nasu_star's blog

那須で自然に親しみ、星と自然を愛するブログ

3連休の締めー2 包丁と絶景と過去の記憶

2020-02-27 09:59:27 | おでかけ
さて、マツさん得意のミステリーツアー。
次はどこへ行くのか?

車はそのまま国道294号線を南下して私の実家前を通り過ぎ、茂木町まで来ました。
あれ? ここは「伝統工芸士」の関根さんのお店じゃないですか。
2017年の最初のツールド栃木の時にもこのお店のすぐ前のところがスタート会場で応援に来ました。

関根さんは星仲間で、以前から知り合いですが関根さんの包丁を使ったことが無く、一本欲しいと常々思っていました。

私の実家からはさほど遠くもなく、何時かは買いに行こうと思っていたところでしたが、今日はミステリーツアーで突然の訪問だったので財布の中見たら数千円しか入ってません。

値段聞いたら、普通の包丁なら6,900円だと云うので、ありったけの札束出して買いました。
柄のところのシールが伝統工芸士が作った製品の証です。


お財布には500円玉2つ残すばかりになってしまいました。
壁には、伝統工芸士の認定書が貼られています。


買った包丁は、ズボンの中に忍ばせてみましたが、柄の部分が飛び出して見えてしまって、捕まってしまいそうなので止めました。

で、外に出て立ち話をしていていたら近くに見える山がとても暖かそうに見えて、聞いてみたところ、茂木城の城跡でとても眺めが良いので是非行ってみると良いとの事。

私含め3人とも一度も行ったことが事が無いし、車で行けると云うので急遽行くことに。
すごい急なつづら折りの坂を上って行きます。
自転車で登ったらチェーンが伸びそう。
本丸があったところらしい一番上の平らなところから茂木町が一望できます。


ちょうど、真岡鉄道のSL機関車が駅に止まっていました。
画面ほぼ中央に煙を吐いている機関車が写っていますが、分かりますか?
読み込み遅くなると思いますが、圧縮せずに原本のまま載せてみます。

梅も八分咲き位でいい香り。


風に乗って、少し下の方に咲いているロウバイのすごくいい香りも一面に漂ってきます。
芝生ではお弁当を食べる家族の姿もありました。
あ~、長閑だな~。


でもこの町は、昭和61年に市内を流れる逆川の氾濫に遭って町の殆どが水没したんですよね。

当時、私は日本の通信インフラを支える会社に入社して5年目くらいでしたが、水没した設備に代わる物として当時貿易摩擦の緩和のために導入されてまだ試験段階だったカナダ製の可搬型の装置があってそれを現地で動作させるための重要なシステムデータを担当部署一丸で徹夜で作りました。
可搬設備を現地に搬送し先輩がそのデータを持ってヘリに乗って現地へ飛んでインフラの仮復旧をしたことが思い出されます。
私が生まれ育った町の隣町の惨事だったので、TVで見ていても、とってもハラハラしました。

その2年後には商用機として全国で初めて関東関内でその設備が稼働しました。
その第1号機の動作試験をカナダの技術者と私達数名が合同で半年掛けて行って、TV各局が来た開式セレモニーで運用開始させるコマンドを私が打って目出たく設備の運用開始となりました。
その日のニュースで私の手の動作がTVで何度か流れました。
そう、やけに近づいて撮ってるなとは思いましたが、TVに映ったのは「手」だけです。
直ぐにニュース場面は切り替わって、双方の偉い方々が私の脇の方でテープカットする場面になってしまいました。

でも、社内報の大きなニュースポスターには逆に私のその時の姿が大きく映っていて、偉い方々のテープカットの写真は小さく下の方に入れ込んでありました。
もちろんその時のポスターは記念に家にとってあります。
ポスターを確認したら、昭和63年3月17日運用開始と書いてありました。

この長閑な街並みを見ていたら脳裏に当時の生々しい記憶が思い出されました。

さて、マツさんのミステリーツアーはまだ続きます。

つづく

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