廃藩置県以前からそこにあるのだろう亀甲墓は古びて痛々しい。跡継ぎが定かではない風情の中でこの300坪もある墓地には二つの墓がある。先祖の土地や墓が跡取りが不在で消えていくことも多々ある沖縄かもしれない。墓の前にくちなしの花が咲き、椎の木の幹が目を惹いた。擬態の大きな目をつけた小さな蝶が切られたアダン葉の上に止まった。それらを写真に撮った。清明祭の賑やかさは子供たちの賑やかである。「たくさんこどもを生みたい」と学生結婚で可愛い女の子のお母さんになった姪が言った。4人は子供を産みたいと。墓地の辺りでは人の訪れがないような墓があったり、大勢でにぎわったりしている。子供が多いお墓こそ幸せの象徴のような清明祭。小さいころグラジオラスやユリの花を摘みながら海岸端まで歩いた日々が懐かしい。
アダンの上にとまった蝶、魂の運び屋だと言われる蝶々、何を告げたいのだろうか?古い亀甲墓の前で。
椎の木、そしてクチナシの白い花
梅雨前の深い緑 紫の花々
大きな葉が面白い。名前? クチナシの花
家の塀の横に咲いた黄色い花々 カラスが飛んで行く。「カラスなぜ鳴くの、カラスは山に可愛い七つの子がいるからよ」
鳴き声をあげたあと飛んで行くカラス 墓地から海が見える。
アカシアの樹なのか先の方にとまっているカラスたち、カーカー鳴いている。墓地が静かになったころ戻ってくるのだろうか。
母方の先祖のお墓と父母が永遠の眠りにつくお墓、二ヶ所の墓の前でお重を広げしばしの談笑に浸った。父方の先祖のお墓は大阪の寺社の境内にある。