で描かれる事件の一部始終からは、決して目をそらすことはできない。
 音のない暴力、声にならない悲痛な声…。子どもの世界での理不尽な暴力のみならず、大人の世界でも組織による隠蔽事件が続発する日本において、本作が突きつける衝撃の事実は決して他人事ではない。」と書いている。
 私がこの映画で関心を持ったのは、一人の女性のライフストリーを書く上で、得るところが多かったという点である。詩や散文で書くことになるが、約束した女性は赤い髪で生まれた時、耳が聞こえないろうあ者だった。彼女の人生を表出する時、ろうあ者であった彼女の人生の変遷は大きい。耳が聞こえない。そして話せなかった赤子が耳は聞こえなくとも話せるようになったいきさつもあった。そして12歳にして料亭に売られた人生に光と影が伴っていた。


   似た性加害の実話に基づいた映画に韓国映画「トガニ 幼き瞳の告発」がある。
アメリカでは「Sound of Freedom」が上映され話題になった。日本では放映されない。子供に対する性的虐待や人身売買が取り上げられている。

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