新幹線で通勤しているといろんな事が起きる。
知り合いにばったり逢ったりする事等は数ある事だけど、他人の荷物の忘れ物を発見する事も何度かあった。
今日は、帰りの新幹線で私の隣に座った女性が宇都宮で降りたのだが、暫らくしてふと見ると黒いカバンが足元に置いてあった。
何時もの新幹線は宇都宮駅で4分位時間調整のために停車する。
でも、もう2分位経っただろうなぁ。
きっと改札まで行って気が付いたりしてるかも知れない。
自分は、一つ先の駅で降りるのだし、ここで降りたって次の新幹線は20分後には来る事だし届けてあげようと自分の荷物とそのかばんを持っていそいそと新幹線を降りた。
まだ、発車のベルはなっていなかったので、探しに来てすれ違っても困ると思って白いスカートの女性が居ないか探しながら階段に向かって行くと、あれ?
ベンチでパソコンを広げてキーボードを打っている白いスカートの女性が居た。
そうそう。 私の横に座ってずっとパソコンを打っていた。
間違えなくあの人だ。
近づいて、「バック忘れてないですか?」と聞くと、「エーッ!信じられない。ありがとうございます。」
と、深々とお礼を言われ、発車のベルが鳴りだしたので私はまた元の車両に飛び乗った。
余程、仕事の準備か何かでパソコン操作に熱中していて大きい方のバックは持ったものの小さい方のバックを忘れてしまったのだろう。
席を立つ時も、PCを開けたまま荷物を持って行ったので、他の席に移ったのかとも思ったけど車両内にはいなかった。 ほんとに間に合って良かった。
今回は、白いスカートとノートパソコンと云う凄く分かりやすいキーワードがあったのでベンチの人がその人だと直ぐ分かったけど、平凡な人だったら分からなかったかも知れない。
良い事した後は、とても気持ちがいい。